平成湘南日記...一語一絵

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時々俳句とデジ散歩
自称カメラ小僧の気まぐれ風まかせ日記

ドイツ・クリスマス市の旅<4>ローテンブルグ旧市街編

2009-12-13 15:26:34 | 海外関係
二日目の午後
ビリーバスは我らを乗せてアウトバーンを一路ローテンブルグへ。

ローテンブルグは「ロマンティック街道」「古城街道」が交差する街。
“ロマンティック街道の宝石”とも言われています。

ローテンブルグ旧市街
13世紀に帝国自由都市となり商業で繁栄するも、17世紀の三十年戦争で痛手を受け衰退し歴史から忘れ去られてしまいますが、しかしそのお陰で中世の面影を多く残すことになりました。
全体が城壁に囲まれ、歩くだけなら2時間ほどのコンパクトで見どころのぎっしり詰まった美しい街です。
世界遺産にはなっていないものの、世界遺産ほどの価値は十分あり。




<左・市庁舎 右・からくり時計がある市参事会酒宴館>
市庁舎は16世紀の火災や第二次大戦の戦災に遭いましたが、現在は復興されています。

からくり時計に纏わる話。
昔、この国が敵に囲まれ、取り壊されそうになった。
敵の大将はビールが好きでこの国の市長にビール飲み競争を提案。
市長が勝てば、この国はこのまま残してあげよう。
負ければ、取り壊す。
結果市長の勝ち、このローテンブルグの街は残った。
仕掛け時計はその故事による、というもの。
この仕掛けは毎時、時報を告げるように窓から市長と大将が顔をのぞかせ、ジョッキーを傾ける。
市長が勝ち、大将が引っ込む...と、以上。


動画[ローテンブルグ・クリスマス市/市庁舎前でのプチ・コンサート by fusan]


昼食は昨夜に続いて、ソーセージパンとグリューワイン。

ソーセージがこれまた40cmはあろうかという長大なもの。
ボリュームだけはすごいのですが、野菜不足になりそうな寂しい食事が続いています。

ここでもカップをもらいました。
上から
“Reiterlesmarkt”
“Alt-Rothenburger Weihnacht”
“Rothenburg ob der Tauber 2009”
と書いてあるのですが、
何マーケットというのでしょうか? 辞書で引いても不明。
多分、クリスマスマーケットの意味なのでしょう。
次に、古ローテンブルグクリスマス。
更にローテンブルグ・オブ・タウバー2009。
“・・・ob der Tauber”はタウバー河畔の丘上のという意味。

添乗員さんとタイアップしている日本人経営者がいる店で、ワインとソーセージを試飲、試食。
で、お土産はここのワインとソーセージで、十日後位に届きます。





ドイツ料理について
添乗員さんによると、ドイツは基本的に「肉とイモしかない」とのこと。
・イモとはジャガイモ
・肉は豚肉のこと

で、今日は“肉とイモ”明日は何かと言うと少し趣向を変えて“イモと肉”
ナンだ、逆に言っただけじゃないか...
実際はそんなことはありません...が、ドイツと言えばまずビールとソーセージをイメージします。
確かに肉というとドイツでは豚肉が主なのです。
その昔、オスマントルコがこの一帯を占領して略奪の限りを尽くした時、イスラム教の彼らは戒律によって豚だけは手を付けなかった。
なので、豚肉産業は打撃をうけなかった、と言われています。
でも、オスマントルコはドイツだけでなくヨーロッパのかなり広範囲を侵略したのに、という疑問が湧きますが...その辺はよく分かりません。

アウトバーンについて
アウトバーンは自動車専用道路という意味で、1920年ころにすでに計画があり、軍事戦略的にも重要性が高かったことから、かのヒトラーが建設を強力に推進しました。
高速走行に適したように設計され、勾配は原則的に4%以内に抑えられているそうです。
また軍用機の発着を想定したため舗装が他国の高規格道路に比べてかなり厚くなっています。(中央分離帯を撤去すると滑走路になる)
2005年より12トン以上のトラックが有料となったがそれ以外は基本的に無料。
但し、EU統合後、各国からの交通量の増加に加えて周辺の環境対策や道路の整備維持など、莫大な費用がかさんできており現在ドイツ政府は有料化の方向で検討しているとのこと。
速度制限はトラックが80km/hの規制がある以外250km/h制限ということで殆ど無制限に近い。
但し推奨速度が130km/hで、ちなみに我らがビリーバスは常に100km/hをキープしてましたヨ。