60歳からの眼差し

人生の最終章へ、見る物聞くもの、今何を感じるのか綴って見ようと思う。

坂東33ヶ所札所巡り(28)

2018年09月28日 08時33分29秒 | 散歩(8)
 坂東三十三ヶ所巡りも、ついに33番目の那古寺である。那古寺は房総半島の南端近くの館山市にある。JRで千葉、木更津と乗り継いで内房線の那古船形駅についたのは11時を過ぎていた。さすがにここまでは遠い。本来ならここで願(満願成就)ということになるのだが、坂東33ヶ所最北の21番の日輪寺を廻っていない。 
 
 そのことは那古寺の納経所でご朱印を貰うとき住職にもいわれた。「全てを巡礼することに意義があるので、日輪寺がまだであれば、願の証明はできません。日輪寺でご朱印をいただき、機会があり再びこのお寺にこられた時に証明に捺印します」。さらに「日輪寺は1日数本しかないローカル線の常陸大子駅から30kmもある。1日1往復のバス亭からでも7kmの山道を歩くことになる。付近は携帯の電波も届かないし、GPSも効かないから道に迷うこともある。冬場は遭難する可能性があるから止めた方が良いですよ。常陸大子駅からタクシーを使うと往復17000円程度掛かかります。行くなら付近の町に前泊して行くしかないでしょう」と。
 
 そんなことで今回の坂東三十三ヶ所は未完である。今後21番日輪寺に行くかどうかも未定である。1月に鎌倉の根本寺からスタートして関東に点在する32ヶ所の札所は廻った。電車やバスを使って付近まで行き、そこから土地々の雰囲気を感じながらゆっくり歩く。印象に残った風景を写真に収め、今度はその撮り溜めた写真の中から何点かを絵にしてみる。一連の流れをこの8ヶ月間は続けることができた。これも先人が引いた坂東巡礼のコースがあったからである。さてこれから何処を歩こうか?まだ悩む週末が来る。

                        
                    
                  坂東三十三ヶ所のマップ
 
      
 
                       那古船形駅
 
      
 
                       那古船形駅前
 
             
 
                         駅前の標識
                  まづは崖観音に行くことにする
 
             
 
             
 
      
 
                  大福寺の観音堂が見えてきた
 
      
 
                       大福寺 本堂
 
          
 
                 船形山の崖に立てられた観音堂
 
          
 
             
 
      
 
                      観音堂からの眺め
 
          
 
                十一面観音は奥の祠に刻まれている
 
             
 
                       海岸を通っていく
 
      
 
      
 
      
 
      
 
            
 
      
 
                      那古船形漁港
 
      
 
      
 
      
 
      
 
                 漁船も新型はスピードが出そう    
 
      
 
             
 
      
 
             
 
                    生簀の中の魚はハマチか?
 
      
 
             
 
             
 
             
 
             
 
      
 
                       那古寺 本坊
 
      
 
                         大蘇鉄
 
      
 
      
 
                         仁王門
 
          
 
                       
 
      
 
          
 
                        多宝塔
 
      
 
                      境内からの眺め
 
      
 
                        本堂
 
      
 
              坂東札所33番目の那古寺(那古観音)本堂
 
      
 
                 那古寺を後にして館山駅へ向かう
 
             
 
             
 
                       再び海岸へ
 
      
 
      
 
                      那古海水浴場
 
             
 
             
 
      
 
                     平久里川河口
 
      
 
                    鏡が浦クリーンセンター 
                   これが下水処理場らしい     
 
      
 
                     北条海岸海水浴場
 
      
 
      
 
             
 
      
 
                       館山駅前
 
                  ここからJRバスでバスタ新宿へ   
 
      
 
                     東京湾アクアライン
 

曼珠沙華(まんじゅしゃげ)

2018年09月21日 08時44分27秒 | 散歩(8)
 9月16・17日は午後からの降水確率は50%、札所巡りで千葉の突端まで行けば雨に降られる確立が高い。ということで、今回は近場の高麗の曼珠沙華(まんじゅしゃげ)を見に行くことにした。
 
