60歳からの眼差し

人生の最終章へ、見る物聞くもの、今何を感じるのか綴って見ようと思う。

水彩画教室(18)

2018年07月27日 08時25分28秒 | 美術
 下に貼った絵は昨年の暮れにこのブログでアップしたあとの7ヶ月間で描いたものである。水彩画を習い始めてもう6年になる。当時は絵が好ということはなかったが、老後対策として消去法から水彩画を選んだ。そんなこともあってか、まだ絵を描くという行為そのものが自分のものになっておらず、「なんちゃって水彩画」の粋を出ていない。毎回毎回それなりに力を入れて描いているつもりだが、最終段階で先生に筆を入れられると、自分の技量の無さを思い知るのである。本当に趣味として自分の絵が描けるのは、まだまだ遠い道のりのように思っている。
 
 今は散策で歩いた時に撮った写真をA4に引き伸ばし、それを教室に持ち込んで描いている。写真はもう15年以上撮っているから、風景をどう切り取るか(構図)はある程度は確立してきたように思う。デッサンは写真を手元に置いて見ながだからあまり狂っていないだろう。色の調合も慣れてくるに従って、ある程度は思った色に近づいてくるようになってきた。一番の問題は色の塗り方である。教室の他の生徒(女性陣)と比べても明らかに筆のコントロールがよくない。直線が曲がったりはみだしたり、木々や葉っぱなどの細かな部分が雑になったりと、細部に対する筆使いがうまくいかず、結果として野暮ったさが出てくるように思っている。
 
 ペンを使ってその雑さをカバーしようとしたり、定規を使ってシャープさを出そうと思ったり、試行錯誤してみたが結局自分の納得いくような絵にはならない。先日自分の弱点を先生に相談し、一つのお手本にするために私の描いた下絵に先生に色を付けてもらった。さらさらと10分程度で色を入れてもらった絵は、私の絵のように写真に忠実に描写しようとしたものではなく、雰囲気を優先して大胆に筆を運んだものであった。今はそれを参考にし写真に忠実に描くことはやめ、色を薄くしなるべく画用紙の白を残すようにし、感覚で色を付けるように心がけている。そうすることで少しは水彩画ぽくなってきたようにも思える。
 
 
    
 
                      多摩湖
 
    
 
                      山口市
 
    
 
                      七里ガ浜
 
    
 
                      茅ヶ崎の海
 
    
 
                    小田原市前川
 
    
 
                     梅沢海岸
 
    
 
                      藤沢市
 
    
 
                      国府津の海
 
    
 
                      鶴巻温泉
 
    
 
                      山口市
 
    
 
                      秋川市
 
    
 
                      不忍池
 
    
 
                      湯島聖堂
 
    
 
                      勝浦
 
    
 
                      秋川
 
    
 
                     浅草寺
 
    
 
                      下関市
                 私のデッサンに先生が色付けしたもの。
 
    
 
                     神戸異人館
 
    
 
                     山形 山寺
 
    
 
                    山寺からの眺望
 
    
 
                     米沢市 笹野
 
    
 
                     米沢市 寺町
 
    
 
                     宇都宮市 大谷
 
    
 
                     常陸太田市
 
    
 
                     常陸太田市
 
    
 
                     常陸太田市
 
    
 
                      益子
 
    
 
                      益子
 
    
 
                     中禅寺湖
 
 

坂東33ヶ所札所巡り(20)

2018年07月20日 08時17分01秒 | 散歩(8)
 25番札所大御堂は筑波山の麓にある。開創は西暦782年と奈良時代末期までさかのぼる。江戸時代の絵図を見ると、現在の筑波山神社が25番札所の大御堂となっていた。現在は神社となっているこの場所が、かつての観音霊場だったのである。それが明治の神仏分離と廃仏毀釈で堂塔は破壊され大御堂は廃寺になってしまう。仁王門からは金剛力士像が取り去られ、筑波山神社の隋神門とされてしまった。わずかに本尊の千手観音像だけは破却を免れ、ようやく寺院再興の決定がなされたのは昭和5年(1930年)である。その後仮堂が建てられて、現在は2020年の完成を目指して新本堂を建設中である。
 
