60歳からの眼差し

人生の最終章へ、見る物聞くもの、今何を感じるのか綴って見ようと思う。

日光街道(6)

2018年11月30日 08時19分55秒 | 散歩(8)

 杉戸宿から幸手宿、やはり旧日光街道と国道4号線が交わりながら進んでいく。それぞれの宿は古くからの町割や家屋が残っているからなかなか整備は進まない。近年車社会になってくるとその影響は郊外へと移って、国道4号線に新しい商業施設が集まっている。住民は通勤通学に便利な駅周辺に住み、日常の生活の買い物や飲食や娯楽は車で4号線に出て行く。そんなパターンが郊外に行くほど顕著になってくるように思える。

           
 
                 東武動物公園駅東口
 
    
 
                    大落古利根川
 
           
 
           
 
    

             東福寺
       本堂は寺院というより民家といった方がふさわさわしい質素な造り
 
           
 
    
 
                     渡辺金物店跡
 
           
 
    
 
                   小島定右衛門邸
 
    
 
                    大落古利根川
 
    
 
                    冨士浅間神社
 
    
 
                      冨士塚
 
           
 
                冨士塚に芭蕉の句が隠されている
 
                 「八九間 空で雨ふる 柳かな」
 
    
 
    
 
    
 
                       宝性院
              赤い山門が出迎える一色氏ゆかりの古刹
 
    
 
         
 
              日光街道で最大級という馬頭観音の石塔
 
           
 
              生命の源である鞠を抱える獅子の彫刻
 
    
 
    
 
                   渡辺勘左衛門邸
 
           
 
           
 
                  ここで国道4号線と交わる
 
           
 
           
 
           
 
           
 
           
 
                    4号線から脇道へ
 
           
 
    
 
                    大島稲荷神社
 
    
 
                  恭倹舎(きょうけんしゃ)
              江戸時代の心学者・大島有隣と関口保宣が、
             故郷の大島村で村人達を教えた恭倹舎(校舎)
 
                     再び4号線
 
           
 
                     パチンコ屋
 
           
 
               埼玉県所沢市が本社の山田うどん
 
           
 
    
 
                     幸手市に入る
 
           
 
           
 
                   子供用品から本屋まで
 
           
 
                     4号線を左折
 
           
 
           
 
                    東武線の踏切
 
           
 
    
 
    
 
           
 
                首都圏中央連絡自動車道
 
    
 
           
 
    
 
    
 
                       神宮寺
 
           
 
           
     
 
    
 
    
 
                      神明神社
 
    
 
                   幸手駅前道路
 
    
 
                     幸手駅
                  駅の改良工事中
 
           

                       仮改札口
 
 
 

日光街道(5)

2018年11月22日 17時03分38秒 | 散歩(8)
  粕壁宿から杉戸宿までは2里ぐらいだろうか、旧街道は国道4号線と時々合流しながら北へ向かう。ここまで来ると首都圏の郊外、4号線の両側には畑地が広がるようになり往時の長閑さを感じる。今日は粕壁宿に残る神社仏閣を回ってから杉戸宿のあった東武動物公園駅まで歩く。杉戸では杉戸宿400年ということで「日光街道杉戸宿宿場祭り」というのが開催されていた。杉戸は埼玉県北葛飾郡杉戸町、農業高校があるぐらいだから農業が主たる産業なのだろう。お祭りも町民手作りの飾り気のない、のんびりとした雰囲気を感じる。
 
    
 
                    春日部駅東口
 
           
 
                      駅前通り
 
    
 
                    田村荒物店
 
    
 
                   古利根川公園橋
 
    
 
                     大落古利根川
 
    
 
                    碇(いかり)神社
            江戸時代の名主・多田家の屋敷稲荷が始まり
            祠の脇に生えるイヌグスで樹齢600年を数える
 
    
 
                 大落古利根川の桜並木
 
           
 
                    旧日光街道
 
    
 
             10代続く米穀問屋の永嶋庄兵衛商店
 
        
 
                   山中千手観音堂
           粕壁宿の米問屋が江戸時代の俳諧師・
        眠牛(みんぎゅう)のために建立した観音堂が起源
 
           
 
           国登録有形文化財に指定される浜島家の土蔵
 
    
 
                      最勝院
      南北朝時代に春日部を治めた武将・春日部重行の墓とされる塚がある
 
    
 
