60歳からの眼差し

人生の最終章へ、見る物聞くもの、今何を感じるのか綴って見ようと思う。

2014年11月28日 08時25分14秒 | Weblog
 毎週金曜日にブログをアップする事を自分のノルマにしているのだが、最近は1週間1度がきつくなってきた。そんなスランプの時期を散歩の写真でごまかしていたのだが、今回はそれもない。仕方が無いのでここ数ヶ月、朝夕の通勤時や散歩の時に撮っていた「雲」の写真を集めてみた。
 
 「雲」それは身近に見えるものの中で一番自然なものだと思っている。海岸を歩いても山に登っても、そこは人の手が加わっていて人に管理された場所、決して自然とは呼べないものであろう。しかし雲は人の手が加わっていない本物の自然現象である。海などから蒸発した水分が大気に含まれ、それが温度や気圧の変化で雲になる。その雲が大気の流れに乗って流れていく。時に雨を降らせ、時に雲が切れて晴になる。人は天候を予測することはできても天候を管理することはできない。だから雲を見ることは、私の中では一番身近な自然を見ることなのである。
 
 私の子供時代は幼稚園の数が少なく入園はくじ引きで決まっていた。残念ながら私はくじにハズレ幼稚園に行くことができなかった。兄は小学校に、周りの仲間も幼稚園に行っている。たぶん遊び相手もいなくて暇を持て余していたのだろう、庭に面した縁側に寝転んでよく雲を見ていたという記憶がある。流れる雲に遮られて太陽が隠れ日差しが陰る、やがて雲が流れて再び太陽が顔をだす。そんな繰り替えす情景を飽きずに見ていたように思う。時に雲がなくなり、どこまでも続く青空を見ることもある。そんな時は決まって、この空はどこまで続くのだろうと考えてしまう。親に聞いても要領を得ない。やがて大きくなって空の先に宇宙が広がると知っても、ではその先はどうなっているのか?と、無限という概念が自分の中でふに落ちないままに空を見上げていた。
 
 地球の空は暗黒の大宇宙と繋がる渚のようなものであろう。だから雲はその波打ち際に見える白い泡のように思える。時に波は大きくうねり泡立ち、雲を厚くして雨を降らせる。時に穏やかになって刷毛で掃いたような薄い雲が見える。今私が住んでいる地区はビルはなく畑も多く、空は大きく開けている。せっかく自然に包まれて暮らしているのなら、この「雲」を観察しない手は無い。そう思って時々印象的な雲の姿を写すようになった。生まれてこの方、何万回と空を見上げただろうが、ただの一度も同じ雲の形はなかったはずである。これが自然ということのなのであろう。

   
                 朝もや これも雲の一種

   

   
             雲は低く垂れ込め、もう直ぐ雨が降りそう

   

   
                   雲が太陽を隠す

   

   

   

   

   
 

   

   

   

   

   
              雲の中で唯一人工的なのは飛行機雲

   

   
             夕方日が沈み始めると雲は茜色に染まる

   

   

   

   

   
                      月を隠す雲

   
                     雲の中の満月





散歩(小手指ヶ原・都立狭山公園)

2014年11月21日 08時28分06秒 | 散歩(5)

 今年は暑い夏から意外に早く秋が訪れ今は秋真っ只中、もう直ぐ師走で冬はそこまで来ている感じである。そんなことで先週の土日は、お手軽に自宅から歩いていける範囲で秋を満喫しようと出かけてみた土曜日は自宅から小手指ケ原の畑作地帯を回って西武線の小手指駅まで、翌日の日曜日は自宅から多摩湖を通って都立狭山公園から多摩自転車道で西武線の小平駅まで歩く。今の時期は天気がよければ日中は暑くもなく寒くもなく、歩くのには絶好の季節である。

