60歳からの眼差し

人生の最終章へ、見る物聞くもの、今何を感じるのか綴って見ようと思う。

奥多摩むかし道

2015年11月27日 08時27分06秒 | 散歩(6)
 この夏、阿蘇高千穂で一緒だった仲間を誘い合わせ奥多摩に行くことになった。11月21日土曜日10時、青梅線の奥多摩駅で待ち合わせてから3人で歩き始める。コースは「奥多摩むかし道」、奥多摩湖(小河内ダム)から流れる多摩川に沿って、上流に向かって歩く旧青梅街道である(約10km)。 この街道は甲州街道とは別に、江戸と甲州を結ぶ甲州裏街道ともいわれ、江戸時代は重要な生活道路だったようである。
 
 駅を出て約10分、今の青梅街道を離れ山道に入る。フラットな道やなだらかな登り道、木々に囲まれ落ち葉を踏みしめて歩くと、昔の街道もこんな様子だったのだろうと想像できる。我々3人はそれぞれに歩くスピードも体力も違っている。先に行く者が途中で待って、追いつてきたら一休みしてからそろってスタート、3人は着いたり離れたりしながら、自分のペースで歩んでいく。小春日和の奥多摩むかし道、人も少なく晩秋を楽しむのには最高である。
 
       
 
                  JR青梅線 奥多摩駅
 
     
 
      奥多摩むかし道は多摩川に沿って、今の青梅街道と平行している
 
    
 
               青梅街道を離れて山道に入る
 
    
 
    
 
                   小河内線のトンネル
 
    
 
               小河内線は廃線ではなく休止線
     ダムの建設用資材輸送用に東京都水道局が敷説・管理した貨物線
 
    
 
                    小河内線の鉄橋
 
    
 
    
 
    
 
    
 
                    下は今の青梅街道
 
    
 
           
 
    
 
        
 
    
 
                       多摩川
 
        
 
    
 
                        
 
          
 
                       ゆず   
 
    
 
        
 
                       しだらく橋
               橋は3人以上で渡るなと書いてある
 
    
 
                       多摩川
 
        
 
    
 
           
 
    
 
                      ここで昼食
 
    
 
    
 
    
 
                  遠くに小河内ダムが見える
 
          
 
    
 
    
 
    
    
 
    
 
                   奥多摩湖(小河内ダム)






 

認知症

2015年11月20日 08時21分23秒 | 日記
 高齢者が増えるからか、近年のTVに健康番組が多くなったように思う。ゴールデンタイムに各局1つや2つは1時間程度の番組を持っている。ある番組では複数のタレントが健康診断を受け、何人かに深刻な病気の可能性が見つかる。そこでカメラはタレントに密着し生活習慣を明らかにする。そして医者がその生活習慣の問題点と病気とを関連付け、お定まりの生活習慣や食生活の改善を促し、最後に簡単な健康体操を紹介して終わる。
 
 各局どれも似たり寄ったりの番組構成である。視聴者の病気に対する心配を煽り、健康を維持するには食生活の改善と運動が重要だと言う。確かに因果関係は多いにあるのだろう。しかしあまりにもお手軽で安直な構成は、説得力がなく少しも頭に残らない。それは喫煙者に煙草の害を並べ立て、だから喫煙は止めた方が良い、と言っているようなのもである。喫煙者だって煙草が健康に悪いことは充分に承知している。しかしそれがなかな止められないから困っている。生活習慣病も同じである。重大な疾患が見つかれば真剣に取り組むが、そうでなければ人はなかなか意識は向かないものである。
 
 そんな中で高齢者にとって共通の心配事は「認知症」であろう。それは歳を取るにつれ誰でもが記憶力が衰え、物忘れが激しくなったというという実感があるからである。アッルハイマーなどの認知症になれば脳が萎縮し認知機能が衰え、しだいに自分をコントロールできなくなる。そのことで家族や周りに迷惑をかけてしまう。周囲でそんな話を数多く聞くにつれ、出来ればそんなことにはなりたくない。これは我々世代では切実な問題である。
 
