ガイナーレ鳥取との試合以降、ブログの更新怠ってしまったが、次節のアスルクラロ沼津の試合は、愛鷹公園までアウェーの試合を応援にいった、いわきFCこれ以降第34節まで、負けなしでJ2昇格を決めている。
おめでとう、いわきFC!
遅ればせながらお祝いの言葉を!!!
昇格争いもどきどきだったが、残り試合の相手を考えると、昇格は確実と思われ、一戦ずつ一所懸命応援をしてきた。
特にJ3優勝とJ2昇格の決まった第32節の鹿児島戦は、すごかった。
友人と応援にいったのだが、チケットが売り切れていて、あやうく誘った友人2人が入場できないところだった。
たまたまいけなくなった人がいて。ことなきをえたけれど、いわきFCの応援で「満員御礼」になったのは今シーズン、ホームでは初めてではなかっただろうか。
首位を争ってきた鹿児島に対して3-0の快勝。ホームでこれだけの応援があったということも大きかっただろうし、なによりこの1年間での「進化」も感じられた。
ロングボール一発というだけでなく、片サイドに敵を追いつめ、パスコースを限定してボールを奪ったらみんなで走るというサッカーは、爽快極まりない。そんな中でシーズン途中から登場した有田の決定力も大きかった。
とにかくすばらしい優勝&昇格でした。
いつも満員というわけにはいかないだろうけれど、新しいスタジアムもたくさんの人数で応援できたらうれしい。
振り返ってみると、下位チームに対する取りこぼしが少なく、上位チームにも引き分けが多かったことも大きい。
そんな中で今治戦の2敗が注目される。
高いプレスの裏を突かれ、失点すると堅い守備に攻めあぐねる。
作戦敵には、前から高い位置で守備にいくのだから、裏に走られるリスクは折り込み済みなのだろうと思う。でもそれは、単に戻りの走りの速度に課題があるというお話ではないのだろう。
点を取られた後の、堅い守備をどう崩すかということと裏表でもある。23年のシーズン、走り続け、相手の陣内でサッカーをしつづけるスタイルは変わらないのだろうから、堅守にどう対応するのか、裏を取られるリスク管理がどうバージョンアップするのか、楽しみに待ちたい。
松本山雅に対する1敗は、山雅が強かったという印象だ。もし山雅がこの強さを維持していたなら、いわきは果たしてどうだっただろう、と思う。2引き分けだった昇格同期の藤枝もそうだ。
そういう意味では、いわきの優勝は、シーズンを通して成長していったというところがなんといっても大きかったのだと改めてわかる。
星の守備と遠藤の守備の違い、有田が入ってからの攻撃の厚み、など個人のこともあるが、「成長していくサッカー」を見る楽しみも味わわせてくれた。
23年、J2相手となれば、去年のように下位チームに無敵、といった力の差を見せつけることはかなわないはずだ。
一戦一戦さらに気合いの入った応援をしなければ!
と思うと同時に、いわきFCのサッカーがJ2の中でどれだけ通用するのか、またどんな風に適応・成長していってくれるのか?期待して待ちたい。
頑張れ、いわきFC!
