東京R不動産
6 MAR 2010
太田出版
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「初台駅徒歩5分。改装OKアパート。空き部屋が、今ではデザインで埋まっている。」
という本を読みました。「デザインで埋まっている」というフレーズがとても気に入りました。デザインというものの本質を見事に突いています。今ある状況を的確に把握すること。その状況を活かす手立てを考えること。モノの置き方や並べ方だって立派なデザインです。この感覚がわかる人とは、多分仲良くなれると思います(笑)。
昨年末あたりから会社の共用棚整理委員会というのに加わって活動していました。作業効率を上げるための職場環境改善を目的とした委員会です。メンバーのみなさんが一生懸命努力した甲斐があって、その効果はある程度結実したと思っています。この活動を単なる設計室の掃除と捉えている人がいたかも知れませんが、自分はただひたすらデザインのことを考えていました。さて、この現実をどう受け止めればよいのか。そして、何をすれば良いのかと。
ピッカピカの新しいものを生み出すこと以上に、使い込まれた現実を受入れるために試行錯誤を繰り返すことに価値がある。これが今の時代感覚なのかもしれません。そうだよなあと思う方は是非ご覧くださいな。デザインの奥深さを実感できます。
東京R不動産
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