 この歳になると、散歩を前と違って捉えるよになってきたように思う。今まではどちらかといえば健康のためとか、美しい風景や草花を写真に収めるなどの目的があって歩いていた。しかし今は歩くこと(歩けること)それ自身が楽しいと思えるのである。春や秋の最適のシーズンはもとより、夏のじりじりとした暑さの中でも、冬の完全武装して寒さの中を歩くときでも、移ろう季節を目や肌で感じ自分自身の足でそれをかみ締めながら歩いているという、その実感が何とも言えず楽しいのである。
 
 これはたぶん歳を取ってきたからだろうと思う。もう負うべき責任もなく、束縛やしがらみからも解放され、自分の時間を自由に使えるからなのだろう。「残り少なっていく人生、せいぜい楽しんで見たら」、という天が与えてくれた配剤なのかもしれない。そうであれば、それをせいぜい楽しんでみようと思うようになってきた。

   

                           小手指ケ原

         

                            柿の葉

         

                             ざくろ

         

                          あざみの種

   

                              小手指ヶ原

   

 

           

 

   

 

   

                              茶畑

           

                            お茶の花

   

                              ニンジン畑

 

                    日曜日は多摩湖を経て都立狭山公園へ

   

                               多摩湖

   

                               空が広い

   

                              都立狭山公園

                                 ススキの原

   

 

   

 

   

                            スケッチを楽しんでいる人

            

              

   

                      ススキの原でおしゃべりを楽しむ人

   

 

           

                       やがて一粒一粒が散っていく

   

                          散策を楽しんでいる人

   

                              トチの木

   

 

   

                        小鳥も紅葉に目を止める

   

                          散歩を楽しむ老夫婦

   

 

   

 

   

 

   

                   狭山公園から多摩湖自転車道を通って小平駅へ

 

 


お寺ごはん

2014年11月14日 08時36分51秒 | Weblog

 9月の上旬の日曜日池袋からの帰り、運動のつもりで隣の駅の椎名町まで歩いてみた。西武線の線路に沿うように歩けば道に迷うことはない。40分程度で椎名町の駅前まで来ると右手にお寺が見えた。道すがらに神社仏閣があれば立ち寄ることにしているのでお参りして行くことにする。境内は綺麗に整えられ、そこここに花が咲き、あちらこちらに石仏が置かれている。今まで散歩の途中に多くのお寺に参拝したが、その境内に住職の性格が現れるているように思う。殺風景で趣の無いお寺、賑やかしに既製品のような小坊主や狸の石像を置いているお寺、そんなお寺に比べれば、このお寺は住職のセンスの良さが見て取れる。 

 境内を一回りして山門を出る。入るときに右手にあった喫茶店が気になったていたので、入り口にあるメニュー版を覗いてみた。そこに「お寺ごはん」という面白いメニューが目に止まった。「あらっ、この店はお寺の運営だろうか?」、そう思うと益々興味が湧いて入ってみることにした。店内はお寺の境内に面してガラス張りになっていて、明るく開放的な雰囲気である。桔梗の花が一輪差してあるテーブルに座り、「お寺ごはん」なるのもを注文してみる。しばらくして料理が運ばれてくる。真っ白なご飯に味噌汁と焙じ茶、そして鯵のフライやヒジキの煮物が丸い木のトレーに乗せたままテーブルに置かれた。量もおかずも提供方法も、いかにもお寺らしさが感じられる。庭を見ながら食事をし、その後は珈琲を飲みながら、まったりとした時間を過ごすことができた。
 
 会社までの定期券があるから、区間内にあるこの店に時々行くようになった。行く都度境内に咲く花は変わり、お寺ごはんのメニューも変わる。駅から1分の近距離にありながら、比較的空いていてゆっくりと落ち着ける。休日に食事で立ち寄ったり、珈琲を飲みながら読書をしたりと、私の「お気に入りの店」の一つになった。先日行った時は結婚披露宴(30名程度)が貸切で行われていた。こじんまりしていて落ち着けるから、花嫁さんが選んだのかもしれない。檀家が減って右肩下がりのこの業界、活路としての副業としてはなかなかお洒落なように思う。今年の5月下旬にオープンのようだが、やがて人気が出てくるかもしれない。私としてはあまり人に来て欲しくない店であるのだが、・・・・

    

            右手がお寺カフェ 赤門テラス「なゆた」

            

            山門の前に咲く花 ギボウシ(擬宝珠)?

