GRASS VALLEY
21 MAY 1990
CSCL-1148
http://d-syst.com/md/index.html
なぜ、GRASS VALLEYはあまり売れなかったのか?多分その音がマニアック過ぎたのではないか。それから、このアルバム・ジャケットのデザインを見てもわかるように、最後まで垢抜けなかった(笑)。かっこ良いのだけどかっこ悪い。そんなイメージ。
それでも楽曲のクオリティはものすごく高くて、特に上領亘のドラミングは、素人が聴いてもわかるくらいずば抜けていた。最初に興味を持ったのは、もちろん本田恭之のシンセサイザー(RolandのJUPITER-6)だったけど、曲を聞いたらそれどころではなかった。ドラムがいちばんかっこいいと思ったバンドは、後にも先にもGRASS VALLEYくらいである。
シンセ・フリークとしては「THE VOICES OF FATHER」あたりを押すところだけど、ドラムの衝撃度からいけば断然「灰色のオリオン」ということになる。ものすごくタイトなドラムが圧巻で、何か自分も打ち込みで真似したような記憶がある。それから「この道を抜けろ」のサビの頭を16分で突っ込むところなんかが憎い。おおっ、ドラムってかっこいい!と思ってしまう。
今でも日本人でいちばん好きなドラマーは?と聞かれると、迷う事なく上領亘と答える。ちなみに、ラルクのyukihiroも彼の大ファンらしい。いろいろとつながっているのね。