楽農piano協奏曲

一日一生。一日一笑。


十年の鎮魂の山秋の色

2024年09月27日 | 出来事
 御嶽山の大噴火から丸10年経つ。

昨日の信濃毎日新聞紙上では、「風化--当事者に危機感」の見出しで

山頂の様子を伝えている。

◯ここからは以前投稿したものである。


🔵私と妻の御嶽山登山の思い出

2012年9月12日正午、御嶽山山頂剣が峰に立った。

私自身3000m級登山初挑戦だった。

噴火の2年前である。

その時の様子をブログに載せた。


(投稿2012/09/15)
 木曽御嶽山に登った。
王滝村の田の原(2,180m)から頂上の剣ヶ峰(3,067m)をめざす登山。
8日に還暦を迎えたアルピニストの愛方と二人連れ。(還暦祝い登山)
私的には3000m級登山は初体験。(無謀!)

自宅を午前5時半に起ち、ひたすら19号を行く。
木曽福島を過ぎ、元橋を渡る。おんたけ2240スキー場を経て、
田の原天然公園の駐車場に到着。7時30分。
 支度を済ませ、登山道の鳥居をくぐる。7時50分。

平坦な道がしばらく続き、山頂も見える。
10数分後から木の階段が続く。大きな石も現れる。
ただ両側には林が茂り日射を遮ってくれる。
その道も40分もすれば勾配のきつい道となった。
遮る木々もなく、日光が容赦ない。
まず目指すのは王滝山荘の白い建物
(写真:大きな雲の下に白く見える建物。剣ヶ峰は崖を挟んだ右側)。
10分歩けば休憩、そしてまた休憩と、心細く、頼りない山登り。
そんなわがままを聴いてくれる愛方が心強い。
「あかっぱげ」辺りからごろごろ石道、八合目の石室(2,470m)、
一口水からは急な坂道と大きな石(岩!)。
岩の間から水が湧き出している。






イワギキョウの花





9合目避難小屋。
山荘の白い建物が手に取るように見えるが歩みが進まない。




ガスの合間に田の原駐車場。よくぞここまで。




あとわずかで王滝頂上か。心が軽いが、歩みは重し。

💮一番左側の登山ルートを行く。
 「現在地」の上のたるんでいる所が八丁だるみ。




2,937m王滝頂上の石段を登る。神社に参拝、登りきった喜びを感謝する。
ここから「八丁だるみ」の坂を下るが、下りきったら頂上の剣ヶ峰まで急激な坂、坂。
御嶽山は活火山。噴煙と硫黄の匂い。




ガスが切れたら山頂下の山小屋が現れる。最後の力を振り絞る。

💮今は社務所は再建されているが山小屋はない。




正午頂上に立つ。石段を登りきるとお社がある。その反対側に頂上の標柱が立っていた。

💮二度と見られない標柱



邪魔にならない場所でおにぎりを頬張る。ガスで眺望は諦める。
午後0時40分下り始めた。ストックを長めにし、足を強く踏まないとの注意を守り、進む。
下り道のハードなことを思い知る。
呼吸は楽だが、足と腕(ストックをつく)と目(足を踏むコース選択)をフルに使う。
3時20分やっとのことで駐車場に到着。
帰路は朝の逆コース。6時帰宅。

※この日から2年後2014年9月27日御嶽山大噴火。死者58人行方不明8人。
 時刻は午前11時52分。
 普通の登山者のコースタイムは田の原から3時間。


🔴大噴火から4年後2018年10月3日再び相方と

三岳のロープウェイコースから剣ヶ峰を目指した。慰霊登山の期間中。

直下の山荘の様子。写真の上たるみのある登山道が八丁ダルミ、

たるみの始まりが王滝山荘。


🔴木曽町三岳の道の駅にオープンしたさとテラス三岳。7月入館した。

大勢の方々に観ていただくことを願う。







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