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春遠からじ


冬の脅威を知り尽くしている道民にも、先日の吹雪は想像以上だった。





卒業式前日、ラジオで気象協会の人が「明日は年に一度、あるか無いかの吹雪」と言っていて、さて明日の
卒業式はどうなることやら、と心配していたら、当日、午前中はまったりとした静かさで、式が終わりに
近付いた正午頃から、会場の体育館の屋根が、ガタガタと震え出し、帰る時には風が一気に強まり、それか
らは天気予報の通りの猛吹雪となってしまった。


札幌はまだいい方で、道内全般では、不幸にも多くの方が亡くなられるという非常に残念な結果になって
しまった。



もう少し、あと数週間で厳しい冬から雪解けの春へと向かう中でのことだけに悔やんでも悔やみ切れない
ことだろうと思う。









もう一つの冬、北国の受験生にとっては、文字通りの「受験の冬」だ。

その結果は、嫌でも春の訪れとともにやってくる。


そして4月、新しい生活が始まる。


受験生にとっては冬も春も、季節はあまり関係ないかもしれないけれど、どうしても日程的にリンクする。







寒い冬、いつもの頭痛も、右手の腱鞘炎も、指先の痛みも、ついにはぶり返してしまった右足先の痛みも、
胆管ドレン穴の痛みも、夏には気にならない痛みまでもが怒涛の如く押し寄せてくる。

それら全て、春の訪れとともに、どこかに飛んで行ってしまえばいい。


早く春が来ればいい。


明るい春が来ればいい。



北国の人間にとって、そんな春があるから、厳しい冬にも耐えられる。



北国の春~がんばろう!日本~第1集
クリエーター情報なし
徳間ジャパンコミュニケーションズ
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