                      成就院
         粕壁宿の発展に貢献した見川喜蔵が眠る墓がある
 
        
 
                     春日部稲荷
 
    
 
                    春日部八幡宮
 
    
 
    元弘年間武将の春日部重行が尊敬する鎌倉八幡宮の遙拝所として建立。
 
           
 
                     旧日光街道
 
  
 
       小淵の一里塚                  日光道標
  日本橋から9番目の一里塚があった
 
           
 
                  ここで国道4号線と合流 
 
    
 
                    小淵山観音院
 
  
 
                ボロボロに朽ち果てていく仁王像
        
           
 
                     杉戸町に入る
 
              
 
                  北緯四十度線モニメント   
 
    
 
           このあたりまで来ると4号線の両脇にも畑地が広がる
 
           
 
                  ここで4号線から左に入る
 
           
     
                   九品寺(くほんじ)
 
    
 
              瓦屋根のどっしりした古い民家が点在する
 
    
 
           

                    再び4号線と合流
 
           
 
            バラの家の看板につられ立ち寄って見ることにした
 
    
 
                       バラの家       
 
    
 
               1000種類のバラを扱うバラ苗専門店
 
           
 
           
 
           
 
           
 
           
 
                   旧日光街道は左に入る
 
           
 
            民家の屋根に立つ厄除けの鐘馗(しょうき)様
 
           
 
                      関口酒造
         江戸時代に商いを始め、杉戸宿とともに歩んできた造り酒屋
 
    
 
                           杉戸宿高札場
      資料に基づいてほぼ原寸大に復元された、法令などを知らせる告知板
 
    
 
         日光街道を通行止めにして「日光街道杉戸宿宿場祭り」の会場に
          時代行列、物産市など多くのイベントが行われている
 
             地元の人たちによる手作り感満載のお祭り
 
    
 
                 地元高校生によるストーリーライブ
 
    
 
    
 
                     手作りの射的
 
    
 
                  ギターを伴奏に歌を披露
 
    
 
                      物産市
 
           
 
                       駅前通り
 
    
 
                    東武動物公園駅
 
    
 
 
 

日光街道(4)越谷~春日部

2018年11月16日 08時11分03秒 | 散歩(8)

 越谷宿は奥州街道に伝馬制が敷かれると、早々に宿場になった。天保14年(1843年)の総家数は1,005軒。本陣や脇本陣のほか旅籠が52軒あったというからなかなかの賑わいである。越谷は明治7年と明治32年に2度の大火があり、多くの歴史ある建物が消失している。現存する趣のある建物を見ると、何やら火事が恨めしくなる。

 旧日光街道は途中で国道4号線と合流する。頻繁に車が行きかう国道をひたすら歩くと粕壁宿に入る。春日部と粕壁(かすかべ)、南北朝時代に新田義貞の家臣春日部氏が当地を領地としたことから「春日部」の地名は生まれた。その後江戸時代には粕壁と表記されるようになり、さらに昭和に入って再び春日部が使用されるようになった。春日部の中心付近はまだ粕壁に町名も残っている。 

           
 
                      越谷駅前
 
           
 
                      駅前通り
              二つ目に信号を左折すると日光街道
 
           
 
                     旧日光街道
 
    
 
                   現役の横田診療所
                    昭和初期の建築
 
              
 
                    中町浅間神社
              室町時代の創建、ケヤキは推定600年
 
    
 
                       小泉家
 
    
 
                    鍛冶忠商店
 
    
 
                     はかり屋
 
    
 
                  間口に比べ奥が深い
 
    
 
       店舗はリニューアルされカフェやギャラリーなどもある複合施設に
 
    
 
              街道を外れ元荒川の土手を越谷久伊豆神社へ
 
           
 
                     建長元年板碑
 
           
 
                      宮前橋
 
           
 
                  500m続く石畳の参道
 
           
 
    
 
               越谷久伊豆神社(ひさいずじんじゃ)
 
    
 
    
       
 
                    230余年の藤   
 
    
 
                       天嶽寺
 
           
 
    
 
           
 
           
 
                   再び旧日光街道へ          
 
    
 
                     大沢香取神社
 
           
 
           
 
                 街道の左側に北越谷の駅
 
                     
 
    
 
               街道左側に 宮内庁埼玉鴨場
    国内に2ヶ所ある宮内庁の鴨場の一つ。東京ドーム2.5個分の広さがある。
 
    
 
