60歳からの眼差し

人生の最終章へ、見る物聞くもの、今何を感じるのか綴って見ようと思う。

水彩画教室(22)

2020年04月17日 08時01分15秒 | 美術

 コロナ騒ぎの影響で旧東海道の旅も中止している。また月2回通っていた水彩画教室も不要不急で密集を避けるために休講である。自分の趣味が制限されている状況でブログにアップするものがないので、溜まっていた水彩画を整理してみた。最近の自分の水彩画の描き方はペン画に固まってきているが、しかしいくら描いても上達の気配は見えない。

 下の絵は前回アップしたものとダブルものもあるが、以前歩いた旧鎌倉街道の風景と、それ以外のものに分けて並べている。

 

                旧鎌倉街道

    

                板鼻宿(安中)

    

                 藤岡市

    

                 嵐山町

    

                 毛呂山

    

                 男衾           

    

                 お鷹の道

    

                玉川上水    

    

               関谷の切通し

    

              野津田公園(町田市)

    

              戸塚区 八坂神社付近

    

                瀬谷町通り 

    

                境川遊水地

    

              伝鎌倉街道(国分寺)

    

               鎌倉 鶴岡八幡宮

 

                 その他

    

                秩父 栃本地区

    

                  栃木市

    

                 印西市

    

                  真鶴港

    

                  日光

    

                 江東区 辰巳

 

 

 

 

    


水彩画教室(21)

2019年10月18日 08時42分49秒 | 美術

 水彩画教室に通い始めて、この11月で6年である。一生懸命やっているつもりだが、一向に上達しない感じでマンネリ感が強くなっている。8月に本屋に行って美術の棚を見ているとき、《手軽に描く水彩スケッチ》という本が目に止った。風景画でペンと鉛筆でしっかり描き、色はサラッと付けているだけである。しかしその場所の空気感まで伝わってくる絵である。「こういう風に描いて見たい」そう思って本を買った。

 本を読んでみると、屋外でスケッチしやすいように画用紙もはがきサイズ、筆も水筆ペン、絵の具も12色である。今まで混色で24色をどう混ぜるかで苦労していたので、12色でこんな絵が描けるのならと、早速本に書いてあった絵の具の12色を揃えて教室で使うことにした。ブログの中ほどからが、絵の具を変えてからの絵である。

         

                 手軽に描く水彩画スケッチ 久山一枝

    

    

    

                      本の中から抜粋

         

                       絵の具の種類

 

          ここからは以前の絵の具で描いた物

    

                       小網代の森

    

                       玉川上水

    

                        小路

    

                     守谷市 幸福の道

    

                     笠間市 春風萬里荘

    

                     金沢文庫 称名寺

    

                    金沢文庫 称名寺

    

                       真鶴半島

    

                     真鶴 三ツ石

    

                    東海道線 ねぶかわ駅

 

      これ以降 24色から12色へ絵の具を変更して描いた絵

    

                       藤岡市

    

                       ニコライ堂

    

                     秩父 栃本関所跡

    

                      秩父 栃本地区

    

                     千葉 印西市

    

                      安中市 抜鼻宿

    

                     下関市 角島大橋

    

                        藤岡市

    

                       湯島聖堂

   透明感が出てきたが、絵が軽くなった感じもする。先生は、なるべくペンで書き込んで色も画用紙の白を残すようにすればペン画の面白さが出てくるとのこと、何事もチャレンジ、もう少しこの12色の絵の具でやってみようと思っている。

 

 

 


水彩画教室(20)

2019年07月05日 08時44分48秒 | 美術
 梅雨の後半になり連日雨が続く。今週は出歩く機会がなかったので、今まで溜まっていた水彩画教室で描いた絵を貼ってみる。
 月2回の教室には、描く題材を持って行かなければならない。私の場合は散歩途中で撮った写真の中から絵にしてみたいと思うものを選び、A4にプリントアウトして持っていく。2時間の教室で下絵を描いていると、それだけで時間を取ってしまうので、事前に下絵は描いて行き、教室では色を着けることだけに専念している。写真を見てどういう風に色を着けるか?、どこまで細かく描くか、遠近感、陰影、筆の使い方、絵の具の調合など、いつも考えてしまう。70の手習いで憶えも悪く、筆先もうまくコントロールできないから、毎回四苦八苦である。途中で先生にアドバイスを受け、最後に先生が加筆してくれて、とりあえず絵になっている。どのぐらい描けば絵に馴れるのか、何時になったら自分一人で満足いく絵が描けるのか?、まだまだ遠い先のように思える。
 今回は教室に持参する写真と並べて貼ってみた。
 
