漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 503

2024-08-31 04:43:16 | 貫之集

ひとしれず きつるところに ときしもあれ つきのあかくも てりわたるかな

人しれず 来つるところに ときしもあれ 月のあかくも 照りわたるかな

 

人知れず来たところに、折しも月があかあかと照り渡っているよ。

 

 下二句が 247 とよく似ていますが、歌全体のおもむきはまったく違いますね。わずか三十一文字のうち後半十四字が酷似しているにもかかわらずこれだけ表現の幅を持たせられるのが、和歌のすばらしいところですね。 ^^



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。