 江戸時代、徳川3代将軍家光が三重塔、鐘楼、楼門を寄進するなど、幕府の崇敬もあって栄え、門前町も発展し、現在も有名になっている「四六のガマの油売り」なども生まれた。そんな大御堂も時代の変遷の中で廃寺になってしまったこともある。坂東33ヶ所に色々な寺院があるが、その栄枯盛衰は一様ではないことを感じる。今回せっかく筑波山の麓まで来たのだからと、筑波山にも登ってみることにした。50年ほど前に登った記憶があるが、その時は歩いて登ったように思う。今はケーブルカーとモノレールがあり、簡単に登れ地元の観光名所になっている。
 
           
 
                つくばエクスプレス線つくば駅
 
    
 
                  つくば駅前バスセンター
 
           
 
                 シャトルバスで筑波に向かう
 
    
 
                   車窓からの筑波山
 
           
 
                    神社前で下車
 
    
 
                  筑波山神社の大鳥居
 
           
 
    
 
                   工事中の大御堂
 
         
 
                   鐘楼だけが残っている
 
    
 
    
 
                    大御堂完成図
 
    
 
                仮設の納経所でご朱印を貰う
 
    
 
           
 
               大御堂から5分で筑波山神社
 
        
 
    
 
                       隋神門
 
            この隋神門は以前は大御堂の仁王門であった。
 
   
 
           倭建命             豊木入日子命
 
        金剛力士像は無くなり、今は倭建命と豊木入日子命の立像
 
        
 
                      夫婦杉   
 
    
 
                   筑波山神社 本殿
 
          
 
                  ケーブルカー乗り場へ
 
    
 
    
 
                     筑波山頂駅
               7月16日だがまだ七夕の飾りつけ
 
        
 
                   男体山頂 871m
 
    
 
                 反対側鉄塔の先が女体山 
 
    
 
              麓はガスがかかってはっきり見えない
 
        
 
              ケーブルカーの乗車券でくじが引ける
 
             
 
                地元産の米1.5kgをゲット
 
    
 
                 ガマの油売りの実演販売
 
           
 
    
 
                女体山への道 山頂連絡路
 
          

          
 
                     
 
    
 
                      ガマ石
 
           
 
                     山頂連絡路
 
        
 
                     女体山本殿
 
              
 
                      標高877m
 
    
 
          下に見えるのがロープウエー乗り場の「つつじヶ丘駅」
 
    
 
    
 
          
 
    
 
            
 
          
 
          
 
                  ロープウエー女体山駅
 
          
 
    
 
        
 
           
 
    
 
    
 
                 つつじヶ丘から女体山方向
 
           
 
                つつじヶ丘からバスでつくば駅へ
 
           
 
          つくば市は新しい町だから道路などよく整備されている。
 
           
 
                    つくば駅到着
 
    
 
                     つくば駅前
 
 
 

坂東33ヶ所札所巡り(19)

2018年07月13日 08時09分51秒 | 散歩(8)
 24番札所楽法寺(雨引観音)は茨城県桜川市にある。案内書では水戸線岩瀬駅から徒歩1時間15分となっている。ひっそりとした岩瀬駅を出て田舎道を歩き始めた。次第に田んぼが広がってきて田園地帯の1本道を歩くようになり、やがて前方に筑波山が見えてくる。坂東25番の大御堂は筑波山の麓のあたり、昔の人は筑波山を眺めながら歩いたのだろうと想像して歩いていた。
 
 誰も歩いていない道を歩き1時間半で楽法寺(雨引観音)に着く。黒塗りの門を入り長い石段を登って驚いた。境内には家族連れの大勢の人人人である。こんなひっそりした地域のしかも山の上のお寺、そこに地域の人が押し寄せてきたような盛況である。何事だろうとよくよく注意すると、どうやら「初参り」の人が大半のようである。はて、初参りは神社でやる儀式ではなかっただろうかと思う。
 
