買うてきた 花香りたり 菊の花
梅士 Baishi
学生とおしゃべりするのは楽しい。
重陽の節句を知っているかというと、知らない、聞いたこともないと
いう。
「調べてみると、知らない人が多いと書いてま~す」という。
「菊と言ったら、『菊と刀』でも知られているし、皇室のご紋章でもあ
るぞ」、というと、「えぇ~、菊と刀だって、しらな~い」となる。
「つまりだな、日本を象徴する花なんだ。その節句が重陽の節句で
あるぞ」。
「でも、九月九日と書いてます」。
「そうだ、今日は旧暦の九月九日なのである。節句は旧暦でやるも
のだ。今日がその日であるから、今日は休み!にすべきところであ
るが、せっかく集まったので、授業をすることにしよう」。
ということで、中国の海洋進出などの軍事力増強と日本の安全保
障という題で、得意の講義とあいなったのである。
「先生、日本は核武装をするべきなのでしょうか」。
「できれば、核兵器など物騒なものは持ちたくないものであるが、核
武装して日本に核ミサイルを配備している中国に対抗するためには、
使わない兵器ではあっても、核武装宣言はするべきでしょうね。今は
アメリカの核兵器で対抗している状態ですが、本気で日本のために
戦うつもりはないことは、中国も知っていますから、アメリカを頼るわ
けには行かないでしょう。」
「しかし、核兵器を無力化する新兵器の開発までの過渡的な対処
と考えるべきです。アメリカはすでにその開発に成功しているという
噂もあります。日本も開発中のはずです。いずれにせよ、中国に勝
ち目はないでしょう。」
それから、宇宙人の話になった。
「私、絶対に信じませんから。」
「まあ、未だに地球は平べったいと言っている人がいるくらいだから
ねえ。」
「え、地球は円いです。」
「でも、ガリレオの時代までは地球は平べったかったんでしょう。ど
うして円くなったんですかあ。」
「写真にも写っていますから。」
「それは、トリックかもしれないですよ。」
「でも、宇宙人なんていません。ETなんていたら気持ち悪いです。」
「私、昼間にUFO見たよ。だって、あんな明るく光っているものが、
次の瞬間いなくなったんだから。わたしは、宇宙人はいると信じるは
な。そのほうが楽しいし。生まれ変わりは信じてるよ。」
なんて感じで、学生達は居眠りしなかったのである。
学生達は、以外と素直で、宇宙人や死後のことには拒否反応は少
ないものである。
別の授業では、「新・成功哲学」とタイトルして、「幸福になれない症
候群」をテキストに講義をした。
いずれも、懐かしいテキストである。
「わたし、嫉妬はしません。」
「ほんと?じゃあ、好きな人を千香ちゃんにとられたらどう思う。」
「それは怒ります。だって、奪ったことになるでしょう。」
「どうして?好きな人の選択だったんじゃない?それって、嫉妬じゃ
ないの。」
「でも、好きな人のことは別です。」
「嫉妬って、いちばんほしいものについて生じる感情ですよ。」
「う~ん、どうしよう・・・。あっ、お昼のお弁当、スプーン持ってくるの
忘れたあ!」
なんだ、色気より食い気か・・・。
立憲女王国・神聖九州やまとの国
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