レヴォーグ1.6リッターGT-S(D型)に乗って5カ月が経った。
もう来年にも新型が発表されそうだから、新車情報としては重要ではないと思うが、中古で購入していく人もあと6,7年はいるだろうし、記録=記憶として感想を書き留めておく。
①エンジンについて
・1.6リッターエンジンで十分。
これについては2.0リッター300馬力を必要としている人と、それほどエンジンパワーが無くても良い人は最初から結構キッパリ分かれているだろうから、必要なモノを選べばよいのだろうが、とてつもなく速いクルマを求めるのでなければ、1.6ターボは日常の運転の範囲でいうと十分速い。
ステータスを求めるなら別のブランドがオススメです。2.0リッターエンジンがほしい人はじっさいにそのパワーを必要としている人だけ、でしょう。
1.6でもいいかもしれないけれど「せっかく」レヴォーグだから2.0も考えよう…………というなら、別のクルマも選択肢に入れた方が後悔しないと思います。
しょうじき、CVTで300馬力って、どうなんだろう、と個人的には思います。
・ターボの効かない走り出しは、やはり非力。
これはレヴォーグを買った後、対応に時間がかかったポイント。
1.6リッターの 「素」で動かねばならない停止状態からの始動時は、やはり力は足りない。
ここはSモードにしておいてかつタイムラグがあることを念頭においてアクセルを調整すれば、常識の範囲内では十分速く動くことができる。ただ 「踏めば出る」のが良ければ2.0がいいのは当然だが、繰り返しになるけれどそのために倍近いトルクや馬力が必要か、というと、要らないんじゃないかと思う。繰り返しになりますが 「最高のSUBARUレヴォーグでなければならない」という人は別です(^_^)。
②安全装備について
・高速道路(具体的には磐越道郡山→いわき)はほぼ車線認識でハンドルを切ってくれる。
試しに(手放しはてきないので)軽くハンドルに触れる状態を保って、磐越道(郡山→いわき)の山道を走ったが、ロストは一回もなく、はみ出し注意がなったのはのは人間がぼーっとしてハンドルを握ってしまった時のみだった。
わたしのD型は15秒程度ハンドルに力が加わっていないと 「ハンドル操作をしてください」とアラートが鳴るが、今の型は30秒ぐらい頑張ってくれるという噂もある。高速を走る人にはもはや必須機能じゃないかな。
アダプティブクルーズコントロールと組み合わせれば、自動運転とは違うヵかなり近づいてきている。
このためにレヴォーグを購入するのもあり、だと感じる優秀さだ。
とにかく、技術がこなれている。安心できる。
ただし車線介入に限って言えばドイツ車の方がずっと明確なサポートをしてくれる。
VWのシステムがトータルでちゃんとしてきたらそっちもありなんだろうね。
ちなみに現状ではベンツのA型の新型(2018年後期)が最高らしいけど、乗ってないので不明。
③乗り心地
デビュー当時のレヴォーグは、 「硬い、硬すぎる」
というのが足まわりの感想だった。だが、このD型(2017年改良)のGT-Sは、全くそういうことを感じさせない、普通のユーザーてある私にとって満足のいく乗り心地になっている。
これなら十分なしなやかさだと思う。10,000キロ走ってさらに落ち着いてきた感がある。
初期の 「硬さ」ゆえに二の足を踏んでいた人は、このD型からならオススメできる。
④タイヤについて
・18インチが装着されているが、17インチも履ける。そして、17インチにすると乗り心地もさらに落ち着き、燃費もいい。
(あくまで)普通に乗るのなら、17インチアルミホイール(世の中標準の114.3になったので中古も報復!)にレグノとか履くのもありかも、と思った。
この辺りになるとSUBARUのレヴォーグファンは首肯しないかもしれませんね。 「ならレヴォーグじゃなくて、いいじゃん!」
という意見も出てくるかもしません。あくまで可能性、選択肢の一つとして。
⑤CVTについて
心配なのは正直CVTです。
運転フィーリングは十分自然ですからそれはいいのですが、果たして最後まで元気でいてくれるのかどうか。これはある種の賭かもしれません。故障がでたら考えましょう。
この前に乗っていたレガシィは19万キロ付近でお迎えがきました。
まあ、10万キロ以内の走行なら問題ないでしょうが。
⑥燃費について
燃費は一万キロ走って11.1km/l。
まあ、こんなモノだろう。高速をクルーズコントロール任せで走ると
13 km/l~15km/l
ぐらいの数字はでる。
一方、街中では10km/lを切る時もあります。
満タン計測で
最高は15.7km/l
最低は9.4km/l
性能から言えば、妥当なところでしょうか。
欲を言えば街乗りで11km/lぐらいだと乗りやすいんですがねえ
(^_^;)
⑦総合的な感想。
満足してます。
だんだん好きになるっていうのをSUBARU車オーナーになってから体験するようになりました。
一目惚れならロードスター。
あるいは出たばかりのヴィッツやファンカーゴ。
素性・設計の魅力でFF初代のファミリア
エンジンの吹けでホンダ(civicとaccord)
ディーゼルターボのトルクに魅了されたエスティマエミーナ(ただしかなり油は漏れた)。
レヴォーグはいいクルマだと思います。
ただ、1000キロ単位でロングツーリングをするなら前に乗っていたレガシィの方がいいし、ハンドルを握ったファントゥドライブ性ならロードスターの方がいい。
一台で済ますなら、これということかな(^_^;)
ただし、それを中途半端とは言わなくていいでしょう。きちんと役割を果たしてくれています。AWDの安心感もあるしね。
誰にでも勧められるクルマ……ではないかもしれません。でも、このクルマにしかない守備範囲はまちがいなくある。
SUVの車高は不要。
荷物は積みたい。
ミニバンは勘弁。
走りもある程度切れ味がある。
スポーツ、とまではいかないが遅いクルマはイヤ。
安全性能は高く。
AWDはやっぱりほしい。
インプレッサじゃ当たり前すぎて個性が……。
以上の項目に当てはまる(つまりは私のような)方なら、バッチリ幸せになれます。
追伸
それにしてもSUBARUのWebサイトは重くて、表示に時間がかかる。どうにかならないものでしょうか。
追・追伸
リコールはドンドンやればいい。昔のトヨタはリコールしないでサービスの中で交換してた印象があるけど、そういう時代じゃない。
ただ、コやっぱりンプライアンスに対する意識が低いというイメージはある。加えて後から後からでてくると、印象も悪い。
コストカットをして、結果むしろリコール費用に苦しむというのはメーカーにとってもユーザーにとっても不幸だ。
これを奇貨として、いいメーカーになった、と言われるようになってほしい。間違ってもトヨタに合併・吸収とか、私がクルマを乗っている間はそうなりませんように!!