私は昔からアーモンドチョコが好きであった。子供の頃はグリコのアーモンドチョコを買うと、チョコレートが溶けるまで口の中で転がし、中のアーモンドが出てから噛み砕いていた。香ばしい香りが口に広がり2度楽しめたのである。大人買いできるようになった今でも、甘いものが欲しいときは明治やロッテのアーモンドチョコを買っている。しかし「チョコレートとアーモンドでカロリーは高いだろうな?」、そう思って頻繁には食べられない。先日本屋で「アーモンドがあなたの人生を変える!!」というタイトルの本が目に止また。アーモンド好きで、できれば沢山食べて見たい方だから、早速読んでみることにした。
著者は慶応大学の医学部教授である。著者は8年前、アメリカの内陸部のアーモンド農家にファームステイする機会があった。そこで出合った農家の家族、そこの奥さんの姉さんだと思った人が、実はお母さんだと知ってびっくりする。70代なのに50代に見えるほど若々しいのである。奥さんも50代なのに全然シワもなく実に若々しい。この家族だけかと思い近所のアーモンド農家を訪れても、出会う人全てが瑞々しい美肌の持ち主だった。それが切っ掛けでアーモンドやナッツについて研究し始めたそうである。調べるにしたがって、アーモンドに薬理効果があることが分かってきた。ナッツには①ダイエット、②アンチエイジング、③整腸作用、④大腸がんの予防、と4つの効能があると言う。以下本のあらましを抜き出してみた。
ナッツとは種子の仁(例:梅干の種)で樹上にできるものだけを言う。だから土の中にできるピーナッツはナッツではない。現在世界中で食されているナッツは、人が長い時間をかけて食用に改良を重ねてきたもので、実際に口にできるのは7種類、アーモンド、ウォールナッツ(くるみ)、カシューナッツ、ピスタチオ、マカダミアンナッツ、へーゼルナッツ、ピーカンナッツである。ナッツの多くは、中央アジアから西の山岳地帯、あるいは乾燥地帯を起源にしている。水も栄養も少ない土地に生まれたために植物は子孫を残す種子に、できるだけ多くの栄養を集めている。その塊がナッツである。そしてナッツは人類最古の食品で、旧約聖書にも登場している。紀元前からナッツの栄養バランスのすばらしさは熟知されていたようである。
①ダイエット
アメリカの女優、アンジェリーナ・ジョリーがダイエット法として、「ナッツを食べている」と言ったことから、アメリカでもアーモンドだけではなくナッツが見直されるようになった。その効用の主成分は体に良いとされる脂肪分である。ナッツは全体の50%が脂肪分であるがその半分以上は良質な脂肪分が含まれているからヘルシー食品なのである。脂肪酸には大別すると、「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」のグループに分かれる。飽和脂肪酸を多く含む油脂は20℃で固体となる粘度の高い油で、そのため体内では血液の粘度を高め血液を流れにくくする。不飽和脂肪酸を多く含む油脂は液体となる粘度の低い油で、そのため体内で血液の粘度を上げない。ナッツの多くは不飽和脂肪酸、特にオレイン酸とリノール酸を含んでいるものが多い。オレイン酸は悪玉コレステロールを減少させ、善玉コレステロールを減少させない働きがあり、酸化されにくく、有害な過酸化脂質を作りにくい。そしてアーモンドにはブドウ糖の吸収を邪魔する作用があることがわかった。そのため血中に糖が吸収されないから、血糖値が上がらない。しかもナッツ類は充分な租借がが必要なためダイエット効果をより高めていく。著者が行った治験では、被験者にアーモンドを毎日25粒食べる意外は、食事や運動は普段通りの生活をしてもらった。結果5ヶ月で平均2.9kgのダイエット効果があった。
②アンチエイジング効果、
人間の老化には「酸化」と「糖化」の2つの原因があると考えられている。肉体的に見れば「酸化」が進行すると体が錆びつき、「糖化」が進行すると体の動きが鈍くなる。これが俗に言う老化現象でる。「酸化」については「ビタミンEが効く」と言うことはすでに証明されているが、そのビタミンEがアーモンには豊富に含まれている(カボチャの5倍)。又抗糖化についてもアーモンドの中に糖化を抑える成分があることが発見され、今その成分の特定が行われている段階にある。またアーモンドには認知症を予防する効果があると言われている。アーモンドに含まれるオレイン酸が脳の細胞を保護活性化し、アーモンドの薄皮部分に含まれているポリフェノールは認知症の進行プロセスを遅くする作用がある。また良く租借することで認知機能がほとんど低下しないことも分かっている。