 先週NHKスペシャルの「認知症革命」という番組を見た。その第一回のテーマは「進歩が目覚しい認知症予防の最前線」というものである。民放の健康番組と違って、認知症について掘り下げた取材で説得力があった。以下自分の記憶のために、その内容を整理してみた。
 
 正常な状態から認知症になるまでの間に、MCI(軽度認知障害)という段階がある。このMCIの段階から認知症になる人が5割、そのままMCIに留まる人が4割、1割は正常に戻るということである。ではMCIで留まったり正常に戻った人のどんな生活態度が、認知症予防に効果をもたらしたのか、それが解明できれば認知症予防に繋がるというものである。
 
 我々が手足を動かして行動したり考えたりすることが出来るのは、脳の中で神経細胞同士がさまざまなネットワークを組むことで行なわれる。MCIの人はこのネットワークに異変が起き、正常な人に比べて脳内ネットワークの繋がりが弱まってくる。その弱まりを見つけるもっとも簡単な方法が「歩行」だそうである。正常な人と比べてみると、MCIの疑いがある人は足腰が悪いわけではなにのに、歩く早さが遅くなる。さらに歩幅が狭くなり、足の裏に掛かる圧力が一定でなく、ふらつくようになる。
 
 我々が歩いているときは脳内では視覚や空間認識に関わるネットワークが働き、刻々と変化する周囲の状況を瞬時に判断している。さらにバランスをとるときは体の感覚や運動に関わる脳内ネットワークが働く。こうしたたくさんのネットワークが同時に働くからこそ、歩くことが出来る。しかしMCIの人はこれが弱まるためにバランスが不安定になり、歩幅も狭く歩くのも遅くなる。したがってこの歩行状況を見ればMCIか否かがわかると言う。基準として、普通に歩いて秒速80cm(時速2.9km)以下になると、MCIのリスクは高いという。
 
 その他の症状として
①外出するのが面倒になる。
②外出時の服装に気を使わなくなる。
③同じことを何回も話すことが増えたと言われる。
④小銭での計算が面倒で、お札で払うようになる。
⑤手の込んだ料理をつくらなくなった。
⑥味付けが変わったといわれる。
⑦車をこすることが増えた。
 この中で3項目以上当てはまれば専門医に相談した方が良い。

 
 では何が原因で脳内ネットワークが衰えるのか?

 脳内の神経細胞は、周りの血管から栄養と酸素を貰って活動している。最近注目されている異常の一つが、細い血管が脆くなって起こるわずかな出血「微小出血」である。これにより周りの神経細胞が次々と死んで、ネットワークが傷ついてしまう。認知症まで進行する人は、この微小出血が多く見つかるようになるという。したがって血管の状態を良くして、神経細胞が死ぬのを防ぐことが出来れば、衰えた脳のネットワークを回復させることができることになる。
 そして最近その効果的な方法が見つかった。それは少し息がはずむ程度の早歩きを1回1時間、週3回。たったそれだけで脳の血管や細胞に驚くべき変化が起こることが各国の研究機関からの報告で明らかになった。
 
 そしてさらに、早歩きにいくつかのことを組み合わせると認知症の予防に、より高い効果が得られることが明らかになったと言う。
 
①早歩きなどの有酸素運動。週三回、1日30分~1時間程度
②軽い筋肉トレーニング
③食生活の改善、塩分・脂肪を控え、野菜・果物・魚などを積極的にとる
④記憶力のトレーニング、週3回、10分程度
⑤血圧管理
                            以上
 
