初梅や 紅の夢咲く 那国かな
馬糞 Bafun
梅の花は都の香り、高貴の花と歌われる。
香りたつ梅の花に託して、異母兄弟である菟道稚郎子(うじのわき
いらつこ)と皇位継承を譲り合っていた大鷦鷯尊(おおさざきのみこと)
の皇位継承を予言した歌とも言われる、王仁博士の歌が思われる。
浪速津に 咲くやこの華 冬ごもり
今は春べと 咲くやこの花
【日本の地方都市国家としての百済】
大鷦鷯尊とは、後の仁徳天皇である。
王仁博士とは、百済から招聘された帰化人である。
おそらくは、当時の百済は日本語圏だったであろう。
いわば、日本の領域である。
言霊にあふれた和歌を歌えるというのは、それが日本人である証
拠といってよい。
大陸文化を移入し、あるいは防衛するために、朝鮮半島を日本の
勢力下におくのは定石といってよい。
日本の地方都市国家、衛星国家である。
抵抗勢力として朝廷を煩わせてきた熊襲と朝鮮勢力が結んでい
たことも、地方都市の連携ほどのものであったろう。
ところが、天智天皇が白村江の戦いで唐の勢力に致命的な敗北を
喫したことから、朝鮮半島を失ってしまったのである。
歴史的な大失態というべきであろう。
そこから、次第に日本語が訛って韓国語に分化していったのであろう。
それも自然の成り行きであったかもしれない。
島国日本となってからは、日本らしい平和な文化が梅の花のよう
に香りたつのである。
筑紫歌壇を香りたたせた梅の花が、今年も那の国博多に高貴な香
りを放っている。
日本の防衛網を考えるとき、アメリカと協力して、空母を中心とし
た海軍力を増強するべきであろう。
そのためにも、日米の絆をしっかりとした信頼関係で結ばなければ
ならない。
領海線上に、巨大な係留空母を配備するというものであってもよい。
アメリカの脅威ともならず、大陸ににらみを利かせることができる。
基地問題も合理化できるのではないか。
アジアの中核となる日本が軍事的な独裁力を持つ。
これが、アジアの海の平和を保つ鍵となるであろう。
その中核がチャイナであってはならないのである。
そのような戦略をアメリカ国民にも呼びかけることである。
それが外交というものであろう。
王仁博士の歌が、今は日本の目覚めを促しているように思われ
るのである。
梅士 Baishi