③アーモンドの整腸作用と大腸がん予防
腸管というのはある程度便が大きくならないと、「先に進んで良いよ」という信号のペピチド(ホルモン)を出さない。逆に言えばカサの少ない便は、いつまでも腸の中に残って排泄されない。小食の人やダイエット中の人、女性の便が出にくいのはそういう理由である。食物繊維は、腸内で老廃物や水分を吸って10倍ほど膨らむ。アーモンドには食物繊維が豊富に含まれている(ゴボウの2倍)。日本人に大きく不足しているのは食物繊維とカルシューム、その食物繊維の1日の目標は20~25グラムと言われているが、日本人平均は15~16グラムしか取られていない。アーモンドは25粒で食物繊維3gを摂取できるため、間食にナッツを食べることで補完することができる。・・・・・・・・・
本を読んで見た限り、それなりの薬理効果はあるのであろう。著書にはアーモンドを毎日25粒程度食べることを推奨している。日本ではくるみ(ウォールナッツ)意外はあまり馴染みはなかったようだが、世界では紀元前から食べられている食品。だからある程度多めに食べても体にマイナスになることはない。そう思って早速コンビニにナッツを買いに行った。コンビニは意外とナッツ類は品揃えしてあり、アーモンド単体もあればミックスナッツとして何種か混合したものもある。価格は50g程度で150円である。これであれば毎日食べることは容易である。家と会社にストックを置いて、早速スタートすることにした。(この経過や結果は5ヶ月後に報告することにする)
この歳になると、最大のテーマは「健康」である。健康といっても健康維持ではなく、健康の向上である。もう60年以上付き合っている体、自分の体の大体の状況は把握できている。次第に下降線をたどっていく体を薬やサプリメントでだらだらと維持するのでは面白くない。何か打てる手があれば自分の体を試験台にしてチャレンジしてみたいと思うのである。そしてその結果何が起こり、体にどんな作用があるのか、その変化を知ることが面白いのである。生活習慣病は薬では治らない(対処療法だけ)、生活習慣病を予防し治すには生活習慣を変えることである。生活のリズム、運動、考え方、そして食べるもの、そんなものをこれからも意識して変えてみたいと思うのである。
著者は慶応大学の医学部教授である。著者は8年前、アメリカの内陸部のアーモンド農家にファームステイする機会があった。そこで出合った農家の家族、そこの奥さんの姉さんだと思った人が、実はお母さんだと知ってびっくりする。70代なのに50代に見えるほど若々しいのである。奥さんも50代なのに全然シワもなく実に若々しい。この家族だけかと思い近所のアーモンド農家を訪れても、出会う人全てが瑞々しい美肌の持ち主だった。それが切っ掛けでアーモンドやナッツについて研究し始めたそうである。調べるにしたがって、アーモンドに薬理効果があることが分かってきた。ナッツには①ダイエット、②アンチエイジング、③整腸作用、④大腸がんの予防、と4つの効能があると言う。以下本のあらましを抜き出してみた。
ナッツとは種子の仁(例:梅干の種)で樹上にできるものだけを言う。だから土の中にできるピーナッツはナッツではない。現在世界中で食されているナッツは、人が長い時間をかけて食用に改良を重ねてきたもので、実際に口にできるのは7種類、アーモンド、ウォールナッツ(くるみ)、カシューナッツ、ピスタチオ、マカダミアンナッツ、へーゼルナッツ、ピーカンナッツである。ナッツの多くは、中央アジアから西の山岳地帯、あるいは乾燥地帯を起源にしている。水も栄養も少ない土地に生まれたために植物は子孫を残す種子に、できるだけ多くの栄養を集めている。その塊がナッツである。そしてナッツは人類最古の食品で、旧約聖書にも登場している。紀元前からナッツの栄養バランスのすばらしさは熟知されていたようである。
①ダイエット
