エチカ福島に参加してくださっている方が杉原千畝と同僚だったことがある、と教えてもらい、エピソードをいろいろ伺っていた。
今度!その知人のインタビューを含む本が出版されたというので早速取り寄せて読んだ。
杉原千畝の生い立ちから仕事ぶり、ビザ発給のドラマチックな業績、地元の顕彰などが書かれていて興味深かった。
個人的にはその中でも、戦後の不遇な時期の杉原千畝の様子に胸が打たれた。
ある種の「善」あるいは「正義」は、必ずしもその実現を私たちに知らされないままになることがあり、そしてそれを為した人もまた、そのことを知られないままに生き、死んでいく、ということ。
心に染みる。
また、最終章、現代の難民の記述は、新聞社のお仕事としてありがたく読ませてもらった。
この本のメッセージを受け取って、さてどうするか?