    
 
               古河市 鷹見泉記念館
 
    
 
 
 
 
    
 
               古河市 鷹見泉記念館
 
    
 
 
 
 
    
 
                古河市 鷹見泉記念館
 
    
 
 
 
 
    
 
              栃木県下都賀郡野木町 煉瓦窯
 
    
 
 
 
 
    
 
                 小山市 城山公園
 
    
 
 
 
 
    
 
                   古河市
 
    
 
 
 
 
    
 
                宇都宮市 間々田
 
    
 
 
 
 
    
 
                 宇都宮市 雀宮
 
    
 
 
 
 
    
 
                 鎌倉 古我邸
 
    
 
 
 
 
    
 
                  日光 杉並木

    
 
 
 
 
    
 
                  日光 神橋
 
    
 
 
 
 
    
 
                 長瀞 秩父鉄道
 
    
 
 
        
 
    
 
                   長瀞
 
    
 
 
 
 
    

                  鎌倉市浄明寺付近
 
    
 
 
 
 
    
 
                 鎌倉 旧華頂宮邸
 
    
 
 
 
 
    
 
                 横須賀市 秋谷海岸
 
    
 
 
 
 
    
 
                  鎌倉 文学館
 
    
 
 
 
 
    
 
                三浦市 小網代の森
 
    
 
 
 
 
    
 
                 三浦市 横堀海岸
 
    





水彩画教室(19)

2018年12月14日 08時22分49秒 | 美術

 9月まで通っていたカルチャーセンターが営業休止になり、10月からは先生が移籍した新たなカルチャーセンターへ移った。今までの教室の何人かが外れ、新たなメンバーが加わっての再開である。環境が変わり心機一転だが、自分の技量に変化があるわけでもない。これからの目標は、女性メンバーの絵を見習ってもう少し丁寧に描いてみたいと思っている。

 元々絵心があるわけでもないし、絵が好きなわけでもない。老後何らか趣味がなければ無為な時間が多くなると思い、何かしなければと考えた。私の弟はプラモデルが趣味で、兄は弓道を15年以上続け段も持っている。仲間では地域の楽団に所属して活躍している仲間もいる、グランドゴルフのリーダーもいる、何十坪もの家庭菜園をやっている人もいる。「では自分は?」と思ったとき、自分にはこれと言って得意なことも、趣味にできるようなことも思い当たらなかった。植物や小動物を育てることには魅力を感じないし、スポーツも苦手である。なにより集団より単独の方が性に合っている。
 
 そんな自分の性格から趣味になる候補を落としていくと、かろうじて残ったのが「絵」と「クラシックギター」である。クラシックギターは学生の頃1年間習いに行ったことがあるから、基礎の部分はある程度分る。しかし絵は中学校以降は描いていないから基礎的な知識は何もない。そんなことから水彩画教室に通うことになった。月2回の教室、通い始めて6年である。ある程度は人に見せられるまでになったと思う反面、6年間やってこの程度かとも思う。何よりまだ「絵を描くと」いうことが自分の習慣になっていない。多分教室に通うのを止めれば絵も描かなくなるだろうと思っている。
 
 唯一、「絵をやっていて良かったな!」と思う時がある。習い始めて3年目から年賀状に自分の絵を印刷するようになった。その後何人かに「毎年年賀状楽しみにしてるよ」とか、「もらった後しばらく机の上に置いて見ています」とか、「こんど他の絵も見せてよ」といわれたこともある。そんな時が励みになる。さて今年はどんな絵を年賀状に使おうか?
 
