60歳からの眼差し

人生の最終章へ、見る物聞くもの、今何を感じるのか綴って見ようと思う。

水彩画教室(15)

2016年10月28日 08時16分44秒 | 美術
 10月で水彩画教室に通い始めて丸5年が経過した。「よく続いたなぁ」と思う反面、「5年やってもこの程度か」という思いもある。なにが不満かと問われれば、絵が自分の物になっていないということである。新しい絵を描こうとする都度、ここはどういう風に描き込めば良いか?この色はどの絵具と絵具を混ぜれば良いのか?全体のメリハリはどうつければ良いのか?等々迷いは多い。迷えばその都度先生に教えてもらう。その回数は1枚につき2~3回、そして最後に先生に手を入れてもらい完成である。だから自分の作品としての実感が持てないのであろう。それが習い事なのであろうが、それを何時まで続ければ自分として納得いく作品になるのだろう?、そういう思いである。

 歳を取るに従って憶えも悪くなっていくし、絵筆も上手くコントロールが利かない。そんなハンディーを克服する方法として、なるべく多く描いて体で覚えるしかないと思っている。だから今は1回2時間の教室で2枚を仕上げるのを目標にしている。そのために事前に2枚の下絵(デッサン)を描いて行き、教室ではひたすら色を付けることに没頭する。先生に教えてもらった色の配合を憶えるためにパレットの絵具の下にシールを貼って忘れないようにしたり、配合比率によって変わる色の変化を別の画用紙で試してみたりもしている。そんな試行錯誤の2時間はアッというまに過ぎてしまう。たぶんこれだけ集中できる時間は今は他には無いかもしれない。

 下の絵はこの半年(月2回)の教室で描いた26枚である。
 
   
 
                     根津神社
 
   
 
                    根津神社
 
   
 
                     谷中
 
   
 
                    東大赤門
 
   
 
                    川崎市久地
 
   
 
                    練馬区向山
 
   
 
                    三浦海岸
 
   
 
                    三浦海岸
 
   
 
                    三浦海岸
 
   
 
                    東大 構内
 
   
 
                     原宿駅
 
   
 
                  明治神宮 菖蒲園
 
   
 
                    多摩丘陵
 
   
 
                   小田原 風祭
 
   
 
                    所沢 北野
 
   
 
                   所沢 小手指ヶ原
 
   
 
                      真壁
 
   
 
                     真壁
 
   
 
                   真壁 伝承館
 
   
 
                  真壁 伝承館
 
   
 
                     真壁
 
   
 
                    真壁小学校
 
   
 
                   勝浦 八幡岬
 
   

                    鴨川 太海
 
   
 
                   鴨川 太海港
 
   
 
                   熱海 海光町






 

大停電

2016年10月21日 08時07分16秒 | 日記
 10月12日埼玉県新座市の送電用地下ケーブルの火災から大停電が起こった。私はこの日たまたま池袋駅近くの喫茶店で人と打ち合わせをしていた。打ち合わせを終え3時45分に喫茶店を出て懇親会に出席するため、池袋の駅前を通り指定場所の蕎麦屋に向かった。東口の交差点には何台ものパトカーが止り、消防車まで出動していた。信号機は真っ暗で、警察官が手信号で交通整理をしている。その時は信号機のトラブルだろうと思っていた。行った蕎麦屋は電気が消えていたわけではなく普段と同じように営業している。しかし6時過ぎ懇親会を終えて駅に向かうと、西武線の構内は人であふれていた。結局、電車に乗るのに1時間待ち、私もこの停電に巻き込まれてしまった。
 
 その後のニュースによると、この事故で都内58万軒に及ぶ停電が発生した。この影響で池袋駅東口近くの交差点を初め200ヶ所の信号機が止った。西武鉄道では運転を見合わせたため、帰宅ラッシュと重なり激しい混雑で9万人以上が影響を受けたと言う。またエレベーターに閉じ込められた人がいたり、小売店では店内の電気が消えレジスターが作動せず営業に支障をきたした。会社ではコンピューターが一斉にダウンしたり、美容院では加温機がストップし、パーマ液を洗い流すための温水が出ず、電動の椅子が動かなくなったなど、笑えないトラブルもあったようである。
 
 今、我々の生活は電気がなくては成り立たなくなっている。コンピューターやTVの通信機器、照明や空調設備、風呂やシャワー、ウオシュレットや温風ヒーターなどの制御機能、電気が止ってしまうとたちまち日常の生活が奪われてしまう。7年前の東日本大震災の時、関東でも一部地域に計画停電が実施された。幸い我が地区は該当しなかったが、何度か経験した人は、まだ寒さの残る真っ暗な家の中で、なすすべもなく布団に入って耐えていたという。我が家で一番困ったのは車のガソリンである。残りわずかな時に地震にあい、何週間もガソリンが入れられず、行動範囲が極端に狭まったことを記憶している。
 
