平成湘南日記...一語一絵

あせらずゆっくりのんびりと
花とニャンコとクッキング
時々俳句とデジ散歩
自称カメラ小僧の気まぐれ風まかせ日記

主役は地球?

2008-01-27 21:05:52 | 今日の事

壮大なまでに美しい地球に生きる動物たちの姿を描いた映画「アース」を観てきました。
この映画の主役は地球?

観るものを圧倒する映像、耳を圧する音響。
この映画を作るのに5年の歳月を要した。
5年前は今ほどCO2排出や地球温暖化について今ほど深刻には取り上げられてはいなかった。
いや今でも取り上げられている割には人々にそれほど深刻には受け止められてはいないように思われる。

この映画にナレーション以外に人間は一切登場しない。
この映画にナレーションがなければ、というよりも単に映像をトレースしただけのナレーションであったならば、地球に棲む動物たちの過酷な生きるための闘いを収めたドキュメント映像でしかなかった。
それはそれで我々に訴えかけるに十分であったとは思うが...。

日本語吹き替え版のナレーションをつとめた俳優の渡辺謙氏がこの映画のコンセプトを最大限に伝えきってくれたように思う。
地球温暖化を、砂漠化を、地球に棲む多くの生物を更に過酷な環境に追いやろうとしている人間を、この地球の生物を絶滅させるのもこの危機から救えるのも人間なのだ、ということを。

で、我々人間は何をなすべきか。
今からおよそ50億年前、巨大な隕石が地球に衝突し、その衝撃により地軸が23.5度傾いた。
この傾斜が四季の移ろいや多様な地形を地球にもたらし、生命の誕生に重大な役割を果たすこととなった。
これを単に宇宙的活動の一つの出来事としてではなく、宇宙におけるまたは神の摂理であると考えたとしたら。

なにゆえこの地球に人間が存在するかを考えた。
知恵と道具を使うことがなければ地球上でもっとも弱くあらゆる能力において劣ると思われる部類に属する人類が...。

今、我々人間は試されているのではないか。
もしかしたら地球のこの破滅的状況は一人一人の人間が何かをやれば何とかなるという域を超えているのかも知れない。
だから自分一人が何かをしてもどうしようもないのだと考えて何もしないか、...。
そうではなく自分が何かを始めることが大事である...それが例えどんなに小さなことであっても、そして今からでも決して遅くはないのだ、と考えるか。
我々人間が、今ふるいにかけられているとしたら。

この映画を観ながら考えたことを書いてみました。
  ・
  ・
  ・


画像は館で購入したパンフレットの表紙とこの映画のモチーフともいうべき北極白熊母子をスキャナーで取ったものです。