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これが現実・・・

昨日の検診で半年振りに入院仲間のKさんに会った。


会った瞬間からいつもの元気さが無かった。


それでもたわいの無い話しをして時間を潰していたのだが、


「本当は一ヶ月前に検診に来る予定だったんだけどさ。来れなくてさ。」


と言う。


「そうなんだ。でも薬だけは貰ってのんでいるんでしょ。」


と聞くと、


「いや、実はさ、薬ものんでないんだわ。」


と言う。



よく話しを聞いてみると、9月の時点で特定疾患の受給者証が更新されず、
国保の3割負担が発生して、病院に来ることも、薬をもらうことにもためら
っていたという。

Kさんは国の45疾患ではなく、北海道特有の6疾患の内の一つだ。

それが、収入が一定レベルを超えたことにより資格対象から外れたらしい。



これが現実だ。

せっかく移植で助かった命。それが今後のフォローに支障をきたす。

これが現在の日本の医療制度の現実だ。



(一定の収入レベル、それは

   更新の対象者〉
   1 生計中心者の市町村民税が非課税の方

   2 老年者で前年の合計所得金額が125万円以下の方

   3 扶養家族があり、前年の合計所得金額が[35万円×家族数
+22万円]以下の方 )



Kさんのように働き盛りの年代の人に、どれだけの対象者がいるのか。

しかもKさん、自分もそうだが、やはり病気前のようには働けない。



これが現実だ。

あれだけの思いをして助かった命なのに、働きたくても働けない現実が
あるのに・・・
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