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リハビリに希望

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<・・・一年前>

・・・2005.12月~

ようやく正気を取り戻しつつあった12月初め、リハビリが始まった。

いきなりリハビリをしなさい、と言われても、関節等の体の痛みがあった
というわけではなく、最初はピンとこなかった。

場所と時間を指定され、2階のリハビリ室に行き、最初は問診。
病気のデータは当然届いているので、現在の状態なんかを自分なりに答えた
ような気がする。

いざ始まって何をするのかと思えば、まず歩行訓練。そして階段の昇降練習。

いくらなんでも歩く位は、と思っていたら、真っ直ぐ歩けない。
床のラインに沿って歩こうとするのだが、歩けないのだ。

あっちにふらふら、こっちにふらふらで千鳥足になってしまう。

更にショックだったのが階段。

4段位しかない練習用階段を登るのがつらい。
足が鉛のように重く、1段登るのさえやっとの状態。

周りにたくさん人がいて、先生もずっと見ているので、必死になって
やっていた。
しかもこの頃は、家に帰りたくてたまらなかったものだから、
「Mさん、大丈夫ですか。あまり無理しないで下さいね。」などと言われるも、
結果が外科の医師に伝えられるものと思い、
「全然平気です。思ったより体、動きますね。」なんて強がりを言っていた。


近くでは、70歳以上に見えるお爺ちゃんやお婆ちゃんがサイクルマシンを
こいでいる。しかも軽やかに。
平気な顔をしてこいでいる。

かたや、自分は上がらない足を必死で上げて、階段1段を登っている。

こんなにも筋力が落ちていたことがかなりショックだった。

一応、生まれも育ちも体育会系で、子どもの頃から運動に馴染んできたので、
それなりに体力にも筋力にも自身があったつもりだったのに、この、手術を
挟んだ4ヶ月間で、筋肉のカケラもなくなっていることにハッキリと気付か
され、まだまだ先は長いなあ、とあきらめの気持ちになっていた。


だけど、久しぶりに汗をかいたので、病室への帰り道、飲んだジュースは
格別においしかった。
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