                鴨場入り口右の桜は今が満開    
 
           
 
                     東武線の踏切
 
           
 
                  ここで国道4号線と合流
 
           
 
                  左に入るとせんげん台駅
 
        
 
                  左に入ると武里駅   
 
    
 
                       林西寺
        歴代の徳川将軍が交付した朱印状が残る格式の高いお寺
 
           
 
    
 
             街道の所々に豪農の住まいがある
 
    
 
                      元荒川  
 
           
 
                  東武野田線の鉄橋
 
    
 
                    東八幡神社 
      京都の石清水八幡宮から勧請し、氏神として祀ったのが始まりとされる
 
    
 
                      東陽寺
          松尾芭蕉と河合曽良はこの寺に泊まったいう説がある
 
    
 
             国道4号線と分かれて春日部中心部へ          
 
              
 
                   粕壁宿 脇本陣跡
 
           
 
                   粕壁小前交差点
                   春日部市郷土資料館
 
           
 
                 縄文時代の竪穴住居を再現
 
           
 
                    縄文人の複顔
 
    
 
                  粕壁宿の1/200のジオラマ
 
           
 
           春日部市は「彫刻のある街つくり」を目指している
 
    
 
              彫刻は主なもので21体点在している
 
           
 
                  ミニバスにはクレヨンしんちゃんのキャラクターがデザインされれいる。
            クレヨンしんちゃんの原作者臼井義人は春日部市が地元
 
           
 
                      駅前通り
 
    
 
                      春日部駅
 
            
 
                   ここにもクレヨンしんちゃん
 
 

日光街道(3)草加~越谷

2018年11月09日 08時40分07秒 | 散歩(8)
 今日は草加から越谷まで歩く。徳川家康が奥州街道を定めた時は、千住ー越谷間は草深く沼地も多かったため、東に大きく迂回していた。そこで豪商たちと村民が幕府の許可を得て、千住と越谷をつなぐ直線新道を作り宿場を作り上げた。それが草加宿だそうである。途中綾瀬川に沿って松並木が1.5km続くが、これは天保3年の綾瀬川改修の時に植樹されたのが始まりとされている。昭和40年代には著しく減少したが、地元の人たちの努力で今は634本まで回復して、草加市のシンボル的な存在になっている。たまたま今日はその草加松原で市の秋のお祭り「ふささら祭り」が開催されており、多くの屋台が出て賑わっていた。
 
    
 
                       草加駅前
                    市制60周年の横断幕
 
           
 
                      旧日光街道
 
    
 
                      藤城家
              草加宿のほぼ中央に位置する商家
 
    
 
                      氷川神社
 
    
 
                 草加市立歴史民族資料館
 
  
 
          草加宿模型                  奥の細道
 
    
 
                    おせん茶屋公園
 
    
 
                       東福寺
 
           
 
           鐘楼堂は江戸後期のもので市の指定有形文化財
 
           
 
                      旧日光街道
 
           
 
                    草加宿神明庵
       安政年間の建築、旧久野家の店舗を再利用した無料の休憩所
 
    
 
                     神明宮
              草加宿の総鎮守として崇敬された
 
             
 
              松尾芭蕉と旅した河合曽良の銅像
 
          
 
    
 
                    札場河岸公園
 
    
 
                     甚左衛門堰
             水田への農業用水を調整するための水門
          明治期に木製から煉瓦造り2連アーチ型に改められた
 
    
 
                       綾瀬川
 
              
 
                       望楼
 
    
 
                 旅姿の見返り松尾芭蕉像
 
    
 
                       百代橋
 
    
 
                  1.5km続く松並木
 
           
 
                           今日は草加の「ふささら祭り」らしい        
        「ふささら」とは一面に実った稲穂が風に吹かれて、さらさらと
        触れ合う情景をいうらしい。  憶えずらいネーミング
 
           
 
 
    
 
           
 
                  きのこ汁  200円
 
    
 
                  「踊るん!よさこい」
            市内外から多数のチームが参加しているよう
 
          
 
          
 
    
 
           
 
    
 
               途中着替えで、上を羽織ってさらに踊る
 
           
 
    
 
                   男女混合の連(組)
 
          
 
    
 
           
 
                     
 
    
 
                松並木の傍は綾瀬川が流れる  
 
           
 
           
 
                      蒲生大橋
 
           
 
