9月18日(金)曇り【思い込み 山鳩の声】
朝夕はだいぶ涼しくなりましたが、日中はまだ暑いですね。さて、「思い込み」について一言。
毎朝本堂で上の写真の林が見える場所で、坐禅をしています。今の時期は蝉の鳴き声と山鳩の鳴き声が聞こえてきます。それでどういうわけか、私の耳には山鳩の声は「チベットコウクウ」と聞こえるのです。檀家さんにこのことを言いましたら、「それはおかしい、山鳩は昔からドテッポッポウとしか鳴きませんよ」と言われます。
そう言われても、私の耳には、どうしても「チベットコウクウ、チベットコウクウ」としか聞こえないのです。山鳩にとって、「それは勝手な思い込みですよ、ワタシハ○○▽▽◇××」ですというかもしれませんね。
ところでこの写真の林の奥が抜けて見えるところ、電信柱が建っているあたりは、「笑っている動物の顔」に見えます。そう思い込むとそう見えます。
ある日、子猫が耳ダニのキヨちゃんの耳あたりでなめようとしていたので、「ダメ」と引き離しました。傍で見ていた弟子さんの顔が、ちょっと嫌な顔をしたように感じたので「アっ、ムッとした?」と言いましたら、「それは思い込みですよ」とたしなめられました。
そんなこともあります。思い込みはなかなか変えることは、難しいですし、また、全く事実と違う場合もあります。自分の耳、自分の目、自分の感じで、何事も判断することは、他に影響のあることについては慎重であるべきですね。弟子との会話は、むしろオープンに話せる間柄になっていますから、問題はありませんが。
まあ、ちょっと、今日のブログは山鳩の声から、少々、老尼のお説教的な話でした。
皆さん、どうぞ、今日も御機嫌よう。
(猫のお茶碗を干している箱の中に、いつの間にか入っているカズちゃんです。カズちゃんにこれはお茶碗干しの箱という思い込みは全くありません。)