 間近に迫るという南海トラフ地震、首都直下地震、万が一に備え食料や水を備蓄している家庭は多いだろう。しかし電気が止ることはあまり想定されていないように思う。電気・ガス・水道のインフラが失われた時、水は備蓄や給水車の対応で何とかなっても、電気が失われた時、日常の機能の多くが奪われることになる。照明は失われ炊飯器や電子レンジは使えない、ガスが止れば煮炊きも出来ない。地震が冬の時期であれば暖房がなくなってしまう。これが首都圏であれば被害範囲は膨大になり復旧は遅れてしまう。地震の規模によってはこのような状態は何日も続くかもしれない。
 
 家の暖房器具が全て電気かガスに頼っていれば、万が一の時は寒さに震えることになる。先週そんなことを考えて新たに石油ストーブを買いに行った。しかし今の暖房機はエアコンが主流で家電量販店でも石油ストーブを売っている店は少ない。たとえ石油ストーブは売っていても温風ヒーターが主力で、昔ながらの石油ストーブは品揃えが少なかった。何軒か見て回ってやっと電池で着火する昔ながらの石油ストーブを買うことが出来た。ストーブと灯油18Lx2本で1万円、これですこしの安心が買えるのなら安いものである。

 昔見た西部劇の映画で、荒野を旅するガンマンが野宿して、夜の高原で焚き火をしながらコーヒーを飲むシーンを覚えている。人は暗闇の中でも少しの明かりと暖があれば安堵するものである。

        







散歩(熱海)

2016年10月14日 08時30分06秒 | 散歩(6)

 熱海の裏みち《強烈な昭和ノスタルジーが漂う、ウラの熱海へ》、雑誌の中にあった熱海の裏みちは郷愁度★★★★★と、5つの星が付いていた。「これは行って見なければなるまい!」、そんなことで今回は熱海を歩いて見ることにした。熱海は温泉目的で2、3回、近年はMOA美術館をメインに歩いたことがある。だから熱海の街の概要は大体頭の中に入っていた。しかし今回は大正・昭和の郷愁がテーマである。歩く道も今の中心地から外れた昔の熱海が残っている地域である。

 日本三大温泉地の熱海も長らく低迷していたが2011年を底にV字回復し、今は首都圏に至近の温泉地として、観光客が押し寄せ賑わっているという。それは若い人達を中心にした町興し、星のリゾートの進出などの高級ホテル、外国人観光客の増加、そして老後の生活地としての大型マンションの建設等が要因のようである。古い熱海と新しい熱海、今日はそんな新旧混在する熱海の街を意識しながらぶらぶらと歩いてみた。
  
    
 
                     熱海駅
         大正14年に開業した熱海駅の建替え工事はもうすぐ完成。
 
    
 
                 駅から伊豆山の方向へ歩く
 
    
 
    
 
                     海光町
 
    
 
        ここは有名企業の創始者や芸術家の別荘が並ぶ昔の一等地
 
        
 
              石畳の坂ではロケもよく行われるらしい
 
    
 
    
    
 
             野村證券の創業者、野村徳七の別荘
 
          
 
       
    
 
               かつては海軍の寮だった水光荘
 
          
 
                今は閉鎖されて入り口にくもの巣
 
     
 
                  立ち入り禁止の張り紙 
             朽ち果てた家屋は今にも崩れそうである        
         
    
 
              こちらも廃墟、周りは樹木が迫っている
 
          
 
             人の通らなくなった階段を上がり国道へ
 
    
 
         海光町から折り返して国道135号線を歩いて熱海市街地へ
 
 
                                          熱海湾
 
    
 
                 熱海の町は背後に山が迫る
 
    
 
        ホテルの跡地、再開発の予定も有ったが頓挫したままという
 
    
 
                    熱海海岸前
 
    
 
                     寛一お宮の像 
              尾崎紅葉の小説「金色夜叉」の名場面        
 
           
 
                     熱海サンビーチ
 
    
 
    
 
           
    
 
    
 
                 海岸から急な斜面を登る
 
    
 
         熱海の老舗旅館「古屋」の後ろは大きなマンション建設中
 
    
 
                       初川
   
          
 
                        中央町
 
               
 
             
 
    
   
                    熱海の裏みち
 
    
 
         昔は温泉客で賑わっただろう一帯は今はひっそりと寂れている
 
    
 
          
           
 
    
 
             昭和の臭いのするタバコ屋と駄菓子屋
 
    
 