 後で案内書を読むと、西暦730年頃、光明皇后が自らの安産祈願のために、法華経一巻を書写して奉納し、無事に出産した後に、このお寺に三重塔を寄進したと書いてあった。それ以降、楽法寺は皇室ゆかりの安産子育祈願所になり、昭和34年美智子妃殿下の浩宮ご出産の時は、住職が宮中へ参内したとあった。そんなことでこのお寺は安産子育で地域一番の人気があるのかも知れない。千数百年にわたって伝わる由緒や謂れ、それは今も連綿として続いているということである。       
 
           
 
                   JR水戸線 岩瀬駅
 
    
 
                     岩瀬駅前
 
           
 
           
 
          岩瀬駅横を走る「つくばりんりんロード」サイクリングロード
 
           
 
    
 
    
 
                
 
    
 
           
 
                平行して走る「つくばりんりんロード」
            総延長180㎞の日本最長のサイクリングロード
 
    
 
          
 
                前方に筑波山が見えてくる
 
    
 
                       筑波山
         日本百名山の一つで茨城県のシンボルの山、標高877m
 
        
 
                    判りづらい標識
                  この交差点で左折した
 
           
 
    
 
             左上に見えるのが楽法寺(雨引観音)だろう

           
 
           
 
                歩行者は直進が近道と書いてある
 
           
 
               直進すると、道はだんだん細くなってくる
 
           
 
                  やがて石段になり山道に
 
           
 
           
 
                 これが昔からの参道であろう
 
           
 
    
 
             苔むした石段、最近人の歩いた痕跡がない。
 
           
 
                やがて前方が開けて明るくなる
 
           
 
               寺への入り口の黒門(薬医門)
 
    
 
                 仁王門に続く長い石段
 
        
 
              鐘楼 文政13年(1830年)の建築
 
    
 
                      仁王門
 
           
 
                柱にヒイラギの枝が付けてある
 
    
 
            境内に上がってびっくり、大勢の人でごったがえす
 
           
 
                御祓いを申し込み人の長い列
 
           
 
                      本堂へ
 
    
 
                  本堂で御祓いを待つ人 
 
    
 
               お払いが終わって続々と人が出てくる
 
    
 
                  帰ってからネットで見ると、
       雨引観音は「厄除け延命安産子育てで霊験あらたか」とあった。

         「初参り」は赤ちゃんがこの世に生まれてから約1ヶ月後に
        土地の産土神(うぶすながみ)様にお参りして感謝をささげる儀式とか
  今日は大安でこの地域の産後1ヶ月ぐらいの赤ちゃんが全員集まったような状態なのだろう
                 
           
 
           
 
           
 
           
 
           
    
           
 
        
 
                      多宝塔
 
    
 
                   境内からの眺め
 
    
 
    
 
             池にアジサイの花がビッシリと敷き詰めてある
 
           
 
           
 
    
 
           
           
            
 
    
 
                     スダジイの巨木
    
    
 
                      スダジイ
 
           
 
                 大駐車場の入り口にバス亭
 
              
 
                 日祭日だけ運行のバスがあった
 
           
 
                 桜川市の市営バス 200円
                 筑波山口で乗り換えつくば駅へ
 
    
 
                      つくば駅
 
              
 
              つくばエクスプレスで北千住経由で池袋へ
 
 
 

坂東33ヶ所札所巡り(18)

2018年07月06日 08時18分00秒 | 散歩(8)

 坂東24番は笠間市の正福寺である。笠間といえば笠間稲荷が有名で、もう一つが日動美術館であろうか。以前来た時は「笠間工芸の丘」などで笠間焼などを見て歩いたことがある。しかし今回は梅雨明けで34度の真夏日の予報、歩くのを少しセーブして笠間稲荷と正福寺、日動美術館と美術館の分館の春風萬里荘だけを歩いて見ることにした。

 炎天下を歩き始めると、舗装された道路の照り返しもあってさすがに暑い。地元住民も観光客も車の移動がほとんどで歩いている人は皆無である。ギラギラと太陽が照り付ける中を歩くと、子供の頃、兄弟で山陰側の海岸に海水浴に行った頃のことを思い出す。あの頃炎天下の中を片道2時間以上かけて小学生の私と中学の兄とで行っていた。当時の親はそんなことをよくも認めていたものだと思う。今なら考えられないことだろう。
 