    
 
                      犬吠崎
 
    
 
                       犬吠埼  
 
    
 
                     九十九里ヶ浜
 
    
 
                      木更津 
 
    
 
                       米沢  
 
    
 
                     上総一ノ宮
 
    
 
                      木更津   
 
    
 
                      御宿
 
    
 
                      御宿
 
    
 
                       館山
 
    
 
                       滑河
 
    
 
                     隅田川(千住)
 
    
 
                    山口県 角島
 
    
 
                       幸手
 
    
 
                     権現堂堤
 
 

水彩画教室(18)

2018年07月27日 08時25分28秒 | 美術
 下に貼った絵は昨年の暮れにこのブログでアップしたあとの7ヶ月間で描いたものである。水彩画を習い始めてもう6年になる。当時は絵が好ということはなかったが、老後対策として消去法から水彩画を選んだ。そんなこともあってか、まだ絵を描くという行為そのものが自分のものになっておらず、「なんちゃって水彩画」の粋を出ていない。毎回毎回それなりに力を入れて描いているつもりだが、最終段階で先生に筆を入れられると、自分の技量の無さを思い知るのである。本当に趣味として自分の絵が描けるのは、まだまだ遠い道のりのように思っている。
 
 今は散策で歩いた時に撮った写真をA4に引き伸ばし、それを教室に持ち込んで描いている。写真はもう15年以上撮っているから、風景をどう切り取るか(構図)はある程度は確立してきたように思う。デッサンは写真を手元に置いて見ながだからあまり狂っていないだろう。色の調合も慣れてくるに従って、ある程度は思った色に近づいてくるようになってきた。一番の問題は色の塗り方である。教室の他の生徒(女性陣)と比べても明らかに筆のコントロールがよくない。直線が曲がったりはみだしたり、木々や葉っぱなどの細かな部分が雑になったりと、細部に対する筆使いがうまくいかず、結果として野暮ったさが出てくるように思っている。
 
 ペンを使ってその雑さをカバーしようとしたり、定規を使ってシャープさを出そうと思ったり、試行錯誤してみたが結局自分の納得いくような絵にはならない。先日自分の弱点を先生に相談し、一つのお手本にするために私の描いた下絵に先生に色を付けてもらった。さらさらと10分程度で色を入れてもらった絵は、私の絵のように写真に忠実に描写しようとしたものではなく、雰囲気を優先して大胆に筆を運んだものであった。今はそれを参考にし写真に忠実に描くことはやめ、色を薄くしなるべく画用紙の白を残すようにし、感覚で色を付けるように心がけている。そうすることで少しは水彩画ぽくなってきたようにも思える。
 
 
    
 
                      多摩湖
 
    
 
                      山口市
 
    
 
                      七里ガ浜
 
    
 
                      茅ヶ崎の海
 
    
 
                    小田原市前川
 
    
 
                     梅沢海岸
 
    
 
                      藤沢市
 
    
 
                      国府津の海
 
    
 
                      鶴巻温泉
 
    
 
                      山口市
 
    
 
                      秋川市
 
    
 
                      不忍池
 
    
 
                      湯島聖堂
 
    
 
                      勝浦
 
    
 
                      秋川
 
    
 
                     浅草寺
 
    
 
                      下関市
                 私のデッサンに先生が色付けしたもの。
 
    
 
                     神戸異人館
 
    
 
                     山形 山寺
 
    
 
                    山寺からの眺望
 
    
 
                     米沢市 笹野
 
    
 
                     米沢市 寺町
 
    
 
                     宇都宮市 大谷
 
    
 
                     常陸太田市
 
    
 
                     常陸太田市
 
    
 
                     常陸太田市
 
    
 
                      益子
 
    
 
                      益子
 
    
 
                     中禅寺湖
 
 

