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変身

東野圭吾の「変身」を読んでいる。


変身 (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社




ある事件で頭を銃で撃たれた主人公が、世界初の脳移植手術を受け無事成功。

ところが徐々に人格が変化していき・・・



という辺りまで読んだ。

なんたって「うんこ本」、トイレの中だけの読書なので進まない。




最後に何かどんでん返しが有りそうな、そんな伏線が一杯あるのだけれど、まだまだ先が読めない。





それはそうと、最近ではこれでもかっていうぐらい、TVドラマやら小説やら「移植」を、テーマか、
もしくは重要なポイントにしているものが多いけど、この小説が発表されたのが1991年って
いうんだから、やっぱり東野圭吾は凄いのか。







ただ単に脳の一部が移植されたからって、性格そのものが取って代わられる、っていう、それだけを
書いているわけではないけれど、脳じゃないにしろ、本来、移植って拒絶反応があるのが当たり前で、
自分のものでない「何か」が自分の身体の一部になるわけで、そうなると少なからず、どこかが何かに
影響されてもおかしくはないような気もする。


しかも大量の輸血を必要とする場合も多く、奇跡的に産まれた人体も、所詮は無限の部品の集まりなん
だな、なんて思ったりもする。




だいたい、肝臓にチューブを差し込む時なんかは、横っ腹に、平気で穴を開けるんだから。

注射針を刺されただけでも「もう止めて」って思うのに、ろくに麻酔もせず穴開けて、チューブを
グリグリ差し込み、簡単に縫って、テープで留めてハイ終了、って、どうよ。






病気の後、色んなものの考え方が、確かに変わった、と思う。自分自身。

もしかしたら性格も?



でもそれは、決して「変身」したわけではない。

脳みそはイジってませんから。幸いにも。




変わったとしたら、それは、あの、異常な体験があったから、です。
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