龍の尾亭<survivalではなくlive>版

いわきFCのファンです。
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相聞歌2019年(10/1~10/10)

2019年07月02日 12時01分04秒 | 相聞歌
10/1(月)

199
苦痛の原因を説明されても医者と患者のすれちがいの日々(た)


200
「もう後は全部捨ててもいいからね」男前なり言って去る母(ま)


201
今日からは仕事にいかなくてもいい寄る辺なき日々始まる自由(ま)



10/2(火)

202
癌も抗癌剤も体にとってはただの迷惑パレスチナ難民の悲哀を思う(た)



10/3(水)

203
抗がん剤積もりて衰弱ピークなり悲惨それが生き延びる道か(た)


204
工事中の駐車場にも慣れてきたが新病棟には通いたくない(ま)



10/8(月)

205
四十年重ねてきたから分かること一緒にいられることの幸せ(ま)



10/9(火)

206
二人して生活道具を買いに行く足りなければまた明日来れば良い(ま))



10/10(水)

207
残るのは食器類ねとうなずいて新居に響く声柔らかし(ま)

10/1に母が施設に入居し、10/3に妻との同居が始まったときの歌。
10/3~10/10の夕方までの一週間、生活の道具や装飾とその配置などを一つ一つ全部二人で考えていくのは、まるで新婚生活のようだった。
自分の退職と母の施設入居、妻の引っ越しと3つの仕事が終わり、私自身としては少しホッとしたところだったかもしれない。

他方、妻の身体は病気と治療の両方から攻められてどんどん厳しくなっていく。