J3第28節 ガイナーレ鳥取×いわきFCの試合のこと
前半は、鳥取も非常にしっかりした守備をして、0-0で終えている。実際、タイミングのよいシュートまでつながることが何度もあった。
だが、後半に40点以上Goalを得ているいわきFCがは後半の立ち上がりすぐに11有田が、19岩渕のシュートがこぼれたところを押し込み、続いて谷村がキレイに右隅に流し込んで2点。コーナーからのヘディングで鳥取が一点返すと、日高の左からのクロスを、ファーに詰めていた11有田がトラップして鮮やかに決めきった。
ファンならずともいわきFCの後半の強さをしみじみと感じさせる試合になった。
特に11有田は、必ずゴール前の要所に顔を出してきて決めてくれる、頼もしいFWに成長してくれた。
思えば、終了間際に出場すると、ファーストタッチでゴールするという切れ味を見せてくれたところから、どんどん自信をつけて、次節(29節終了時)でも得点を重ね、J3の今シーズントップの14得点を上げることになる。
今のいわきは強い。J2ライセンスが取れれば、本当にJ3を今年の一シーズンだけで終えてしまいそうだ。
この圧倒的なフィジカルに支えられた速度とそして厚みのある攻撃と守備が、J2でいったいどこまで通用するのか、想像するだけでわくわくしてくる。
単に昇格が目標、ということではなく、その次の活躍を待望したい、そんなところにまでファンを連れて行ってくれることに感謝、である。
J3第27節いわきFC×カマタマーレ讃岐の試合(もしくはサッカーの強さとは)
結果は、いわきFCが4ー1で勝利して勝ち点60となり首位をキープ、カマタマーレ讃岐は20で17位となった。
だが、前半0-0で折り返したところまでは、首位と17位の試合とは思われないほど、讃岐は首位いわきFCを苦しめていた印象がある。
最終的にはいわきがシュート17、讃岐が7といわきが倍以上のシュートを放っているが、いわきは対松本山雅戦などでは23本を打ちながらスコアレスドローに終わっている。シュートが多いのはいわきの攻撃スタイルではあるけれど、だから強いというわけでもない。
むしろ、前半戦ではいわきは讃岐に苦しめられているという印象すらあった。
攻めているのに点数がとれないというのではなく、むしろ讃岐の攻撃を堪え忍んでいた感がある。少なくても、首位と17位のギャップはそこには全く見られない。
このまま先取点を取られてがっちり引かれたら、厳しいのではないか?
いわきFCファンとしてはそんな気持ちにさせるところもあった。
ところが、終わってみれば4ー1の圧勝である。なにか不思議な気持ちになっった。
終了間際、アディショナルタイムで見せた讃岐のシンプルなゴールシーンを見ると、「ああ、いわきFCが点数を取られるときの幾つかある典型的パターンの一つだよね」という思いを抱かされる。
シンプルに中央から左にボールを出し、それを前にもっていって、いわきの選手が戻って態勢を整える前に、クロスをペナルティエリア内に飛び込んできた選手が決める……。
いわきFCが、コンパクトに前から詰めて攻撃的に守備を行い、ボールを奪った瞬間にほぼ全員が前にダッシュ。ショートカウンターからゴール前に人数をかけて、多数のシュートを撃つというスタイルをとる以上、奪われたらダッシュで戻るという瞬間に、ゴール前、人数が戻る前にやられてしまえば、このパターンの失点の危険は常に伴うのだろうと素人ながら想像がつく。
それでも最多得点&最小失点をリーグで保っているということは、いわきFCが自分たちの戦い方をやりきって結果を出しているということなのだろう。
とはいえ、そうである限り、常に被弾とは紙一重の状態が続く。
動きが一瞬でも鈍くなれば、怒濤の攻めは、素早い反撃に前に綻びていくだろう。
だとすると、サッカーの強さって何なんだろう?
そういう思いがわき上がってくるのだ。
いわきFCは強い。首位をキープしているのだから強いに決まっている。
だが、いくら強いからといって90分ボールを支配し、圧倒的な点数をどんなチームに対してもゲットできる、というものではない。
もし仮に前半讃岐に1つゴールが生まれていたら?その後ガチガチに引かれて守りを徹底されたら?
いわきFCが勝てないということも十分に考えられたのではないか?
