football smile

the days turn into months and years

KSD12

2009-12-04 | design
コンクリート打設といえば、現場では一大イベントです。「朝8時から打設開始ですので、7時半から受入検査をお願いします」「わかりました。7時に現場へ行きます」。というわけで、夜明けと共に自転車で現場へ。

現場では職人さんに直接指示を出さないこと。これは入社して最初の現場監理の時に教えてもらいました。ゼネコンの工事担当者へ伝えるのが現場でのルール。職人さんはみんなプライドを持って仕事をしているので、そういうルールには厳しいのです。どうも設計屋さんて偉そうにしているイメージがあるようです。自分はそんなことないけど、先生とか呼ばれたりする人がいたりして。だから現場ではなるべくこちらから挨拶をするように心がけています。

コンクリート打設の日は、とにかく最初から最後まで現場に出ています。別に自分がいたからといって上手くいくわけでも、仕事がスムーズに進むわけでもありません。気がついたことを工事担当者へ伝えることくらいしかできませんが、それでもず~っと現場に出ています。お昼休みも職人さんに合わせます。会社から早く帰って来いと怒られても現場にいます。日が暮れても最後のミキサー車が帰るまでず~っと見ています。最後に左官屋さんがコンクリートを撫でる頃になると、自分の仕事を終えた職人さんたちが徐々に帰り始めます。終日一緒にいたので、何となくみんな仲間意識のような一体感が生まれます。ただ見ていただけのくせに、自分もみんなと大きな仕事をやり遂げた気になります。くだらない打ち上げやら飲み会やらに出席するよりよほど充実感があります。

帰り際に「お疲れ様でした」とわざわざ声をかけに来てくれた職人さんと「1mmの誤差もないよ」と報告に来てくれた測量屋さんがいました。何かすごく嬉しかったです。みなさん、寒い中本当にお疲れ様でした。
コメント
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