   

                     金剛院佛性院

   

              庭に面して開放的なガラス張りのカフェ

   

             境内のあちらこちらに石像が置かれている

   

  

                

            

 

   

   住職だろうか?バケツ一杯の菊の花を携えて、仏様の花を差し替えていた

       

                      新しく供えられた菊の花

       

 

   

             季節によって境内に咲く花も変わってくる

          

          9月、最初に行った時は彼岸花が咲いていた

                

   

          

          

          

   

                 店内からはお寺の境内が見渡せる

   

                   お寺ごはん(日替わり) 750円

          

                      珈琲 350円

              テーブルには桔梗が一輪活けてあった

   

                      ある日のお寺ごはん

   

                トマトうどん 700円 (PM3:00~)

          


   

                 貸切で披露宴 30名程度

            


   

          日によって変わる花に、店の気くばりが伝わってくる

 

 

 

   


散歩(宇都宮)

2014年11月07日 08時15分02秒 | 散歩(4)

                              市内を流れる田川

 散歩をするときは何冊かの散歩ガイドブックを参考に歩いている。しかし最近はそのコースも残り少なくなってきた。日帰りで普通運賃で行くことを原則にしているから、残っているのは群馬、栃木、茨城、千葉の遠隔地である。今日(11/2)はそんな中でも比較的近い宇都宮へ行ってみることにした。栃木県はすでに小山市、足利市、さくら市、佐野市、日光市、栃木市は歩いたが、宇都宮は仕事で立ち寄った程度で散策したことはなかった。
 
 駅を降りて街を歩き始めて判ったのだが11月1日、2日は宇都宮餃子祭り。これに合わせ市内各所では色々なイベントで盛り上がっていた。さんま祭り、ジャズフェスティバル、「宮の市」という商業祭等々、市を挙げてのお祭りに市民総出のような盛況である。そしてそこに集う人々の顔は皆穏やかでお祭りを楽しんでいるようである。「地方都市も意気軒昂ではないか」、そんな印象を持つほどである。しかし私はどちらかといえば静かに歩きたい方だから、人ごみに馴染めず、結局は何も買わず何も食さず、全てのイベントを傍観者のごとく素通りして歩いていただけであった。
 

    

                                宇都宮駅

    

                                  駅前

    

                                 御本丸公園

    

              御本丸公園内では宇都宮餃子祭りが開催されていた

    

                         店の前に並ぶ大勢の人

    

            店ははるか彼方、餃子のために良くも並べるものだと感心する

    

            大体どの行列も60分待ち,今までの最長は180分待ちとか

           

               どの店も餃子3ヶで100円の統一価格

    

                       最近のイベントには付き物のユルキャラ

    

                               松ヶ峰教会

 明治21年設立 外壁や祭壇や柱まで大谷石で造られているロマネスク様式のゴシック建築

    

                   別の会場では気仙沼市協賛のさんま祭り

             

 

    

 

    

                       市内の6会場でジャズフェスティバル

                  「MIYA JAZZ」の宮は宇都宮の宮だそうである。

    

                        市内一の繁華街 大通り

    

                      「宮の市」 色んな種類の店が出店

    

                       どこに行ってもキリンの広告が目立つ

              

                         ここにもジャズの会場

    なぜジャズなのか?と聞いてみたら、宇都宮はジャズの大御所渡辺貞夫の出身地、

        だから宇都宮を餃子とジャズの街として売り込んでゆくそうである。

    

                                 宮の市

    

    

                              こちらは若者中心

    

                                 二荒山神社

    

                                 七五三詣

  

        

                                宇都宮タワー

                                  宇都宮市街

            

             

         全長152mのつり橋はモノストーム式のものとしては日本最長

 

     

                                  赤門 慈光寺

     

     

                         赤門通り 朴の木?の並木

             

                       歩道に大きな葉が落ちている