三浦知良
14 JAN 2011
新潮新書
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「過去の実績なんてものはどこかへしまって、今を歩む。150点以上ゴールしたのは昔の話。今の僕にはどうでもいいんだ。仮にFW経験がない監督が僕にシュートに関して指示をしたとする。「シュートでは教わることはない」と考えるようでは、伸びない。耳を傾け、プラスとなる何かを探すことだ。学ばない者は人のせいにする。学びつつある者は自分のせいにする。学ぶということを知っている者は誰のせいにもしない。僕は学び続ける人間でいたい。」
という本を読みました。カズがJ2の横浜FCへ移籍すると知った時、かなりの衝撃を受けたことを覚えています。あのキング・カズがカテゴリーを落としてまでプレーをするのか?という驚きでした。その真意をこの目で確かめるために、三ツ沢までカズのプレーを見に行きました。そして、カズが伝えようとしていることがわかりました。それが「やめないよ」ということだったと思います。
この本を読んで、今度はその覚悟を知ることができました。「やめないよ」というのは、そういう覚悟を持った選手にしか発することが出来ない言葉なのです。この本を手にした時、自分も「やめないよ」と言える何かを得られるかもしれない。そんな期待をしていました。しかし実際に読み終えて感じたことは、自分はもうすぐ「やめるかもしれない」ということです。そういう覚悟を持ってあと何試合出場できるか?こればかりは実際にやってみないとわかりません。もう体力的には限界であることは自覚しています。あとはとにかく気持ちだけです。気持ちが切れるまではピッチに立ちたいと思います。
PS
3月29日に開催される東北地方太平洋沖地震復興支援チェリティーマッチのJリーグTEAM AS ONEにカズが選出されました。ゴールを決めてほしいね。