 毎年この時期になると西武線各駅で曼珠沙華のポスターが貼られる。満開時期は9月22日~24日の3連休の時期にあわせているようである。しかし、その期間は人出が多くゆっくり見て歩けない。まだ少し早い(3~4割咲き)と思うが、曼珠沙華の枯れた花は見栄えが悪いので反対に今が見ごろかもしれない。「早起きは三文の徳」、早くに家を出るから8時過ぎには現地に着いた。まだ人も少なく曼珠沙華の赤い花が咲き始めた長い長い小路をゆっくり歩くことが出来た。
 
 ここ高麗市の巾着田は昭和40年代後半に高麗町が取得し、藪や竹林、葦に覆われた現地を整地したところ、9月頃一斉に曼珠沙華が咲き揃い関心を呼ぶようになった。河川の増水等により流れてきた球根が漂着し、根付いたものと考えられている。その後の町の努力により、今では500万本ともいわれる曼珠沙華が、赤いじゅうたんを敷き詰めたように咲きわたり、大勢の人を集めるようになった。
      
            
 
                       駅のポスター
 
            
      
                      西武線高麗駅
 
      
 
                        高麗駅前
 
             
 
                   巾着田までは徒歩20分程度
 
             
      
             
 
             
 
             
 
             
 
             
 
             
 
             
 
             
 
      
 
                    高麗川の鹿台堰魚道
 
      
 
                         高麗川
               左が高麗川が蛇行してできた袋型の巾着田
 
             
 
      
 
      
 
                 春には満開の桜並木がすばらしい所      
 
                 
 
            
 
      
 
      
 
      
 
               
 
                     
 
      
 
      
 
      
 
      
 
      
 
      
 
      
 
            
 
            
 
           
 
                   
 
      
 
             
 
      
 
                今週は秋のお彼岸、本格的に秋になる
 
      

坂東33ヶ所札所巡り(27)

2018年09月14日 08時28分01秒 | 散歩(8)
 いよいよラス前の32番札所清水寺である。ここ清水寺は、京都の清水寺(西国16番札所)、兵庫県の御岳山清水寺(西国25番札所)とあわせて日本三清水というそうである。場所は千葉県いすみ市、JR外房線長者町駅から徒歩1時間のところにある。
 
 ここまでくるとさすがに首都圏の通勤エリアから完全に外れ、農業中心の町のようである。片道1時間、久々に歩く田園地帯である。秩父の山間地の田園地帯と比べると、空が広く伸びやかな気持ちになる。今は稲刈りの最盛期、あちらこちらでコンバインが動いていた。札所1番の鎌倉の根本寺に行ったのが1月19日、あれから8ヶ月が経過し冬から秋へ、あと1回でこの企画も終わる。30番を過ぎたあたりから若干の寂しさを感じている。
      
      
 
                    JR外房線 長者町駅
 
             
 
             
 
             
 
      
 
      
 
             
 
             
 
         
 
             
 
      
 
             
 
             
 
             
 
             
 
             
   
      正面の森が「照葉樹の森」でこれを登ったら清水寺がある

      
 
               やっと左手に清水観音への案内が見える
 
                     
 
             
 
             
 
      
 
                          仁王門
 
      
 
                        四天門
四天門の名称ではあるが、四天王ではなく正面に風神雷神、奥の間に二天が安置されている

            

                              雷神    

          

                      風神
 
      
 
             
 
                        百観音堂
 
      
 
           西国、坂東、秩父、あわせて百観音のうつし本尊をまつってある          
 
      
 
                          本堂
 
      
 
      
 
      
 
      
 
                   釣楼全体が赤で塗ってある  
 
             
 
                         休憩所
                     中に茶釜が据えてある
 
             
 
               昔はここでお茶を飲んで休憩したのであろう。
 
             
 
      
 
             
 
                  途中から行きと別の道を帰る
 
             
 
             
 
      
 
      
 
      
 
               だんだん秋らしい雲になってきたように感じる     
 
             
 
             
 
             
 
                       長者町駅舎
 
      
 
      時間があるので長者町から4駅、同じいすみ市の御宿まで行って見ることにした
 
             
 
                        御宿駅
 
      
 
                    駅前通りは南国の雰囲気      
 
      
 
                      月の砂漠記念館
             今日は「おんじゅく伊勢えび祭り」というイベントがある
 
      
 
                 御宿は日本の三大海女地帯のひとつ
 
             
 
             豪快に伊勢海老を2つに割り炭火で焼いて食べる
 
      
 
