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妻の試験

「難しかった~。全然やってない所出た~!?。」

試験が終わって会場から出て来た妻の第一声だった。


今日は妻の仕事に絡むFPの試験日。


「実技はねぇ、全然予想してない所、過去問にもあんな問題無かったさぁ。
せめて学科だけでも受からないかな。」

帰りの車中ではかなり落ち込んでいる。




思えば再手術の後、その年の年末に、より良い条件を求めて妻は転職した。

ほとんど過去に経験の無い金融関係だった。

初めての事だらけで最初はかなり大変だったようだが、持ち前の根性で乗
り切り、転職間もない頃に受けた試験にも合格している。


そもそも自分の病気さえなければ、妻も仕事を変える必要はなかった。


まぁそれにしても妻の頑張りには頭が下がる。

生活の為という必要性があるにせよ、その努力は子供たちにも是非見習
って欲しいものだ。



そんなこんなで・・・、

夕方17時30分からのネットでの回答速報で答え合わせをしていた妻、


「もしかしたら学科受かったかもしれない。」


なんでも正答率81㌫だそうで、6割正解で合格だそうだから文句なしで
合格だろう。


「とりあえず良かったね。後は実技だけでしょ。」


更に実技を自己採点する妻が、


「なんだか実技も受かったかもしれない。8割取れてるわ。」


どうやら晴れて合格のようだ。



いつも夫婦の口癖といえば、

「あんな目に遭って、それでもこんなに頑張っているのに、どうして私達
って、いいこと無いんだろうね。」


いやいや世の中捨てたもんじゃない、

頑張っていれば、いいこと、あるじゃないですか
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