いわきFCのJ3第12節の試合は、カマタマーレ讃岐とのPikaraスタジアムでのアウェー戦だった。
名前のことをどうこういうのはマナーに悖るかもしれないけれど、「カマタマーレ」っていうネーミング、どうなんだろうなあ、と思うことしきり(済みません。もしかして「釜玉うどん」からのネーミングですかね。ちなみに私、釜玉うどん大好きです……といいつつ、私がいわきで食べている丸亀製麺は元々丸亀のうどん屋さんじゃないんですよね……。いろいろ……です)。
さて、この試合、入りから讃岐の連携に富んだ攻撃が印象的だった。川崎、後藤、松本といった(お初なので顔と名前が一致しなくてすみません)選手がけっこうぐいぐい上がってきて「危険」を感じながら観ていました。
いわきFCは前節の圧倒的なパフォーマンスとは打って変わって、シュート数も少なく、コーナーキックも少なく、かなり拮抗した試合展開になりました。
そして先制したのはやはりカマタマーレ讃岐!左からいったん戻してセンタリングしたボールをキレイにヘディングで合わせたゴールはキレイなものでした。いわきFCのGK鹿野もよく反応したのですが、シュートの速度とコースが勝っていました。
そのまま前半終了。これはちょっと心配になります。
でも、後半立ち上がりまもなく、日高がフリーキックをニアに直接決めて、Jリーグ初ゴールをゲット。いわきFCの日高と嵯峨はセンタリングのアシストも自らのゴールもあるという強力な両翼です!
その後は得点が動かずに90分が過ぎ、アディショナルタイム4分のうち3分が過ぎたギリギリに今度は有馬のヘッドで驚異の劇的逆転打。
いや、痺れました。終わってみればいわきFCの三連勝。カマタマーレ讃岐は5試合連続勝ちなし。
試合を部分的に観ているとそんなに大きな差があるとは(素人には思えないのに)結果として大きな差ができてしまう。
サッカーの得点というのは、スコアだけでは測れないものがあるんだ、ということを実感しました。
讃岐は岐阜に2-1で勝ってから、5試合勝ちなし。
いわきFCは初めての3連勝。
難しい。この違いがあるから考えてみようという気持ちになるけれど、結果から類推する程度のことしか(まだ)できません。
ボールを奪って前につないでいくのは十分讃岐もできているわけです。
ただ、いわきFCは結果としてFW(1列目も2列目も)は誰でも点数が取れる。鈴木、有馬、岩渕、(古川にはもうちょっとだけ頑張ってほしいけど)、そしてCBの嵯峨もシュートを決め、今日は日高にも得点が生まれる。つまり、前の人たちは誰もが得点チャンスに向かって貪欲で、一瞬を逃さない『強さ」がある。
それは単に身体能力や体格、体幹、当たりといったいわゆる「フィジカル」の強さだけではなく、決めきる強さがある、と考えなければならないと思います。
チャンスあるところに飛び込む判断、そこにボールを上げられる的確さ、ゴール前の混雑の中でそれができる。
そして決める!
そしてやはり変わらないのは「最後まで諦めず走り続けるサッカー」。
それはいわゆる「泥臭く」ってだけではない、テクニックにもお互いの連動にも根ざしている「強さ」なんだろうと感じます。
(全て、首位になっているからには理由があるんだろう、という素人の推測に過ぎません<笑>)
でも、だからこそ勇気をもらえる。
ラインを高く保つため、反撃されたときに戻りが間に合わないのではないか、と素人はハラハラしますが、そんなことはありません。失点の少なさも特筆すべきものがあるのですから。
分からないけれど、星選手とか、最初はボールが足に付かないというか、いわきFCの戦術の中で少し不安に感じる瞬間があったように見えました(そんなことはなかったのかなー)。
しかし、間違いなく「進化」してると感じます。
毎試合きちんと一つのチームを観るなんてことは野球以外したことがなかったし、野球はそういう感じで観るものではありませんよね。
でも、サッカーは息を詰めながら観戦する。すると、90分全体を通して少しでも弱いところがあるとそれに気づかされるってことが(素人でも)ありえる。
いわきFCのサッカーは、監督のいうとおり、進歩してるように思います。
そうでなければ、上位で対策されてきた(というのも分かる)相手に勝ち続けることはなかなかできないでしょう。
圧倒的に強いのではなく、終わってみれば強い。そして次第に進歩している。
まだリーグ戦は1/3が終わったところ。これから連敗もするでしょう。
そのときにいわきFCのサッカーというものの真価が問われるのかもしれませんね(偉そうにいってすんません)。
でも、その時に立ち会うためにも全て試合を見つづけ、応援し続けていきたいと思います。
負けないに越したことはないけれど、そのときにこそ、応援のしがいがある。
そんな気持ちで、とりあえず今節獲得した「首位」を言祝いでおきたいです。