 番組の中で、老婦人が人通りの多い歩道を歩いている。しかし前からくる大勢の人に戸惑い、歩行を緩めやがて止ってしまう。若いときであれば、人の流れを予知し、自分の歩く方向やスピードを瞬時に判断し調整できただろう。しかしネットワークが傷つき弱ってくると、それが出来なくなってくるのである。私は朝晩池袋駅の地下のコーンコースを、西武線と山手線を乗り換えるために歩いている。西武線、地下鉄、JR、東武線、それぞれから降りた乗客が無秩序に錯綜する。渋谷のスクランブ交差点を歩いているようである。最近は人に接触することもあり、その人ごみの中を歩くことが億劫だと感じるようになってきた。
 
 またコンビニなどでの買い物で金銭のミスが時々起こる。例えばレジで620円と言われ、私は財布から500円玉を出してお釣りを待っている。店員は怪訝な顔をする。それを見てハッと気づいて1000円札をだす。無意識に1000円と500円とを間違えたのである。またある時は、車で出かけようと家のキーと車のキーをポケットに入れ外にでる。家の鍵を掛け、車に行ってドアーを開けようとポケットからキーを出すと、全く違うものが入っている。
 
 この歳になってきて、今まででは考えられないようなミスが数多く起こるようになってきた。これはたぶん自分の脳の中にも微小出血が起こり、脳のネットワークが傷ついてきたのかもしれない。「さてどうする?」、「とりあえずは早歩きから始めよう」。今週から通勤時は番組で言っていたように、歩幅を5cm広げるように意識し、さらに早足で歩くようにした。これで少しは認知症の予防になれば良いのだが、・・・・・







 

水彩画教室(13)

2015年11月13日 08時06分28秒 | 美術
 月2回の水彩画教室に通い始めて10月で4年が経過した。振り返ってみて、4年間よく続いたものだと思う反面、4年やってまだこの程度かと思うときもある。半年前に色鉛筆から水彩に切り替えて、最初は戸惑いがあったものの、描くほどに水彩にも慣れてきたようにも思う。
 
 しかし自分の絵を見返して、いつも「野暮ったい絵だなぁ」と思うのである。それは絵にシャープさが欠けるからであろう。その原因は色の使い方にもあるのだろうが、一番は真っ直ぐな細い線が引けないこと、細かな部分が描きこめないからである。そんなことから、時にはペンで輪郭を取ってから色をつけても、やはりペンの線は頼りないのである。筆やペンが上手くコントロールできないのは、年齢の所為なのか、それとも訓練すれば何とかなるのか?そんなことが今一番の課題である。
 
 今月(11月)の日経新聞の「私の履歴書」の筆者は絹谷幸二という洋画家である。このコラムは時代を代表する著名人が執筆するわけだから、この洋画家も有名な人なのであろう。しかし美術に疎い私はこの人の絵を見たこともないし、名前も知らなかった。しかし読んでいるうちに美術とは何なのかに触れている部分もある。
 
 彼の実家は奈良の花街で料亭や置き屋をやっていた。したがって政治家や芸術家などの出入りが多く、小さい時から芸術に対しての刺激を受けたようである。その影響からか高校に入った時から将来は画家になると決めた。早い段階から絵を習い、大学の講習会なども受講し受験準備をし、そして見事に東京芸術大学に入学を果した。
 
 必死で絵を勉強してそれなりの腕を磨いてきたのに、大学に入ったとたん、「今までの技術は全部忘れるように」と言われ、「絵はうまくなっちゃあいけない」と言われたという。芸術は1+1=2が正解ではなく、1+1が3や10になる世界、芸術はみなと同じ答えを出すのは間違いである。というように教えられたと書いてあった。そう言われればピカソも初期の作品は写実的で、素人目にはその絵のほうがはるかに上手く描いているように思う。しかしある時点から、ピカソはピカソの絵になって有名になったわけである。
 
 芸術の何たるかも分からない私が絵について言うのもおかしいが、私は今は技術の習得期間なのであろう。自分の使いたい色が自在に出せ、自分の描きたいように筆が動き、自分の思う雰囲気を出すために、ひたすら技術を身に着けることなのだろうと思う。そして何年か勉強して、ある程度自分の思う絵が描けるようになったら、その時から自分の絵で表現が楽しめるのかもしれない。
 
