坂本龍一/東京フィルハーモニー交響楽団
2014年4月4日(金)19:00 開演
サントリーホール
http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/
待ちに待った教授のコンサート。しかも、一度は来てみたかったサントリーホールというのもテンションが上がります。夕暮れのアークヒルズの雰囲気がまた良いです。音楽を聴く環境が整っています。スタジアムにはサッカー観戦の全てがあるように、コンサートホールには音楽鑑賞の全てがあるわけです。そして、それが文化というものかも知れません。
最後の曲「戦メリ」のピアノのイントロを聴いた瞬間、何だかものすごい感動が押し寄せてきて、鳥肌が立ちました。テクノだってオーケストラだって、教授の音楽はいつだってかっこいいけれど、あのピアノの音は本当にすごい。ある一瞬が全てを伝えることがありますが、まさにその瞬間だったと思います。
YMOを聴いていた中学生も今や40代ですか。という教授のMCに笑が起こりました。自分も正にその一人です。そう、あれから30年が経ったのです。設計事務所で働いて、たまにこうして赤坂まで教授の音楽を聴きに来る。自分はそういう人生を歩んでいるのだなあと思いました。まあ、それほど悪くはない人生のような気がしました。