サンドブラスト作品展

2017年11月03日 10時02分29秒 | 美術

会社の近くにある女性店主の喫茶店に、ランチの後、週に1~2回行っている。小さな店でカウンター形式なので、お客さんがいないときはよく話をする。60半ばのその女性店主は趣味が広く、定休日は必ずどこかに出かけている。美術鑑賞、映画鑑賞、都内の喫茶店探訪、毎年お盆の前後にお姉さんと国内の大旅行、そしてガラス工芸(サンドブラスト教室)等々。家事もこなしながら月5日程度の休みで、よく行動できるものだと感心する。(サンドブラスト:表面に砂などの研磨剤を吹き付けて彫刻していく技法)

 先週、年に一度のガラス工芸教室の作品の発表会があるから、とポストカードを渡された。彼女の作品は喫茶店で何度か見たが、いづれも色模様のグラスであった。今回は力をいれ電気スタンド2点の大作を出品したそうだ。会場も近いし、話の種にのなると思い、会社の帰りに行ってみることにした。
 
 入り口近くに、サンドブラスト加工の手順サンプルがあり、生徒さんの一人であろうか、丁寧に説明してくれた。ただ作品を見て回るより、どういう行程で製作していくのかを知って見た方が、製作者の苦労も工夫も分かるようで、作品をより興味深く見ることができる気がする。
 
  
 
                    会場
 
                   加工工程
     
       
 
           色の付いたグラスにデザイン画を貼り着ける。
  
                      線に沿ってカッターナイフで余分な部分を切り取る
 
  
 
          高速で砂を吹きつけグラスの表面を削っていく
        削った部分が白くなり、紙で被った部分は元の色が残る
 
  
 
          デザインでどこを削りどこを残すかで印象が変わる
 
 
                    生徒さんの作品
 
            
  
  
 
                  一人の作品群
 
  
 
  
 
                     ハーバリユム

           瓶に油を入れ、その中にドライフラワーを入れる
 
  
 
               一つ3000円で販売していた
 
  
 
        
 
         
 
        
 
                 菱形の部分に深絞り
 
  
 
       
 
      
 
  
 
                   教室の先生の作品
 
 店主は習い始めて10年だそうである。今回作品展に出品する2作品を完成させるのに、月1~2回教室に通って約8ヶ月かかったと言う。一番苦労するのはデザインを決め、色の付いたガラスに貼った後、カットしていく工程だと言う。線に沿ってブレないようにカッターで切っていく時が、一番神経を使い時間がかかる作業だそうである。その後は何種かのノズルを換えて砂を吹き付けて削っていく行程で、ここでは経験と感覚の世界だそうである。会場を見て回っても、確かに線の滑らかさが作品の良し悪しを決めるポイントのようにも思える。
 
 会場の案内の人に聞いて見ると、生徒さんは全て女性で今回は20名の人が出品したと言う。それぞれの作品を見て思うのだが、こういう細かくて根気のいる作業は女性でなければなかなか難しいようにも思う。私の習っている水彩画教室もそうだが、女性は右脳が発達しているからか、美術系の習い事は圧倒的に多い。しかも総じて女性の方が多様な趣味を持っているようにも見える。このことが老後やる事に困っている男性に比べ、女性の方が活動範囲も広がり生き生きと生活できるのだろう。そしてそれが結果として平均寿命の差になって表れてくるようにも思える。

 
 

水彩画教室(17)

2017年08月25日 08時32分23秒 | 美術
 水彩色鉛筆から水彩絵の具に切り替えて2年、やっと筆にも慣れてきた感じである。しかしあいかわらず筆のコントローが上手くいかず、細密な絵は望むべくもない。だ24色の絵の具を混ぜて色をだすことは少し慣れてきた感じもする。慣れるに従って使える色の数も増えていく。しかし先生に色の配合を教わっても、次のとき、どの色とどの色を混ぜたのか忘れてしまう。そして何回か試して覚えたつもりでも、時間が経過するとまた忘れてしまう。今は100円ショップで買ってきた色付きのシールをパレットに貼って覚えるようにしている。しかしシールが増えていくと、今度はシールに従って混ぜるとどんな色になるのか分らない。この覚えの悪さが高齢での習い事の弱点であろう。

        
 