 戦後間も無い時代は車もなく自転車も無く、行動するには歩くことが前提であった。今はTVの健康番組で1日7000歩が最適で、それ以上は返って健康によくないとか、紫外線を浴びると皮膚がんになるとか、天気予報では熱中症の警報を連日のように報道している。そんなことに接すると、今の人は昔に比べなんとひ弱になったのだろうと思ってしまう。大河ドラマでやっている西郷どんは、薩摩と江戸1500kmを何度も往復しはずである。その時暑い寒いで影響されることは無かっただろう。「暑さの中を歩くと体力的にも精神的にも鍛えられる」、そんなことを理由付けにして笠間の街を歩いていた。
 
          
 
                    JR水戸線 笠間駅
 
    
 
                          笠間駅前
 
          
 
                                 駅前から笠間稲荷まで真っ直ぐな道   
 
          
 
                 本日の笠間市の気温は34度
 
    

          
 
                約20分で笠間稲荷の入り口  
 
    
 
    
 
                   笠間稲荷神社 山門
 
    
 
                   笠間稲荷神社 本殿 
 
           
 
    
 
    
 
    
 
                        仲見世
 
           
 
                    坂東23番正福寺へ
 
             
 
           
 
              グーグルナビに沿って歩くと細い脇道を指示される
 
           
 
                         山道へ
 
    
 
                         三所神社
 
           
 
                       さらに山道
 
        
 
               正福寺の上に出る。そこに大きな桜の木
 
           
 
                  「父のさくら」という石碑
 
        
 
                    鐘も取り外されている
 
    
 
    
 
                   坂東24番 正福寺
         明治の廃仏毀釈によりお寺は荒廃、本尊、諸仏、寺宝の一部は
         信徒によって守られ、昭和5年に現在地に本堂が建てられた。
 
            本堂以外山門も無く、寂しいお寺の様相であった
 
         
   
                  正福寺を降りる処に「母のさくら」
 
    
 
                   今回は裏道から入って表に抜ける
 
    
 
                   正福寺の正面入り口はこちら
 
    
   
                   笠間日動美術館
 昭和47年に東京銀座にある日動画廊創業者、長谷川・林子夫妻により、
      長谷川家ゆかりの地である笠間に創設された。
 
    
 
                       企画展会場
 
           
 
              
 
         館内の喫茶室で「氷」の文字を見つけ食べてみる気になる
 
        
 
                      ミュージアムカフェ 
 
             
 
               外を歩くのに日傘が用意してあった
 
    
 
    
 
                       野外彫刻庭園
 
             
 
    
 
                        フランス館
             ほとんど無人の館内、美術鑑賞独り占めである
 
    
 
                    左がフランス館右がパレット館
 
                      
 
            
 
    
 
                    笠間駅前のレストラン
 
    
 
                       グリュイエール
 
        
 
                          本日のランチ キノコのピラフ(コーヒー付き)
 
              
 
           
 
                   再び炎天下を春風萬里荘へ
 
             
 
    
 
    
 
            
 
              
 
           
 
    
 
                      春風萬里荘
 
    
 
              北大路魯山人がアトリエとして使っていた建物を
                昭和40年に北鎌倉から移築したもの
 
    
 
                  江戸時代初期の茅葺の民家
 
    
 
           五右衛門風呂 昔、母の実家にあって入ったことがある
 
           
 
          お湯の中にすのこを沈めて身体を乗せるのにコツがいる
 
    
 
                         客間
 
    
 
    
 
                         石庭
 
    
 
           
 
    
 
                        長屋門
 
    
 
                         庭園
 
    
 
    
 
             バスの時間調整で、茶室「夢境庵」で抹茶を飲む
 
           
 
            春風萬里荘のバス亭、ここから友部駅に向かう
 
    
 
                   市営だからか全線100円          
 
            
 
                      JR常磐線友部駅