平成湘南日記...一語一絵

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自称カメラ小僧の気まぐれ風まかせ日記

ドイツ・クリスマス市の旅<5>ミュンヘン・サプライズ編

2009-12-14 10:33:34 | 海外関係
二日目の夜、ミュンヘンでは、ちょっとしたサプライズがありました。
それは何かと言うと...最後の方で。

ミュンヘン(München)はドイツ南部の都市で、バイエルン州の州都で、ヨーロッパ有数の世界都市。
ミュンヘンという名は僧院(ドイツ語で僧を表す「メンヒ」が由来)という意味。
漢字表記は「民顕」。"
失業率はドイツ他都市と比べて低く、治安が良いといわれるドイツの中でもそれは1,2を争うほど。
各種インフラも整備されており、「世界で海外駐在員が最も住みやすい都市」で2006年は8位に選ばれています。

ミュンヘンの中心地マリエン広場には新市庁舎(新といっても建築後約100年が経過している)が、そこにはドイツ最大の仕掛け時計があるそうですが、今回は時間的にタイミングが合わず見ること叶わず。



新市庁舎からすぐ近くの、これは「聖ミヒャエル教会」でしょうか...


ミュンヘンといえば、ご年配以上の日本人ならきっと知っていることがあります。
ひとつは、37年前のミュンヘンオリンピック。
この時、日本男子バレーの金メダルは強く印象に残っています。
黒い九月事件。
ミュンヘンオリンピック開催中に発生しイスラエルの選手11人が殺された殺人事件。
スティーヴン・スピルバーグ制作監督の『ミュンヘン』(Munich)は、この事件の真相を、事件に関わった人々のコメントや史実に基づいて、映画化した2005年12月公開のアメリカ映画(日本公開2006年2月)。

もうひとつは“ミュンヘン、サッポロ、ミルウォーキー”...そう、ビールです。
この夜はビアハウスで夕食会でした。
・シュバルツビア・・・黒ビール
・メルツェンビア・・・濃褐色の普通のビール
・ヴァイツェンビア・・・南ドイツ全般で飲まれている、いわゆる白ビール(貴族のビールとも言われる)
普通のと白と黒をそれぞれ一つずつ注文し飲み比べ。
どれも、余計なものを加えていない、ほんとにピュアな味わいだと思いました。

ビールの他にメインの豚肉料理に付け合わせのジャガイモ、締めはクレープ。


ビール純粋令というのがあって、1516年にバイエルン公国にてヴィルヘルム4世が制定した法令で「ビールは大麦、ホップ、水のみを原料とすべし」と原料を定めたものです。
実はこれが現在でも生きており、ドイツ国内の醸造所の多くがビール純粋令に従って醸造しているとのこと。
理由は、ビール純粋令に従って醸造したビールは消費者から支持を受けブランドを守ることができるから。
今の日本の“第3のビール”とやらを彼らに飲ませたら何と言うでしょうね。



ドイツに限らず、ヨーロッパの街の中心には大抵広場があります。
その広場、昔からどんな意味合いを持っていたか?

①散策や休憩をしたり、知り合いと会話を交わす都市における憩いの場。
②市民集会の場。
③そして政治的・宗教的な儀式や行事が行われる場、権力者の権威を示す場。
特に、中世期には公開処刑が行われていた。

と、こういったヨーロッパ的な意味合いの象徴的な広場というのは日本ではあまり、というより殆ど見られないと言ってもよい。
常に厳重な警備下にある皇居前広場は、市民が自由に使える雰囲気では無い。




さて、サプライズのこと。
自由散策ということで市庁舎前の広場でクリスマス市をブラブラしていると、奥さんが急に私の腕を掴み「ねえねえ、あれ假屋崎省吾じゃない!?」
というから、私はそっちの方を向き「えっ、あっ、ほんとだ」
慌ててカメラを向けてシャッターを。

そしてバッグからノートとペンを取り出し、お連れの方(多分、彼のお母さん)とおしゃべりしながら出店をのぞいている彼の眼の前に突き出し「すみません、サインお願いしていいですか」
と彼は、楽しい時を邪魔をされた、というような顔を一瞬見せましたが文句は言わずサラサラと。
「今日、何日だっけ?」...で、“ミュンヘンにて2009.12.6”と付け加えてくれました。

【複製禁止です】

特に私、彼を贔屓にしているわけではありませんが、「浜名湖花博」やカレンダーなどで、大胆な彩色とフォルムの作品を目にする機会は、よくあります。
まあ何にしても“街かどで見かけた有名人”ということで、突然ミーハーになったということですね、ハイ。