龍の尾亭<survivalではなくlive>版

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J3第11節 FCいわき×YS横浜の試合

2022年06月05日 12時13分48秒 | いわきFC
試合が終わってみれば6対0でいわきFCの快勝だった。
だが、前半終了間際の得点シーンに至るまでは、YS横浜もいわきFCの良さを出させずに厳しくチェックを続け、シュート数は少ないながらも拮抗した試合運びだったと感じる。
だから、前半の試合だけを見ている限り、スコアの差ほどの力の差はない。
ただ、その拮抗を90分間続けることができるかできないかが勝負の分かれ目になる、という意味では、やはり最終的にはいわきFCが圧倒するだけの力があったということになるのだろうか。
サッカーは難しいな、と思った。
一点目は、横浜のキーパーがボールを止め、両手で掴んだかに見えた直後にファンブル。すぐ脇に詰めていたいわきの19岩淵がすかさず押し込んだゴールだった。横浜から見れば不運な失点、といってもいいかもしれない(もちろん、そこに岩渕が詰めていたからこその得点なのだが)。
ともあれ一試合に3点も取られてしまえば逆転が難しいサッカーにおいては、不運な失点があったときに次の失点をせずに耐えられるどうかがとても大切だと感じる(ファン目線ですが)。
そういう意味では、後半の2点目の失点が横浜にとっては精神的打撃が大きかったのかもしれないと思った。
二点目は、左側から攻め上がった後、19岩渕からのパスを20永井がヒールで後ろ側に戻し、それを再び19岩淵が的確に決めた「美しい」ゴールだった。20永井の存在は、そういう意味で大きいと改めて思う。それと連動して、19岩渕の右側を6日高が入っていてディフェンスを分散させている。
いわきというとフィジカルが強調されるが、こういう点の取り方は見ていて気持ちが良かった。
その後、10有馬、20永井、8日高から9鈴木の三点目も素晴らしかった。
2嵯峨が敵のハンドを誘って、自分で決めたPKの四点目は、2嵯峨らしいうまいボールの扱いだったし、もうこの辺りは怒濤の攻めだった。


5点目は、19岩渕がゴールエリア内で相手にプレッシャーをかけてボールを奪い、そこから10有馬にボールを出しての得点。
こうなるともう誰も止められない感じになってくる。
最後の6点目は、ゴールポスト脇、キーパーの右側でディフェンスと8日高がもみ合いになり、そこから中央にボールを出したところ、外から入ってきた19岩渕が3点目を決めてハットトリック。ちなみに19岩渕の後ろからでは2嵯峨も詰めていた。
その後、YS横浜も、諦めることなく左サイドから攻め込み、ゴールギリギリまで何度か詰め寄るのだが、最後まで得点を許さなかったGK鹿野を初めとするいわきFCディフェンスの集中力も見事だった。藤枝戦で2-0から2点を取り返されて痛恨のドローに終わったような試合はしてほしくない、そういう気持ちで見ていたファンとしては、「クリーンシート」で試合を終えることができたのは終盤の収穫だと感じた。
繰り返しになるが、6-0という点差ほどの差はなかったと思う。ただ、この日は前半終了間際の得点以降、終始いわきFCが思い通りの自分たちらしいサッカーができていた。

横浜も監督が替わって、これから立て直しをしていくことになるはず。とくに最後のあたり、一点を返して次戦につなげようという「気持ち」というか「意地」が伝わってきて、気持ちが熱くなった。
これで6/4(土)現在暫定首位。6/5(日)鹿児島が沼津に勝てばまた2位になるが、リーグ戦はまた前半。いわきFCもこれからJ3で真価が問われていくのだろうと思う。
ワンタッチで前線にボールを出していくそのスピード感は、それが決まるとファンをとにかく爽快な気持ちにさせてくれる。これから暑くなる時期、大変だけれど、更にいわきFCらしいパワフルで早くて諦めないサッカーを全国のJ3ファンに見せていってほしいと思う。