そんな気持ちになる前半だった。
しかし、結果としては後半わずかな時間帯に怒濤のゴールラッシュでいわきQFCがあっという間に大勢を決してしまった。
いわきFCが90分間圧倒的な強さを示すことが不可能であるように、讃岐もあの前半のサッカーを後半45分続けることができなかったわけだ。
解説の人はよく「修正してくる」という言葉を使うように思う。
そういうこともあるのだろうが、細かい戦術の変化は素人の私にはわからない。
ただ、ここで前回触れた崩壊の「兆し」を予期する力のようなことが重要になるのかもしれない、と感じる。
漠然と守るのではない、自分のスタイルを持っていればそれが強みにもなるし、もちろん弱みというか限界も露出する。
だが、重要なのはその強みや弱みを消すことではないのだろうということ、といえばいいだろうか。
プラスマイナスあることは百も承知で、いわきFCはこのスタイルを1年間貫き通している。
敵は当然それに対応してくる。だが。
スタイルを貫くことで、崩壊の予期の範囲を限定できるという側面が間違いなくある。繰り返すが、基本的なサッカー選手としての能力のことはわからない。
だが、いわきFCが仮に強いのだとして、それが強いのだとしたならば自分たちのサッカーのスタイルを貫き通していること、が関わっているのではないか。だからこそ、崩壊の兆しを予期する瞳のフォーカスを洗練させていけるのではないか。
自分たちのスタイルを貫けるのは強いからだ。
という言い方ももちろん可能だろう。むしろそういうことなのかもしれない。
だが、自分たちであっても敵であっても、「崩壊」の「予期」を察知しそれを自分たちの「意味の網の目」に拾っていくのが強さだといえるのならば、いわきFCは強いサッカーをしはじめているのかもしれない、という気がしはじめている。
(この話、ぼんやりと続きます)
今日(2022年9月3日土曜)、J-ヴィレッジでJ3第23節 いわきFC×AC長野パルセイロの試合が行われ、1-0でいわきFCが勝利しました。
前回はアウェーの試合でいわきが勝利していますが、1位対6位の上位対戦ですから、どちらにとっても勝ち点がどうしても欲しい試合になったと思います。
実際、前線に人数をかけてコンパクトに試合を進め、敵陣でボールを奪ったら一気に数とスピードでシュートを打ちまくるいわきFCの試合の「型」がありますから、シュート数はいわきが上回っていたものの、一瞬の隙を突いてゴールに迫っていく長野の「一刺し」は、幾度かいわきのゴールを脅かしていました。
実際、83分過ぎに途中出場の17山口海那(かいな)のゴールが出るまでは、「1点取った方が勝ちそうだ」というぎりぎりの緊張感が感じられました。
あるいは「もはや引き分けか?」という感じも出始めたところでの山口の得点は、値千金でしたね。こういう得点が出るのが「強さ」であるとするならば、いわきFCは結果として強いといえるのでしょう。でも、正直どちらが勝っても、あるいは引き分けになってもおかしくないそういう濃密な時間だったと思います。
選手たちもオーバーヒート気味になっていた瞬間もあったようです。
それでも、結果をたぐりよせられる「力」がいまのいわきFCにはある、というのも事実。
結局大切なのは、いわきFCのスタイルを保ち続け、走り続けての勝利だった、という点に尽きると思います。勝つためにスタイルを変える、のではなく、このスタイルで勝つ!ということが出来ている、その素晴らしさをファンとしては「至福」の時間として味わいたいと考えます。
すてき。
頭のあまり良くないひいきの引き倒し的なファン心理をご容赦いただけるなら、J2にもし上がったとした場合(笑)、果たしていわきFCのこのサッカーは、どのぐらいまで通用するのでしょうか?
と、サッカー通にうかがってみたいところです。
いまのところ、間違いなくいわきFCは強い。フィジカルで負けないというだけではない。恐れずに前から積極的にボールを取りにいく守備をし、いったんボールを奪ったら、全員ダッシュでゴール前になだれ込む、この方法が、フィジカルを鍛え、走法を鍛え、若手を中心にチームを組み立てている今のスタイルが強さの秘密だ……
なんて話はよく聴きます。
なんかその通りだなー、と思って聞いているのですが、ではもし仮に(現実味を帯びつつあるとも思いますが)J2に昇格した場合、上でいったいこのサッカーがどの程度「やれる」ものなのでしょう?あるいはそのままでは通用しないとしたら、どこをグレードアップしたら「通用」するようになるのでしょうか?
今頃からそんな妄想をしていないで、一戦一戦スタジアムで応援しなければ!
ともちろん思うものの、せっかく
「日本のサッカーのフィジカルスタンダードを変える」
という大きな目標を掲げているチームが、この先どんな姿を見せてくれるのか、ちょっと想像してみたくなるのは無理ないところ、でもあるのかなーと。
まだ、今治、愛媛、岐阜、鹿児島の上位陣対決を残しているのですから、ここでいわきFCらしいサッカーの力を発揮するのがまず大切ですね。
ここから先、簡単な試合は一つもありません。
ちょっと妄想をしたりしつつも、残り試合をしっかり応援していきたいです!
