デジタル朝日新聞に
(インタビュー)刑務所から見えるもの 犯罪学者・浜井浩一さん
http://digital.asahi.com/articles/TKY201301210502.html
というの 記事がありました。
有料記事で会員のみ、かも知れませんが、大切な視点の指摘だと感じられたので、メモ代わりに書き留めておきます。
殺人の数を見ても戦後は一貫して減りつづけている。
治安は悪くなっていない。
刑務所の実態は、高齢者と身体的・精神的なハンディキャップを背負った人が最後に追い詰められてたどり着く場所だったということが、きちんとかかれています。
むしろ問題は今まである意味相互監視的な空気を支えてもいた擬似制度的な企業、学校などの共同性が崩壊して、相互信頼が崩壊しつつあることだ、という文脈もなっとく。
引用開始
「最大の問題は社会のセーフティーネットが壊れていることです。仕事も身寄りもなく、福祉にもつながりを持たずに社会で孤立している高齢者や障害者は、ホームレスになるか万引きや無銭飲食を重ねてでも生きていくしかない。受刑者は減っていますが、刑務所内で死亡する高齢者は増加しています。病院や施設は受け入れを拒否できますが、刑務所はできません。だから社会のいろんなところで拒否された人たちの最後の『居場所』になってしまっています」
引用終了
というコメントが切なく響きます。
高齢者やハンディキャップを持った人に対する包摂性を失った社会は、構成員全員に冷たい社会なのだと言うことを、改めて真剣に考える必要があるでしょう。
福祉をコストの問題にしか還元できないような脳みその基本フォーマットを書き換えていくことが急務では?