9月23日(月)晴れ後曇り後雨【今日の奇跡】
今日はお一人の檀家さんを、お見送りさせていただきました。
その方の引導法語をつくるにあたって、ご遺族の娘さんに、お母さまの人生や性格などをお聞きしました。しかし、意外とお子さんたちは親御さんの人生について、あまり知らないということをいつも経験しています。
広島の高校を卒業したと思います、たしか桜のつく商業高校だと思うのですが、とお聞きしたので、インターネットで調べてみましたが、該当する高校名がありませんでした。
さて、最後にお別れでお棺に御花入れをするときになりました。
弟さんが、一枚の写真をお棺の中に入れてくれました。それは、故人が高校時代の写真です。数えれば70年前の女子高生で、セーラー服を着ている写真です。
その時、葬儀社のスタッフの女性が、「私の先輩です、この方は」と驚きの声をあげました。
「この制服は桜水商業高校の制服です。」
この方も広島のご出身かと思いましたが、東京だそうです。たしか広島の高校と、娘さんは言っていましたが?
この方の言葉を聞いて、高校の途中から東京に転校した、と、言われていたことを娘さんも思い出し、故人の弟さんも、そうです、と言われたのです。
故人の出身高校が、お棺の蓋を閉じる寸前にわかったという、今日の偶然の不思議ともいえるお話を披露させていただきました。(個人のお名前は書きませんので、プライバシー問題には抵触しないと思いますので披露させていただきました。なお、この高校は今は合併して都立杉並総合高校となっているようです。)
(猫の親娘です。)