3月26日は思い出の日になるだろう。
松本市音楽文化ホール午後6時45分このコンサートが始まった。
三人三様 愛、そのかたち・ ・
2017年7月14日から4年間待ち続けた催しだった。
音楽文化ホール中ホールの180座席の半分90人に入場者を限定した。
スタート曲は猫好きで知られるゆかさんのワルツィング・キャットから。
さより、ふるさとの、しぐれに寄する抒情は壮さんのテノール。
翼と愛の光は多江さんのソプラノ。
多江さん、いや多江先生は2005年4月1日以来初級ピアノ教室で
大変お世話になった恩師である。
当時先生は二つのピアノ教室とシャンソンを受け持たれていた。
今までにも12年12月23日のコンサートも聴かせてもらった。
コロナ禍の中にあって三人のアーティストがこのコンサートにかけた
強く熱い思いを感じられずにはいられなかった。
今回は多江さんが歌った一本の鉛筆にも思い入れを感じる。
コンサートにあたり、多江さんが壮さんに尋ねたという。
「先生の歌で私に歌って欲しい歌がありますか」
信濃町称名寺の石の鐘を題材にした映画
「夕焼けこやけで~石の鐘のこだまは」の中で狭間夫妻が登場しており、
壮さんが歌っていた。
壮さんのサプライズでプログラムになかった「白いバラ」も披露された。
最後はケ・サラ。ピンクのドレス姿の多江さんが素敵だった。
壮さんは6月に78歳だそうだ。年輪が刻まれた歌声ずーっと聴かせて欲しい。
ゆかさんが奏でた「アダージョ」は塩尻市の東座で5月に上映される
映画の中に流れる曲とのこと。交遊のある合木さんのリクエストに応えて。
歌曲の伴奏に、ピアノ独奏に大活躍のはざまゆかさんに大きな拍手を贈る。
休憩を挟んで2時間あっという間に過ぎていた。
暗い夜道だったが心には愛の光が灯っていた。
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