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the days turn into months and years

木造バウハウス

2011-03-27 | design

週末は計画停電がありません。朝からマンションの消防設備点検がありました。天気は良いけどまだまだ寒いです。そんな日曜日、小田急線に乗って桐山和広建築設計事務所のオープンハウスへ行って来ました。小田急線ってあまり縁がないんですよ。代々木上原とか下北沢とか、何だかオシャレなイメージです。

門型ラーメン構造にモルタルの外壁という、工種を減らしてシンプルにきれいにつくられた木造住宅です。クライアントの要望でバウハウスがデザインモチーフになっているそうです。白と黒の壁と天井。絵本作家とイラストレーターのご夫婦の住まいということで、作品を展示するためのフックがあちらこちらに見られます。ワンルームのシンプルな空間ですが、天窓の位置だとか、壁のくびれだとか、ちょっとした位置関係が絶妙です。これがウリ!という大胆な仕掛けで見せるというよりは、些細なひと工夫で全体が構成されているような感じでした。今まで見せていただいた住宅と印象が違うのは、多分そのあたりだと思います。さすがにもう階段のディテールで迷うことはないと言ってましたが、経験を踏まえたからこそできた空間なのかもしれません。シンプルっていうのは本当に難しいものです。

オープンハウスに行くと、偶然一緒になった人たちと話をします。それも楽しみのひとつです。桐山さんと話をして、くさっちと話をして、なっちゃんと話をして、ああ、みんな頑張ってるなあと思いました。そして、自分の仕事について考えました。自分の職業は会社員です。まあそれはそれでいいのですが、あれっ?と思ったのは、自分の仕事は会社の仕事なのか?ということです。そういうのは、ちょっと違うような気がしました。みんな自分の仕事をしています。会社員ではあるけれど、自分も自分の仕事をしなければならないような気がしました。急に変えることは難しいかもしれませんが、少しずつでも意識を変えていかないと、何かまずいんじゃないか?

これはちょっとまじめに考えてみよう。帰りの小田急線でそう思いました。そんな天気の良い日曜日でした。

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