4月20日(木)曇り【谷川岳の麓の故郷】
先週の日曜日は、久しぶりに故郷に帰りました。中学校の同期会がありました。私は小学校までしか故郷にいませんでしたが、いつも仲間に入れてもらっています。今年は特に、すでに故人になってしまっている友人たちの追悼法要もありました。
小学校時代と同じ呼び名で、久しぶりの出会いでも、すぐに呼び合える気楽さがあります。この年齢までの人生で、皆それぞれ苦労してきた年輪を背負って、楽しいひと時を過ごしました。
戦後生まれの私たちの時代は、一応平和な時代であり、高度成長期もあり、生活も豊かになり、それぞれの希望をもって生きられた時代ではないでしょうか。私も自分の望むように生かされ、10年間出家したいという思いを抱き、それを成就して生きてくることができました。「おれんちも貧乏だったな」「あたいんちも貧乏だったよ」「みんな貧乏だったいな」と言いながら、今は皆一人前になって、年老いてきました。ある意味よき時代を生き抜いてきたと思います。
しかし、北のミサイルや、中国もどう考えているかわかりませんし、日本もこれからどうなるか予測はできません。不測のことが起こりうる可能性は十分にあります。地震についても、まだ関東地方はそれほど壊滅的な被害はありませんが、いつ何時大地震に関東地方も襲われるかわかりません。毎朝、回向の中で、「……国土安穏、万邦和楽……」と、となえていますが、国土の安穏も危なくなりました。万邦和楽は世界の平和への願いですが、世界が平和になることはありえない、とさえ思っています。
よくよく考えてみれば、明日の命はわからない平和です。日々を大事に生きたいと思います。
美しい故郷の清流です。