                   
 
      
 
                       御宿海岸
 
      
 
      
 
      
 
      
 
      
 
         大正期、加藤まさを作詞の童謡「月の砂漠」はこの海岸がモデル
 
      ♪  月の砂漠を はるばると 旅の駱駝がゆきました。
         金と銀の鞍置いて ふたつならんでゆきました。
        金の鞍には銀の甕 銀の鞍には金の甕
        二つの甕には それぞれに 紐で結んでありました。
        さきの鞍には王子様 あとの鞍にはお姫様
        乗った二人はおそろいの 白い上着を着てました。
         広い砂漠をひと筋に 二人はどこにいくのでしょう。
         朧にけぶる月の夜を 対の駱駝はとぼとぼと
        砂丘を越えてゆきました 黙って越えてゆきました。
          
      
 
 
             
 
                        御宿駅






 

坂東33ケ所札所巡り(26)

2018年09月07日 08時23分27秒 | 散歩(8)
 
 いよいよ終わりに近づいてきた札所巡り、31番は千葉県の中央部の茂原市にある。総武線から外房線と乗り継いで茂原駅には9時過ぎに着いた。茂原の駅でこの町の見所はないだろうかと観光案内所を探したが、駅周辺にはないとのこと。それではと札所にお参りした後は急いで駅まで帰り、茂原から2つ先の上総一ノ宮まで行き、そこから九十九里まで行ってみることにした。
 
 三方海に囲まれた下関で生まれ育った所為か、海を見ると何となく懐かしさを感じさせてくれる。波の打ち寄せる音、海の匂い、広々とした空間、音が跳ね返ってこない海辺の独特の雰囲気、そんなものが小さい頃の夏の海を思い出させてくれるのである。
 
       
 
                          蘇我駅
                  ここから外房線と内房線に分かれる    
 
       
 
                      JR外房線茂原駅
 
       
 
              
 
       
 
                車窓の外はすっかり稲刈りが終わった田んぼ
 
                

                      笠原観音下車
 
         スを調べると茂原駅行きは11:40、これを逃すと14:05までない
         バス停に戻ってってくるのに約50分しかない。大急ぎで札所を目指す
 
             
 
             
 
             
 
                        女人坂
 
             
 
       
 
                       子授楠
      幹に空いた穴をくぐって、その先の観音様にお参りすると子宝に恵まれるという
 
                 
 
       
 
                       二天門
 
       
 
                  全国でも類を見ない天空の観音堂
 
              
 
                       急な階段を登る
 
              
 
 観音堂は岩山の上に建てられた四方懸造という特異な建築様式である。懸造は舞台造りとも呼ばれ、地盤から高い柱を立ち上げ、その上に建てる建築法で、京都の清水寺の「清水の舞台」が有名である。しかし、多くは岩山を背にして堂を建て、正面をせりだ出させるが、笠森寺の観音堂は、尖った岩峰の上にお堂を建て、四方全てをせりださせている。
        
              
 
       
 
                         回廊
 
       
 
       
 
                     四方全てに回廊がある  
 
       
 
                     回廊から境内を一望
                    地上からお堂の床まで高さ16m          
 
       
 
       
 
                         男坂    
 
               
 
       

                        笠森 バス亭
                    来る時と同じバスがやってきた。
 
              
 
                        茂原市街地
 
              
 
                         茂原駅
 
      
 
                  茂原から二つ目 上総一ノ宮駅
 
              
 
               駅から海に向かって真っ直ぐな道が伸びている
 
              
 
                    両側は黄色に染まった田んぼ    
 
      
 
      
 
             
 
                   雰囲気で海が近いことが分る
 
             
 
      
 
      
 
                     九十九里が浜
 
      
 
             
 
             
 
            
 
             
 
             
 
            海岸線と平行に走る道路と海までの脇道が所々にある
 
             
 
             

             

         
 
                      海岸線の土手
 
         
 
         
 
         
 
         
 
         
 
         
 
                       海の土手から市街地     
 
                
 
                
 
                
 
                       再び駅の方向へ戻る
 
                
 
                          城山公園
 
                
 
               城山公園から上総一ノ宮の町が一望できる
 
         
 
         
 
                          遠くに太平洋       
 
                 
 
                          上総一ノ宮駅