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どうして自分だけ

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<・・・一年前>

・・・2006年 5月


元々の右脇腹通に加え、PTBDによる管の貫通部の痛みで、なんだかわけ
がわからないような状態になってしまった。


PTBD施術の翌日、25日夜中に痛みは最高調に。

どうもこうも出来ず、もちろん眠ることなど出来ず、たまに廊下に出ては、
必死に我慢するしかなかった。



週末に控える次男の最後の運動会、外出できるわずかな望みも、この痛みで
はどうする事もできず、諦めるしかなかった。


運動会当日は病室を出ることはできなかったが、その気持ちを察してくれた
のか、二人の姉、叔母さん一家、甥までお見舞いに来てくれた。



その後も痛みはほとんど治まらないものの、医学的にどうにもならないのか、
29日、なぜか退院許可が下りる。

そして痛みを抱えたまま、30日退院。


しかし、まったく痛みは弱まらず、たったの2泊しただけで、6月1日、あ
まりの痛みで病院へ、そのまま入院となる。



2月に初めて退院して以来、4度目の入院。

さすがにこの頃からは、楽観的な感覚は持てなくなる。

一番最初の移植手術の説明では、移植後ほとんどの人が3ヶ月以内に回復、
退院していく、と説明を受けていた。


「どうして自分だけ」

「もう良くならないのでは」

「やはりもう一度手術しなければならないのか」

「再手術でも直らないのでは」


こんな思いが頭の中に強く渦巻き出したのはこの時期。


腹に痛みがあるのが当たり前、その痛みが強いのか弱いのかだけの状況で尚
且つ、肝機能値が良くならない、移植までしたのになぜだろうという思い、
少しずつ、それでいて強烈なストレスが溜まっていく。


そしてそんな時思うのが、前に聞いた医師の一言、

「Mさんの場合、何かが引っ掛かっているんだよね。それが何なんだろうね」


「それを調べるのがあなた達の仕事じゃないですか!なんとかしてくれ~」

って叫ぶことができたなら、少しはストレスの発散になったんでしょうけど。
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