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移植医療、若い力

丸一年も病院に居たものだから、先生にもたくさん出会った。

なにしろ、当時の、先頭に立つビッグ4以外、先生方も次々変わる。


それはまぁ色んなタイプの先生がいて、絶対に点滴の針を刺されたくない先生とか、自信満々の先生やら、
大丈夫か?と心配になる先生も。





そんな中、やたらと元気が良くて、若くて、強面なのに愛想が良くて、ビッグ4以外では一番自分と接点が
多かった先生が、移植チームの常勤として加わった。





今日、定期検診の担当がそのO先生。


「おひさしぶりです!いや~6年ぶりですね。すっかり元気になられたようで。」


と第一声。





O先生にとってもあの頃はまだまだかけ出しで、言われるがままに動いていた頃で、お互い、患者と先生という
より、少し前の「知り合い」みたいな感じで懐かしさ一杯の会話だった。




きっと激務を覚悟の上で選んだ道だろう。

当時まだ30歳、今ようやく36歳というから、医師としてはたぶんこれから、たくさん経験を積んで立派な
移植医になって欲しいと思う。






移植なんていう医療は、患者が若い先生を育てる、という部分もきっと有ると思う。

うまくは言えないけれど、患者の助かりたい気持ちと、医師の助けたい気持ちと、その強さが強いほど、
移植医療が発展、進歩していくのだと思う。
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