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死ぬんじゃない!

宮本警部の実録ドラマを見た。

一年前の事故当時の、TVから伝えられるニュースを見ながら思ったこと、
そして今日TVドラマを見て思ったこと、まったく同じだった。

それは、どんな勇気ある行動も、その裏に色んな真実のドラマがある事も、

「死んでしまったら何にもならない」

っていうこと。



劇中で息子さんが発した一言、

「お父さんって、そんなに立派なのかな」

この一言に残された者のすべての思いが詰まっていると思う。



今の日本人に欠けていると言われている「他人の為に何ができるか」を
考え、行動した宮本警部には心から尊敬の感じる。


ただ、残された家族の気持ちを思うと、どうしても素直には・・・。



一年前の事故当時、ニュース映像を見ながら、妻に言っていたことは、


「でも、死んでしまったら何にもならないよね。どんな事だって、生きて
いればこそ、でしょ。」


この事故当時は、再手術が成功し、ようやく生きていける感覚を取り戻し
た頃だ。



私は忘れられないんですよ。

再手術が終わって、成功して、初めて見た妻の顔、ICUから病室に戻って、
笑顔で見舞いに来てくれた子供の顔、家族の本当の笑顔を絶対忘れない。

それまでの一年間、表面だけの笑顔を作らせてしまっていたから。


宮本警部の口癖だって、そして最後の言葉だって、


「死ぬんじゃない!」


なんだから。
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