もう日付が変わって、これは昨夕の月。

10月30日の昨夜は、十三夜の月見で「後の月」と言われています。
旧暦で9月13日にあたる日は、秋の2回目の月見の「十三夜」、というわけです。
2009年の今年は10月30日が「十三夜」。
「十三夜」の月のことを「栗名月(くりめいげつ)」や「豆名月(まめめいげつ)」とも言います。
それは「十三夜」の頃が栗や豆のとれる時期でもあり、お月見のお供え物に、お団子ではなく栗や豆をそなえたと言うことなのでしょう。
そして「十三夜」の月は、満月ではなく上の写真のように左がわが欠けた月の形を楽しことにある訳です。
中国にはこの十三夜を良しとする感覚はないようです。
まん丸が最良ということでなく、少し欠けた所にも良さを認めるという、日本古来のこのセンスは、“もののあはれ”を理解できる日本人ならではと言うべきでしょう。
“この心持、外国人(げえこくじん)には分かるめえ”
それにしてもまあ、もう明日で10月も終わろうとしている今年の十三夜、もう名月と言われても、ピンと来ませんねえ。
と、“げえこくじん”並みになってしまった私。
●十三夜旅先よりの妻の声 楓山人