9月2日(金)晴れ【永平寺拝登】
まことにご無沙汰してしまいました。先月の29日から31日にかけて、永平寺に行って参りました。正確に言いますと、台風の事を懸念しまして、29日は福井駅前に宿を取りました。30日に永平寺において用事がありましたので、その役が果たせないと申し訳ないと思い、一日前に福井まで行っていました。
福井方面はあまり台風の影響はありませんでしたが、東北地方や北海道は大変な被害があり、まことにどうしたらよいかわかりません。日本列島は、自然災害にあまりに見舞われすぎるのではないでしょうか。私が守っていますお寺の近所は19日の台風でかなり川の水が溢れ、浸水被害がありました。お寺は難を逃れましたが、断層帯が近くを走っていますので、何時地震があるかはわかりません。一応の備えをしておかなくてはなりません。
さて、永平寺では、天候に恵まれまして、暁天坐禅の折りの涼しい風は、本当に心地よかったです。しかし、改めて道元禅師様たちは、どのような状況の中で、ご修行なさっていらっしゃったかと思いを馳せますと、現在の状況があまりに恵まれすぎていると痛感いたします。
このたびのお役の為に、私自身あらためて『正法眼蔵』や『永平広録』やらひもとき学ばせていただき、出家者としての姿勢を学び直させられた思いがしています。常に再出家の思いを日々日々新たにしていきたいと思っています。他に説くは易し、ではならないと思っています。そのためには、やはり宗祖のお説きになった著述にふれることは大事だと改めて思った次第です。
ブログをなかなか更新できませんが、皆様どうぞ、お元気で。
(永平寺僧堂)