アメリカの女優、アンジェリーナ・ジョリーがダイエット法として、「ナッツを食べている」と言ったことから、アメリカでもアーモンドだけではなくナッツが見直されるようになった。その効用の主成分は体に良いとされる脂肪分である。ナッツは全体の50%が脂肪分であるがその半分以上は良質な脂肪分が含まれているからヘルシー食品なのである。脂肪酸には大別すると、「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」のグループに分かれる。飽和脂肪酸を多く含む油脂は20℃で固体となる粘度の高い油で、そのため体内では血液の粘度を高め血液を流れにくくする。不飽和脂肪酸を多く含む油脂は液体となる粘度の低い油で、そのため体内で血液の粘度を上げない。ナッツの多くは不飽和脂肪酸、特にオレイン酸とリノール酸を含んでいるものが多い。オレイン酸は悪玉コレステロールを減少させ、善玉コレステロールを減少させない働きがあり、酸化されにくく、有害な過酸化脂質を作りにくい。そしてアーモンドにはブドウ糖の吸収を邪魔する作用があることがわかった。そのため血中に糖が吸収されないから、血糖値が上がらない。しかもナッツ類は充分な租借がが必要なためダイエット効果をより高めていく。著者が行った治験では、被験者にアーモンドを毎日25粒食べる意外は、食事や運動は普段通りの生活をしてもらった。結果5ヶ月で平均2.9kgのダイエット効果があった。
②アンチエイジング効果、
人間の老化には「酸化」と「糖化」の2つの原因があると考えられている。肉体的に見れば「酸化」が進行すると体が錆びつき、「糖化」が進行すると体の動きが鈍くなる。これが俗に言う老化現象でる。「酸化」については「ビタミンEが効く」と言うことはすでに証明されているが、そのビタミンEがアーモンには豊富に含まれている(カボチャの5倍)。又抗糖化についてもアーモンドの中に糖化を抑える成分があることが発見され、今その成分の特定が行われている段階にある。またアーモンドには認知症を予防する効果があると言われている。アーモンドに含まれるオレイン酸が脳の細胞を保護活性化し、アーモンドの薄皮部分に含まれているポリフェノールは認知症の進行プロセスを遅くする作用がある。また良く租借することで認知機能がほとんど低下しないことも分かっている。
③アーモンドの整腸作用と大腸がん予防
腸管というのはある程度便が大きくならないと、「先に進んで良いよ」という信号のペピチド(ホルモン)を出さない。逆に言えばカサの少ない便は、いつまでも腸の中に残って排泄されない。小食の人やダイエット中の人、女性の便が出にくいのはそういう理由である。食物繊維は、腸内で老廃物や水分を吸って10倍ほど膨らむ。アーモンドには食物繊維が豊富に含まれている(ゴボウの2倍)。日本人に大きく不足しているのは食物繊維とカルシューム、その食物繊維の1日の目標は20~25グラムと言われているが、日本人平均は15~16グラムしか取られていない。アーモンドは25粒で食物繊維3gを摂取できるため、間食にナッツを食べることで補完することができる。・・・・・・・・・
本を読んで見た限り、それなりの薬理効果はあるのであろう。著書にはアーモンドを毎日25粒程度食べることを推奨している。日本ではくるみ(ウォールナッツ)意外はあまり馴染みはなかったようだが、世界では紀元前から食べられている食品。だからある程度多めに食べても体にマイナスになることはない。そう思って早速コンビニにナッツを買いに行った。コンビニは意外とナッツ類は品揃えしてあり、アーモンド単体もあればミックスナッツとして何種か混合したものもある。価格は50g程度で150円である。これであれば毎日食べることは容易である。家と会社にストックを置いて、早速スタートすることにした。(この経過や結果は5ヶ月後に報告することにする)
この歳になると、最大のテーマは「健康」である。健康といっても健康維持ではなく、健康の向上である。もう60年以上付き合っている体、自分の体の大体の状況は把握できている。次第に下降線をたどっていく体を薬やサプリメントでだらだらと維持するのでは面白くない。何か打てる手があれば自分の体を試験台にしてチャレンジしてみたいと思うのである。そしてその結果何が起こり、体にどんな作用があるのか、その変化を知ることが面白いのである。生活習慣病は薬では治らない(対処療法だけ)、生活習慣病を予防し治すには生活習慣を変えることである。生活のリズム、運動、考え方、そして食べるもの、そんなものをこれからも意識して変えてみたいと思うのである。