 下の絵は4月から8月まで5ケ月間に描いた絵である。昔学校で習字を習った時、先生に赤字で上書きして教えてもらうように、今は絵が大体出来上がったとき、先生が加筆(全体の1~2割程度)してもらいながら教えてもらっている。先生の筆が加わることで、自分の技量の拙さが見えてくる。従って良くできたと思う作品は、先生の加筆が効いている場合が多い。今教わっているのは、最初は色を薄くつけ、全体のバランスを見ながらしだいに色を加えて行く、しかも絵の中でどこを強調したいか?それによって色の強弱もつけていく、そんなことを教わっている。
 
  
 
                 台東区 本覚寺
 
  
 
                日高市高麗 巾着田
 
  
 
               日高市高麗 巾着田
 
  
 
               大宮市 氷川神社参道
 
  
 
                   大宮公園
 
  
 
                    富津岬
 
  
 
                   富津漁港
 
  
 
                   富津海岸
 
  
 
                  養老渓谷
 
  
 
                   養老渓谷
 
  
 
                 市原市朝生原
 
  
 
                    鴨川漁港
 
  
 
                   鴨川市太海
 
  
 
                    入間市
 
  
 
                  新潟市太夫浜
 
  
 
                   三峰神社
 
  
 
               千葉県鋸南町(きょなんまち)
 
  
 
             城ヶ島 安房崎(あわざき)灯台
 
  
 
                   秩父 長瀞









 
 
 
 

水彩画教室(16)

2017年04月14日 08時34分59秒 | 美術

                        熱海

 水彩画教室に通い始めて5年以上、紆余曲折があって自分のスタイルが決まってきたように思う。そうなるまでには自分の弱点が大きく作用している。それは68才から始めたからか、筆を持つ手がゆれ、筆が上手くコントロールできないのである。そのため輪郭線など歪み、細かな描写ができず、絵に締りがなくなってしまう。そんな悩みを先生に言うと、「油性のペンを使ってデッサンしてみたら・・」とアドバイスをもらった。ペンは画用紙に接触するから、ある程度は意図した構図に描ける。そして絵の具も滲まないから多少色がはみだしてもそれなりに見える。「絵は自己表現だから、どんな道具を使って描いてもかまわない。線が上手く引けなければ定規を使っても良い」、そんな風に言われ今は定規も使っている。

 下の絵はこの半年で描いた25枚である。今はなるべく多く描くことで、色の調整や筆のコントロールを身体に覚えこませることを心掛けている。だから教室に行く時は事前に下絵を描いていき、教室では2時間で2枚を仕上げるペースで描いている。多少絵は雑にはなるが、限られた時間の中で勉強するにはこれが良いように思う。「さあ、この風景はどこをポイントに、どんな色で、どんな筆遣いで描けば良いか」、毎回毎回一枚一枚をいつも試行錯誤して描いている。だから絵を描いているときは夢中になるが、決して楽しい時間ではない。それが現実である。

  
 
                               秩父郡横瀬 寺坂棚田
 
  
 
                              秩父郡横瀬 寺坂棚田
 
  
 
                              秩父郡横瀬 寺坂棚田
 
 
 
                              秩父郡横瀬 寺坂棚田
 
  
 
                  行田市 新川村
 
  
 
                           東京ゲートブリッジ
 
  
 
                          東京ゲートブリッジ
 
  
 
                 銚子市 外川
 
  
 
         光をどう表現するか、先生に描いてもらったお手本
 
  
 
                 本郷通り東大前
 
  
 
                 多摩川 宿河原堰
 
  
 
                 小田原 早川
 
  
 
                  川崎 雑木林
 
  
 
                   多摩川
 
  
 
                 川越 時の鐘 
 
  
 
                  岡本民家園
 
  
 
                  静嘉堂文庫
 
  
 
                  所沢 仏蔵院
 
  
 
                   鎌倉海岸
 
  
 
                   鎌倉 江ノ電
 
  
 
               町田市 関屋の切り通し
 
  
 
                  町田市 小野路
 
  
 
                   農業公園
 
  
 
                 所沢 三富地区
 
  
 
                  所沢 多福寺
 
  
 
                新宿区 面影橋停留所









 

