UEFA EURO 2012 準々決勝
2012年6月23日(土)3:30キックオフ
ドネツク(TBS録画)
スペイン 2 - 0 フランス
自分の右足と左足でパスしたみたいいですね。と、解説の金田さんも唸った絶好調イニエスタ君とコンビを組むのは、フェルナンド・トーレスではなく初戦と同じセスクだった。FWがいないゼロトップこそが、今大会のスペインのサッカーであるのだろう。このあたりはビジャの不在というのも影響しているかも知れない。しかし、なぜこれほどまでにスペインのパスはつながるのか?TV画面の中だけでもパスコースがいくつも見つかる。
後半、ようやくフランスの攻撃が見られるようになった。ナスリとメネーズを入れて反撃開始を試みる。対してスペインもペドロとフェルナンド・トーレスを入れて応戦。そして、その交代で入ったペドロがPKをもらう活躍を見せる。こういう選手交代を見ていても、やはりユーロの面白さは際立っている。日本は(昨日見たJリーグも)監督の采配でゲームを動かすということがまだ少ないような気がする。
フランスにチャンスがなかったわけではない。ただ、ここぞ!という時間帯を活かし切れなかった。その見極めが足りなかった。選手個人の差はそれほど感じないけど、個人と個人の関係性には、両チームに決定的な差があったと思う。サッカーにおいてチームとして戦う一体感は、何よりも強い武器になる。そういうことを教えてくれた素晴らしいゲームであった。