J3の第22節藤枝FCといわきFCの試合が8/27(土)、藤枝のホーム、藤枝総合運動公園サッカー場で開催されました。
前半2ゴールを入れたいわきFCが後半にも1点を加え、いわきFCの快勝となりました。
特筆すべきは、前回いわきFCのホームゲームでも2点を先行していながらその後藤枝に追いつかれて2-2の引き分けに終わっていたのに対し、今回のアウェーでは、後半追加点を取ってクリーンシートで終わった、という点です。
いわきFCのサッカーは、後半の上位陣との対戦でも通用する、ということが分かってきました。
もちろん、第18節、松本山雅とのの延期試合では、コロナ禍のため松本山雅のチームコンディションが万全ではなかった、ということがありましたし、今節の藤枝MYFCは、ほぼ4週間もの間、中止や中断などでJ3の公式試合が行われず、これも試合感覚が十分でなかったということも間違いありません。
とくに、試合開始直後、いつもの24山下からのコーナーキックを、ファーサイドに駆け込んできた8日高のゴールは、藤枝の勝負感覚が鈍っていた証左といえるのではないでしょうか。
とはいえ、ここ第22節を終了した時点で、ついに2位鹿児島と勝ち点4をつけることになりました。
第22節、鹿児島を破ったのは今治でした。
この試合も強烈でしたね。今治も選手が十分にそろっていない中、鹿児島の猛攻を受けつつ、4-3で辛くも勝利を挙げました。今節のベストマッチだったと感じます。
勝ち点は22節終了時点で、
1位いわき 48
2位鹿児島 44
3位松本 44
4位今治 41
となりました。あとまだ10試合以上残っていますから、気の早い話になりますが、いわきFCもJ2ライセンスがもし交付されれば、1期でJ3を抜けてJ2昇格、という可能性も出てきました。
得点が1位、失点も最小1位といわきFCは得失点差でもトップなので、下位チームは、勝ち点4では逆転できない、という状況になってきました。
もちろん、いわきの連敗と2-3位のチームの連勝があればまだまだ分かりません。
勝ってもらうのに越したことはありませんが、上位チームにほぼ初めての勝利を得た、というところがいわきFCファンとしてはとてもうれしいです。前節の感想でも書きましたが、いわきFCは、現在の上位5チームには、実はここまで1勝もしていなかったのです!
ですから、
いわきFCの通用する範囲は下位チーム、昇格組のスタイルに他チームがまだ合わせられないだけ……
という視点も、あながち否定できない面がありました。
前半戦、鹿児島、藤枝とは引き分け
松本山雅、今治には負けています。
しかし、ここへ来て松本山雅とは引き分け、藤枝には快勝しました。
今治戦、鹿児島戦で、いわきFCが
人数をかけて前から守備をし、ボールを取ったらとんでもない人数をかけて素早くゴールに向かう、そしてボールを取られたら前線で取り返し、抜かれたら負けずに走り戻る……
そのいつものサッカーが通用するのかどうか、それが、とても大切だと感じています。いわきFCのサッカーは、相手によって変わらない、分かりやすく早いサッカーです。
前掛かりで人数をかけて攻めるのですから、攻撃力があるのはむしろ当然でしょう。
それも魅力の一つですが、3月からずっと観戦していて感じるのは、守備の安定感が増してきている印象が強いです。
いわきFCの場合、守備も攻撃も、別のことではなく、どちらも相手チームの陣内で行われていくんですよね。いったんボールを奪われて、サイドを一気に駆け上られると、相手の攻撃はぐっとゴールが近くなります。実際、少なからぬ失点は、そこを突かれて生じてきました。
それがここ最近ぐっと減ってきています。
この、いわきFCらしい走り続け、ボールを奪い続けるサッカーを最後まで見せてほしいと思います。
そしてこのサッカーでJ2昇格が結果としてもたらされるならば、ファンとしてこれに過ぎる歓びはありません。
J2でこのサッカーがどこまで通用するのでしょうか。
どう進化していけばいいのでしょうか?