水彩画教室(15)

2016年10月28日 08時16分44秒 | 美術
 10月で水彩画教室に通い始めて丸5年が経過した。「よく続いたなぁ」と思う反面、「5年やってもこの程度か」という思いもある。なにが不満かと問われれば、絵が自分の物になっていないということである。新しい絵を描こうとする都度、ここはどういう風に描き込めば良いか?この色はどの絵具と絵具を混ぜれば良いのか?全体のメリハリはどうつければ良いのか?等々迷いは多い。迷えばその都度先生に教えてもらう。その回数は1枚につき2~3回、そして最後に先生に手を入れてもらい完成である。だから自分の作品としての実感が持てないのであろう。それが習い事なのであろうが、それを何時まで続ければ自分として納得いく作品になるのだろう?、そういう思いである。

 歳を取るに従って憶えも悪くなっていくし、絵筆も上手くコントロールが利かない。そんなハンディーを克服する方法として、なるべく多く描いて体で覚えるしかないと思っている。だから今は1回2時間の教室で2枚を仕上げるのを目標にしている。そのために事前に2枚の下絵(デッサン)を描いて行き、教室ではひたすら色を付けることに没頭する。先生に教えてもらった色の配合を憶えるためにパレットの絵具の下にシールを貼って忘れないようにしたり、配合比率によって変わる色の変化を別の画用紙で試してみたりもしている。そんな試行錯誤の2時間はアッというまに過ぎてしまう。たぶんこれだけ集中できる時間は今は他には無いかもしれない。

 下の絵はこの半年(月2回)の教室で描いた26枚である。
 
   
 
                     根津神社
 
   
 
                    根津神社
 
   
 
                     谷中
 
   
 
                    東大赤門
 
   
 
                    川崎市久地
 
   
 
                    練馬区向山
 
   
 
                    三浦海岸
 
   
 
                    三浦海岸
 
   
 
                    三浦海岸
 
   
 
                    東大 構内
 
   
 
                     原宿駅
 
   
 
                  明治神宮 菖蒲園
 
   
 
                    多摩丘陵
 
   
 
                   小田原 風祭
 
   
 
                    所沢 北野
 
   
 
                   所沢 小手指ヶ原
 
   
 
                      真壁
 
   
 
                     真壁
 
   
 
                   真壁 伝承館
 
   
 
                  真壁 伝承館
 
   
 
                     真壁
 
   
 
                    真壁小学校
 
   
 
                   勝浦 八幡岬
 
   

                    鴨川 太海
 
   
 
                   鴨川 太海港
 
   
 
                   熱海 海光町






 

美術展に思う

2016年05月20日 08時38分19秒 | 美術

 年賀状のやり取りをしている知人から「職美展」の招待状が届いた。この2年、年賀状に自分の絵を描いて出していたからであろう。その知人の年賀状も毎回絵が描かれている。昨年は「貴方も参加したら?」と申込書が送られてきた。しかし「今は修行の身、展覧会なぞおこがましいから、」と丁重にお断りした。そうしたら今年は招待状に、自分の作品を展示してあるから「ぜひ来てください」とのメーセージが添えられている。そこまで熱心に誘われれば義理でも行かざるをえないだろう。そう思って見に行くことにした。

 
 会場は東京都美術館である。上野駅から美術館に向かうと、傘をさして大勢の人が列をなしている。今人気の「若冲展」である。NHKスペシャルや美の巨人で紹介されて客数が増え、日を追うごとに待ち時間が長くなり、今は3時間待ちだと聞いている。今日は雨、それでも170分待ちである。熊本地震で水の配給や食事の炊き出し、ガソリンの給油で何時間も待つのは、生活が掛かっているから必死である。しかし絵を見るために雨の中を2時間50分待つという行為、待つことが苦手な私には少し異様な光景に思えてしまう。
 