                      起雲閣    
        大正8年に建てられ和と洋が融合した当時では斬新な建築物
 
    
 
         戦後旅館として営業していた時代太宰治や谷崎潤一郎、
      志賀直哉山本有三など多くの日本を代表する文人に好まれていた。
 
    
 
                平成12年から熱海市所有
              一般公開されていて入場料510円
 
    
 
              この起雲閣では多くのロケが行われる
 
    
 
               尾崎紅葉が滞在していた部屋 
 
    
 
                   ローマ風浴室         
 
    
 
               起雲閣の中にある喫茶室「やすらぎ」
 
            
 
                                    熱海紅茶はマーマレードを入れる
                       450円
 
     
 
                         大通り
    
           
 
    
 
               地元の食堂、鯵たたき定食750円    
 
    
 
                     銀座通り
 
    
 
                      大湯間欠泉
         昔はここから一定の時間に大量のお湯が噴出した間欠泉
 
    
 
                駅に向かうだらだらとした昇り坂
 
    
 
                      駅前通り
                    お土産屋が並ぶ
















散歩(鴨川)

2016年10月07日 08時13分51秒 | 散歩(6)
                      太海港

 先週に続いて今回も外房を歩くことにした。2、3日前の予報は晴れだったのに、当日になるとどんよりした曇り空である。折りたたみ傘をバックに入れて先週と同じように東京駅の八重洲口に向った。今日は7:35発の安房鴨川行きに乗る。鴨川といえば鴨川シーワールドが有名である。40数年前友人と車で行ったことがある。記憶は不鮮明だが所沢から千葉県の端まで、国道を延々と運転し、帰ったのが真夜中になったことだけを覚えている。
 
 今回の目的は水族館を見ることではなく、雑誌にあった郷愁度★★★★☆と、星4つ付いている漁村を訪ねることである。下関の漁港近くで育った私にとって、海の臭いと魚の臭い、港に繋がれる漁船の風景と船の油の臭い、そしてそこに集まる野良猫と空を舞うトンビの姿、そんなものに郷愁を感じるのである。東京駅からアクアラインを通って鴨川へ、鴨川でのわずか4時間の滞在時間は、私にとっては鴨川シーワールドやデズニーランドに行くより、はるかに楽しめるワンダーランドなのである。
 
         
 
               今日は安房鴨川行きに乗る
           前回の経験から今回は一番前の席に座った。
 
         
 
                  レインボウブリッジ
 
         
 
         
 
         
 
                 アクアライントンネル
 
         
 
                 アクアライン(東京湾)
 
         
 
                   久留里の町
 
         
 
                   安房鴨川駅着
    
    
 
                    前原・横渚海岸
 
    
 
         
 
         
 
                 意外と中高年が多い
 
    
 
                   前原・横渚海岸
 
    
 
                    前原・横渚海岸
 
    
 
    
 
                    鴨川マリーナ            
 
    
 
            
 
       ひっそりとした休日の漁港はトンビとカラスの鳴き声だけが聞こえる
  
    
 
                     鴨川漁港
 
    
   
                     鴨川卸市場
 
    
 
                     鴨川漁港
 
    
 
                     鴨川漁港
 
    
 
                       弁天島
 
        
 
               弁天島にある厳島神社
 
    
 
                      鴨川松島
         日本三景の松島をイメージさせる景観からこの名が付いた
 
    
 
                     鴨川松島
                   真中の島は雀島
 
    
 
                       曽呂川
 
    
 
                     曽呂川の河口
 
           
 
    
 
    
    
 
                     香指神社
 
    
 
    
 
    
 
    
 
    
 
                     仁右衛門島
        全島砂岩で周囲4kmの千葉県でもっとも大きな島で個人所有。
        1180年石橋山の戦いに敗れた源頼朝が安房に逃れた際、
        平野仁右衛門に助けられ、この島で平家軍から一時身を隠し、
        巻き返しを図ったと言い伝えられている。
 
          
       
                  仁右衛門島への渡し舟
          
    
 
                                          太海港
 
    
 
                                          太海港
 
    
 
                                         太海港
              海と背後の小高い山に囲まれた狭い土地に
                寄り添うように家々が密集している
  
    
 
                      太海港
 
           
 
    
 
    
 
                                           太海港   
 
             
 
    
    
 
                      太海地区
 
    
 
                   昔ながらの食堂「まるよ」
 
           
 
                     秋刀魚定食
               ご飯を半分にしてもらってもこの量
 
    
 
                       太海駅
                   太海駅から安房鴨川駅へ
 
                   安房鴨川駅から東京駅へ
 
           
 
                  アクアラインの入り口は渋滞
 
           
 
                       海ほたる
 
    
 
                         東京湾の夕日