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臓器移植ということ Part Ⅱ

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        ↑ 未確認生物



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先日H大病院で、35時間にも及ぶ移植手術が行われた。
まだ20代の方で、脳死肝移植だったという。

自分の場合生体肝移植で、運良く姉の肝臓が適合し、ドナーとなってくれた。

姉の健康な体に危険と傷を負わせることに強い抵抗を感じていたが、医師達の
努力と最新医療技術によって自分ばかりか、姉もすっかり以前の状態を取り戻
している。
(傷は一生残ってしまうが)



脳死肝移植のことは良くわからないが、また、まったく別の思いがあると思う。

ドナーから臓器の提供を受けるという事は、ドナーの死を意味する。
つまり臓器提供者を待つという事はその人の死を待つこととなる。

結果論かもしれないけれど、生体肝移植を受けられた自分は恵まれているの
だろうか。

ただ、不幸にも命を落とされた方の死を無駄にしない為に、脳死移植はある。
決して、移植を待つ人がいるから脳死となってドナーとなる人がいるのでは
ないことはわかっている。

生体肝移植にしろ、脳死移植にしろ、それによって助かる命が確実にあること
だけは確かだ。

できれば早く、人工肝臓や他の人工臓器が開発されて、移植すれば助かる命が
一人でも多く救われることを願う。

臓器移植を切に望んでいる人が、すぐ近くに、たくさんたくさんいる。
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