明治安田生命Jリーグ・ディビジョン1 第3節
2017年3月10日(金)19:30キックオフ
埼玉スタジアム2002(テレ玉)
浦和レッズ 4 - 1 ヴァンフォーレ甲府
ラファエル シルバ
武藤 興梠
宇賀神 阿部 青木 関根
槙野 遠藤 森脇
西川
甲府のようなチームと対戦すると、いつも守備的ということについて考えてしまう。5人を最終ラインに並べる。その前に3ボランチを敷く。8人で守って残り2人で攻めるという戦い方である。そういうサッカーが面白いか?というと、ノーと言わざるを得ない。しかし甲府にとっては、そういう問題ではないのだろう。勝つために、あるいは負けないために、チームが選択した戦術を非難してはいけない。個人的には、攻撃的な姿勢を貫いてJ2に降格した湘南より、現実主義を貫いてJ1に残留した甲府を評価したい気持ちもある。前半、思い描いていた試合を展開したのは、明らかにその甲府であった。
そんな嫌な流れを一瞬にして変えたのは、この日3アシストと気を吐いた関根である。森脇のスルーパスで甲府のDFラインをかいくぐった縦への動きは、あそこしかないだろうという完璧なタイミングであった。個人で仕掛ける駒井より、流れを止めない関根の動きは、こういう密集した守備を打破するには有効であると思う。あとはやはりトラップが完璧に上手いね。一度解れた守備網は、そのポイントを突いて行けば、2度でも3度でも綻びを見せる。そうして追加点を重ねて、あれよあれよと4ゴール。得点もそうだけど、何より興味深かったのは、目まぐるしく変わる浦和の布陣であった。
ラファエル シルバ
興梠 李
関根 遠藤 青木 駒井
阿部 那須 森脇
西川
ちなみに、試合終了時はこんな感じ。選手を変えれば、ポジションも変わる。駒井に至っては、右サイドへ出る前にボランチで入っている。そんな中、一見してゴールを量産している攻撃陣やサイドの選手に目が行きがちだけど、今、最も重要な仕事をしているのは、青木と那須ではないか。こういう地味な仕事を、確実にこなしてくれる選手がいること。それが強いチームを作る上で必要不可欠である。