今年の節分が迫ってきた。
馴染みのある3日が2日になった。
従って立春は3日。
俳句は大町市の松田雄介さんの受賞作。
旅に来て日暮れなつかし風の盆
坂の街越中八尾。江戸元禄時代から継がれているおわら風の盆。
日が暮れると。通りの雪洞に灯が入る。
おわら風の盆は立春から二百十日頃に襲う台風を鎮め、五穀豊穣を祈願するために
三日三晩踊り明かすまつりである。
昨年9月新型コロナウイルス感染の影響で中止になり、寂しい思いをした。
今年のおわらはどうなるのか胸を痛めている。
これは富山市に合併される前の八尾町の文化協会の機関誌に寄せていただいた
私の思いである。平成15年1月1日号。
ここに紹介している宮本壽夫さんが文化協会の理事長を勤められていた。
あれから17年の歳月を刻み、宮本さんも天国に旅立たれた。
八尾を優しい眼で見守っておられることだろう。
「燈火 風の盆:豊田美加著(2019/8/31初版)」を広丘図書館から借りてきた。
高橋治の「風の盆恋歌(1985/5初版)」は悲恋の物語で女性の心を打ち、
風の盆の人気が高まったといわれる。
「燈火 風の盆」も八尾町や陸前高田、高岡などを舞台に、
世代をまたいで若い男女が繰り広げる愛の物語である。