素人には皆目見当がつきませんが、楽しみもまた広がってきます。
前半戦は1-0でいわき、天皇杯では0-1で福島と一勝一敗で迎えた2022年の福島ダービー。
結果は
4-1でチーム状態好調を維持しているいわきの快勝でした。
結果、いわきFCは8月21日(日)時点で鹿児島と勝ち点1の差で首位をキープしています。
有馬、有田、鈴木、岩渕
と、フォワードとサイドの4人が入れ替わり立ち替わり福島ゴールに波状攻撃をかけつづけ、堅守の福島も持たなかったという試合運びのように感じられました。
いわきFCは22年度今の時点で最多得点と最少失点を保持していますから、言うことはない……のですが、先を見据えて考えると、上位陣とやってどこまで勝てるのだろうという心配も出てきます。
というのは、現在好調でJ3上位のチームに、いわきFCはなんと1勝もしていないのです。
現在のJ3順位でいえば、
2位鹿児島、3位松本、4位富山、5位藤枝、6位今治
と上位陣に対して、勝ち点3を全く取れていません。
負けないのは素晴らしいといえば素晴らしいのですが、J3上位に勝てる試合はしていないという現実はまちがいのないところでしょう。
(下の表を参照のこと)
<style type="text/css"></style>日時 | 対戦相手 | ホーム | 得点 | 失点 | 勝ち点 |
2022/3/13 | 鹿児島 | 1 | 1 | 1 | |
2022/4/3 | 富山 | 〇 | 1 | 1 | 1 |
2022/4/17 | 今治 | 〇 | 0 | 1 | 0 |
2022/5/15 | 藤枝 | 〇 | 2 | 2 | 1 |
2022/6/19 | 北九州 | 〇 | 2 | 2 | 1 |
2022/6/26 | 松本 | 1 | 2 | 0 | |
2022/7/30 | 富山 | 1 | 1 | 1 | |
2022/8/7 | 松本 | 〇 | 0 | 0 | 1 |
興味深いのは、「負けないいわきFC」のサッカーは、むしろ引いて守るのではなく、前線とバックの間を圧倒的に詰めつつ、隙あらば前に飛び出して4人5人とゴール前に攻め込んでいくいわゆる戦闘的なスタイルなのに、負けていないという点です。
引いていて、ロングボール一発で得点という形で上位に引き分けを狙っているのではありません。むしろその逆です。
次々にボールを素早く前に渡し、それに見合うだけ「前に走る」。そして前線でボールを奪われたら直ちに奪い返そうとするのです。
そしてサイドを抜かれたら、「走って戻る」。
実際、得点シーンを3月から見ていると、サイドをきれいに抜かれてセンタリングされてゴール、あるいはもうひとつそれを折り返されて中央から入れられるというシーンが少なくありません。
素人が見ていても、得点されるシーンは、ある程度「覚悟の上」なのだろうと感じます。
しかし、実際にはそれはそう簡単に失点に繋がっているわけではないのも事実。
なぜだろう?と考えます。J3の水準が低く、いわきが戻れるまでにきちんとシュートできないことが多い?
まさか。
だとするなら、
いわきFCは前後のラインを詰めて次々に前へと人数をかけ、ワンタッチでボールをつないでいくサッカーをしていて、
奪われても自陣にいわきの選手が沢山いて詰めてくるので、簡単にはビルドアップできない状態を作り上げている、
ということになるのではないでしょうか。
もちろん、バックの選手がほぼ真ん中まで出てきているわけですから、サイドを抜かれたら、必死に戻らねばなりません。
その「戻りの走りの早さ」と体力もある、ということになるのでしょう。
第18節の対松本戦などを見ても、もし力のあるチームにがっちり守られたら、たとえシュート数で上回っても実際にはなかなかゴールをこじ開けられないということは少なくありません。
しかし、90分守り切れないチームなら、後半立ち上がりに怒濤の加点ということが起こる。あるいは90分ぎりぎりに追いついたりもできる。
フィジカルが強いといういわきFCの特徴の中には、単純に当たり負けしないマッチョな強さだけではなく、幅の狭い強いサッカー、速度のある前後の走りを続けられるサッカー、という側面もありそうです。
これがJ3の後半戦、上位陣に対する勝利となって結実するといいのですが。
期待しつつまずはアウェーの藤枝戦を待ちたいを思います!