 傘をさして誘導中の係員に招待状を見せ入り口を聞く。長い行列の脇をすり抜け都美術館の地下入り口で、再び展示室を聞くと1階が会場だと言われる。若冲展の人ごみから離れ階段を上がって、受付で招待状を渡し会場に入る。そこは今までの喧騒と打って変わってひっそりとしていていた。展覧会の主旨は働きながら美術を学ぶ人達の展覧会で、基本的には素人の作品である。誰もが参加でき、作品の制限も審査もなく、賞もないと言うことである。広い会場を1時間以上かけて見て回る。その間に会った人は4~5人であった。その人達も作品の前に立ち談笑していたから、たぶん出品者と招待者なのであろう。
 
 無審査だから、当然稚拙なものから立派なものまで玉石混合のように思える。しかし、どの作品も一生懸命描いているということは伝わってくる。油絵、水彩画、パステル画から彫刻まで、自分の表現方法で自分が表現したいことを、精一杯の技量と時間をかけての力作である。同じ美術館で開催される若冲の絵に比べれば、月とスッポンなのかもしれない。しかし3時間待ちで並んでいるのを見ると、「苦労して鑑賞してきました」というより、「美術展に絵を発表しています」という方が価値があるように思う。 
 
    
 
          若冲展の最後尾からは170分待ちである。
 
    
 
           公園内を蛇行した列が延々と続いている。   
 
    
 
     やっと美術館が近づいてきた。この人達は何時間待ったのだろう?
 
    
 
               美術館内の行列
 
         
 
             他にも沢山の催し物がある
 
    
 
            職美展会場にはほとんど人がいない。
 
    

 
    

 
    
 
             ムンクの「叫び」を想像してしまう。
 
    
 
              1人で複数の作品展示がある。
 
    

 
    
 
              私はどうしても風景画に注意が向く
 
    

 
    
 
 
    
 
                 彫刻もある
 
 
      「職美展」の会場の隣は「日本画院展」、そちらも見てみることにした。
 
            
   
 
    
 
        こちらは大作が多く、本格的に絵を勉強した人達の作品か?
 
       

 
    

 
    
 
    
    
 
       出口の売店は若冲関連の商品を買う人でごった返していた。
 
    
          
      帰りに見ると最後尾は150分待ち(午後4時現在)なっていた。
      他人事ながら、閉館まで何分見られるだろうと心配になる。
 
 ここからは独り言、   
 先日友人と若冲展のことを話していたら、「果たして、並んでいる人で真に日本美術に関心がある人は何人いるのだろう?、大半が物見遊山で来ているのではないだろうか?、そうであれば見る事を渇望していた人にとっては迷惑な話だ!」と言っていた。またある人は、フェルメールの「真珠の耳飾の少女」が東京に来た時、大変な思いをして見に行ったときの話をしてくれた。フェルメールの絵が展示されている部屋は超満員、何重にもなった人の後ろ頭からしか見ることしかできなかった。しかし他の部屋は良い絵が沢山あるのに、あまり人がいない。要は「あの有名な絵を見てきました」という実績が欲しいのであろう、と話していた。以前女房が、国立博物館に展示された「興福寺の阿修羅像」を友達と見に行き、「良かった良かった」と話していたことがある。しかし女房が仏像に関心を持っていたなど聞いたことが無い。
 
 先日の新聞に、若冲展は5月10日に20万人を突破したという記事があった。それだけ若冲は人気があるのであろう。しかしその中には「にわかファン」も大勢いるはずである。しかしそれらの人々を区別することは困難であり、差別することはできない。そこで私が思うのは「鑑賞したい」という行為に、価格差をつけたらどうだろうと思うのである。演奏会やライブなどは見る席、聞く席で値段が違ってくる。だから美術も時間帯で価格を変えたらどうだろうと思う。例えば何曜日と何曜日の午前中は500名の予約で入場料1万円とする。たぶんゆっくり鑑賞したいと思う人は1万円でも払うだろう。そうすれば物見遊山も減少し、落ち着いた美術展になるように思う。
 
 今の日本は豊かになり、文化芸術への関心も高くなっている。そんなことから「自分も遅れまじ!」と付和雷同型の人も多いように思う。しかし本当の芸術は自分の関心があるものに的を絞って、勉強することから始まるように思うのだが、・・・・・・・