たまたまだが、今週はYA(ヤングアダルト)ジャンルの本を4冊立て続けに読んだ。
三冊はこの書き込みの前に紹介した『ルミッキ』1・2・3。そして四冊目が
『ジニのパズル』
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B8%E3%83%8B%E3%81%AE%E3%83%91%E3%82%BA%E3%83%AB/dp/4062201526
だ。これもたった一人で社会=世界=他者の烈風に晒されつつ、自分が見るべきもの、自分が考えるべきこと、自分がやるべきことについて、感じようとし考えようとすることを止めない少女の話だ。
この作品は紹介文に「第59回群像新人文学賞受賞作」とあるが、『ルミッキ』の作者サラ・シムッカが1981年生まれ、この『ジニのパズル』の作者崔実(チェ・シル)が1985年生まれと、同世代の作家たちだ。
30代の彼女たちの活躍は、私(たち)老齢の者をも勇気づけてくれる。
アメリカオレゴン州、日本、朝鮮半島と三つの場所、文化、政治、3つの言葉(そして沈黙)の中で、主人公が見つけ出し、出会っていく「生」の手触りを、ぜひ味わってみてほしい。
週末読む本に迷ったら選んでいい1冊かと。