J3第20節ヴァンラーレ八戸×いわきFC
立ち上がりからいわきFCの攻勢がつづきましたが、 前半40分までは八戸も対応していました。
しかし、40分過ぎ、連続してゴール近くでボールが動き、SB#8日高のミドルシュートがクロスバーに当たって跳ね返ります。
このシュートも惜しかったでですね。
その直後、コーナーキックになった前半42分過ぎ、いつものように#24山下がキックすると、ファーサイドにいたDF#15家泉がヘディングで合わせてキーパーの左、ゴール左隅に初得点!
この後、後半はオウンゴールを含めて後半69分までに4点、結果として合計5得点になりました。
前節松本を下した八戸に快勝ですが、90分いわきFCの攻撃を抑えきるのはなかなか大変だということでしょうか。
延期された18節で松本はいわきFCを抑えきりましたが、その松本はなかなかシュートまでいく機会を作れませんでした。
いわきFC、強いですね(ファン心理も含む)。
フィジカルの強さとかインテンシティとかいわきFCの強さについてよく言われますが、実はそれだけではなく、シュートに向かう連係とか、けっこうシンプルだけど流れるようにワンタッチで繋がっていきますよね。それが決まると心地よい。
後半戦、上位陣との戦いでも、その精度の高い連携を見せてほしいな!
いわき市FCは、J3初参戦で前半戦首位での折り返しとなった。
新規加入のチームが前半戦旋風を巻き起こすというのはよくあることのようだから、勝負は後半戦、いわきFCのサッカーを相手に見極められた2戦目をどう戦っていくかが、重要だ。
ちょっと前半の対戦を振り返ってみると、第20節を終えたところで
12勝2敗6分け、勝ち点42でトップである。
いわきFCが負けているのは松本山雅と今治の2チーム。
17節が折り返し地点と考えると、その後いわきFCは
19節に富山と1-1の引き分け
20節に八戸と5-0の大勝
松本山雅メンバーのコロナ罹患による再設定試合の
18節は松本と0-0の引き分け
という状況だ。
いわきFCのサッカーは、上位チームには勝てていない!
ということが分かってきた。ここまでの引き分けは6試合。以下の5チームである。
鹿児島1分け
富山2分け
松本1分け(1敗)
藤枝1分け
北九州1分け
そして8月13日(土曜)現在の暫定順位は、
1位いわきFC 42
2位藤枝 38
3位鹿児島 38
4位松本 38
5位富山 36
である。
いわきFCは、2位から5位に対してはまだ1勝もしていないのだ。
もちろん、いわきFCの攻撃力を90分抑えるのは容易なことではない。それは試合を見ていると私がファンであることを差し引いても、相手チームは大変だろうな、と思う。
ただ、その大変ないわきFCの攻撃に耐えられるチームが、この上位順位のチームであることもまた、確かなのだろう。
下位のチームに対しては、相手ががっちり引いて引き分けを狙ってくれば別だが、普通に戦っていればいわきは強みを発揮するだろう。
前掛かりになって圧力をかけ続けられると、どこかで破綻してしまうチームがJ3には多いのだろうと思う。
さてでは、前半引き分け、もしくは負けた上位チームと、いわきFCはどのように戦っていくのか?
もちろん逆の立場に立つなら、初参加で旋風を巻き起こした「新参チーム」に、J3の実力あるチームが、どのような作戦を立てて2戦目を勝ちにくるのか?
藤枝、北九州の2試合は今度はアウェーになる。
鹿児島の1試合はJヴィレッジのホーム試合だ。
この辺り、注目しつつ後半戦を見ていきたい。
おそらく、いわきFCの攻撃は、(特に下位チームは)分かっていても90分止めきるのが難しいだろう。
そこで星を落とすと、より厳しくなっていく。なにせ上位には1勝もしていないのだから。
ある意味いわきFCの戦術は分かりやすい。成績にも如実に表れている。
鬼に笑われてしまう気の早い話かもしれないが、もしこのままJ2で試合をしていくとするなら、果たしてどれだけ精度を保ってシュートが打てるのか、というところも気になってくる。松本山雅の守備を前にして23本シュートを打ってゴールが0という現実を見ると、J2はやはり手強い、という思いも抱く。
そんなこんなも含めて、いわきFCもさらにレベルを上げて、次のステージにふさわしい攻撃精度を高めたサッカーをしてくれることを、後半戦期待したいと思う。
頑張れいわきFC!