父母の 若き声せし 豆の音
馬糞 Bafun
節分に豆まきをした記憶は、セピア色の映画を見るようである。
鬼のお面を作り、暗くなりかけた夕暮れ時に、父がお面をかぶって
「鬼は外、福は内」と豆まきをしたのだった。
豆まきで清められた日本は、朝冷えに梅かおり立つ立春である。
あと、一月もすると西行桜の春が来る。
遊びに来てくれるヒヨやメジロも、もうすぐ里山に帰る。
逆境の冬は、人と野生が友達になれる季節でもある。
【人造科学から天然科学へ】
熊が里に現れたとか、猪が現れたとか、ヒヨが作物を食べ荒らしたと
か言うけれども、山を貧しくした人間の責任である。
これこそ、公費で代償を払えばよい。
それより何より、熊や、猪たちがちゃんと生きてゆける豊かな奥山を
回復しなければならない。
干潟の生き物や、湖沼の鳥たちがちゃんと冬を越せるような自然を
奪ってはならない。
それが心の豊かさや、ぬくもりのある教育を回復する。
これからの産業科学は、土地を汚染し、アトピーの原因になるよう
な農薬、化学合成物質などに頼らない科学技術が求められる。
自然を分析し、自然力を選び出して応用する技術が求められるの
だ。
たとえば、歯磨き剤は界面活性剤が入った合成石鹸である。
アトピーの原因にもなる有害物質であるらしい。
それで、福岡のバイオ企業、㈱オフィスKが開発した『レモングラスの
歯磨き』という天然ハーブのはみがきを買った。
歯磨きの後のミカンが苦くなかった。
細胞再生促進効果のある『CAC』というのはアトピーの症状や歯茎
の炎症にも効果があったらしい。
⇒ http://lifetime10896.com/
また、京都のパスツール研究所が発見したラブレ菌を使った商品が
大ヒットしているらしい。
病気に強くなる免疫力を引き出す効果があるらしいのだ。
抗癌作用で有名な『インターフェロン』もこれに関連しているらしい。
試した人の話によると、まずは風邪を引かなくなったという。
いずれもバイオ製品である。
⇒ http://www.atcm.jp/dengyou/rabure/siryou.html
http://www.kagome.co.jp/news/2005/051109.html
野生の生き物は神様のような力を秘めて生きている。
『鳥インフルエンザ』を天から降ってきた禍のように騒いでいるが、自
然破壊の天罰というべきかも知れない。
人間はもっと神を畏れ、野生の生き物たちに対して謙虚にならなけ
ればならない。
不信仰は心を汚染する。
環境汚染は心の汚染の表れといっても否定はできまい。
梅士 Baishi
豆々と 働く豆の 福を蒔き
馬糞 Bafun