下の絵はこの5ヶ月間の作品である。
  
   
  
                     練馬区 向山庭園
 
   
 
                   箱根町 早川
 
   
   
                 群馬県安中市 碓氷湖
 
   
 
                     狭山市
 
   
 
                  秩父郡 寺坂棚田(夏)
 
   
 
                  秩父郡 寺坂棚田(夏)
 
   
 
                      狭山市
 
   
 
                小平市 平櫛田中彫刻美術館
 
   
 
               下関市角島 大浜キャンプ場
 
   
 
                   下関市 角島大橋
 
   
 
                   下関市 赤間神宮
 
   
 
                  下関市 関門大橋
 
   
    
                   下関市上新地町
 
   
 
                    下関市茶山通り
     
   
 
                   下関市丸山町
 
   
  
                    下関市竹崎町
 
   
 
                  秩父郡 寺坂棚田(秋)
 
   
 
                 秩父郡 寺坂棚田(秋)
 
   
 
                   阿蘇郡 高森駅
 
   
 
                    山形 酒田市
 
 
 
 

コスモス(秋桜)

2015年11月06日 08時14分12秒 | 散歩(6)
  先週TVの中で昭和記念公園のコスモスを取り上げていた。園内に500万本のコスモスが咲いているとか、やはり私の行動も視覚によって誘発される。翌日早速言ってみることにした。多摩モノレールの立川北で降り約15分、昭和記念公園の立川口に到着する。国営の昭和記念公園は米軍の立川基地の跡地に出来た新宿御苑の3倍に近い広大な公園である。

 立川口から入るとすぐにイチョウ並木がある。イチョウの葉は緑から黄色に変わり始め今は斑な黄緑色である。秋のイチョウ並木のトンネルは春の桜並木に匹敵する景観であるが、唯一の欠点は独特の銀杏の臭いである。園内の広葉樹はそれぞれに色好き初め、広々とした空の下に広がるコスモス畑はもう終わりの時期である(コスモ祭り11月2日まで)。広大な公園を一周して再び立ち川口へ戻ってきたら約3時間経過していた。この公園、秋の深まりを感じるにはもってこいの場所である。
     
 
     
 
            昭和記念公園の立川口から入るとイチョウ並木がある
 
     
 
     
     

            
 
                             イチョウには雄株と雌株があり雌株に銀杏がなる
 
            
 
         道に落ちた銀杏、踏み潰されてあたりは異臭が立ち込めている
 
     
 
                      ヒマラヤ杉
 
            
 
            ヒマラヤスギはマツ科、大きな松ぼっくりが出来ていた
 
     
 
     
 
     
 
                        水鳥の池
 
     
 
     
 
                    花の丘のコスモス畑

     
 
     
 
                コスモスの種類はドワフセンセーション、
         子供たちが顔を出して写真が撮れるようにと背の低い品種とか
     
            
 
                  年寄りはもっぱら写真撮影
 
            
 
                   2人は何を語っているのか
 
            
 
                    スナップ写真も本格的
 
            
 
                       友人同士
 
     
     
 
               
 
     
 
 
              
 
              もう半分以上の花が落ち、終わりに近い 
 
            
 
                 私の肩に赤とんぼが止って動かない
 
     
 
                                   原っぱ西花畑のコスモス
    
     
 
          こちらのコスモスはイエローキャンパスとうい種類で今が満開
          このコスモスは気温が下がるほどに黄色を増すそうである。
 
            
 
                  背丈が高く子供が埋まってしまう
 
     
 
 
     
 
                この木なんの木気になる木、大ケヤキ
                     
     
 
                   ヤマコウバシ(クスノキ科)
 
     
 
                       ハナミズキ
 
            
 
          
 
                          トチノ木
 
            
 
          
 
                       ナンキンハゼ
 
     
 
                       スズカケノ木
 
     
 
     
 
                  パンパスグラス 原産地は南米

     
 
                       ススキ