                草加市と越谷市の境にある。
 「日光道中分間延絵図」には大橋土橋と記され、長さ12間4尺、幅2間1尺あったという。
 
    
 
                    蒲生の一里塚
           埼玉県内の日光街道に現存する唯一の一里塚
 
           
 
                    藤助河岸跡
             江戸中期に設けられた河岸の一つで
         石段と荷物積み降ろし小屋の一部が再現されている
 
                         
 
    
 
                       清蔵院
      山門の欄間には名工・左甚五郎が刻んだとされる龍の彫刻がある
 
    
 
                       報土院
 
    
 
                  多くの羅漢像が並ぶ
 
              
 
                   マイクを持った羅漢像
 
           
 
             鉄橋の右がJR武蔵野線の新越谷駅がある
 
         
 
    
 
    
 
                      元荒川
 
           
 
                     駅前通り
 
    
 
                   東武線 越谷駅
 
 
 
 

日光街道(2)北千住~草加

2018年11月02日 08時32分13秒 | 散歩(8)
  今日は北千住から草加まで歩く。東海道の品川宿、中山道の板橋宿、甲州街道の内藤新宿、そして奥州・日光街道の千住宿。これらを合わせて「江戸四宿」というが、千住宿の規模は頭一つ抜け南北3kmもあった。宿場に加えやっちゃ場もある流通の町でもあっので、その賑わいは想像が付く。しかし戦後の整備の遅れからか、昔ながらの町割りで細い路地が縦横にあり、雑然とした雰囲気の町でもある。その分人間臭く面白い街の一つでもあるようにも思える。
 
    
 
                  東武線北千住駅 西口
 
           
 
          西口を降りて南側は細い路地が入り組んで迷路のよう
 
             
                    金蔵寺
      閻魔大王を本尊とする。千住七不思議の一つに、この寺の閻魔大王が
         娘に変身し、毎夜そばを食べに出かけたという話がある。
 
              
 
                 家と家の隙間、これも道           
 
    
 
                       勝専寺
               江戸時代は徳川家の御殿が設けられ、
            2代将軍秀忠、3代家光、4代家綱が訪れた。
 
           
 
               旧日光街道の宿場町通り商店街         
 
    
 
                      本町公園
            タコのすべり台があるから「タコ公園」と呼ばれる             
 
    
 
         手前が千住絵馬屋、反対が伝馬屋敷と呼ばれた横山家
 
    
 
                   長屋門が残る名倉医院
        江戸時代から続く整形外科医院。骨つぎといえば名倉といわれ、
         駕籠や大八車で運ばれる骨折患者が後を絶たなかったという。
 
              
 
                 ここが日光街道と下妻道の分岐
 
           
 
                     千住新橋
 
    
 
                      荒川
 
           
 
           
 
    
 
           明王院の参道入り口に石不動堂と地蔵尊が立つ
 
           
 
                       明王院
 
    
 
        平安末期に源頼朝の叔父にあたる源義広が祈願所として創建、
       江戸時代に京都の清閑寺から弘法大師の感得不動明王をいただき、
       朱塗りの本堂に祀ったことから、地元では「赤不動」と呼ばれている。          
 
    
 
           
 
                    東武線梅島駅
 
           
 
                1000円でベロベロに酔える店
 
           
 
                 朝9時からお酒の飲める店           
 
           
 
    
 
                   国土安穏寺 仁王門           
             将軍秀忠、家光が鷹狩りの休息で訪れている。
     その後、徳川家の祈願所と位牌安置所になり、葵紋の使用が許された。
 
    
 
                     広い境内
 
             
 
                      10月桜
 
       
        
 
        
 
                     島根鷲神社
 
    
 
 足立区唯一の郷土神楽「島根神代神楽」が正月や11月の酉の市などで奉納される
 
    
 
                       炎天寺
    江戸時代の俳人小林一茶が「蝉なくや 六月村の 炎天寺」と読んだ古刹。
       寺の近くで「やせ蛙 まけるな一茶 ここにあり」が詠まれている。         
 
    
 
    
 
              境内の池には蛙相撲の銅像が見られる
 
               
 
           
 
                     小林一茶の句
 
              
 
                      益田橋跡
 かつて千住と草加の中間に位置する石造りの益田橋があり、旅人の目安になった。
 
           
 
    
 
                      毛長川
 
           
 
                 川を境に埼玉県草加市に入る
 
           
 
                    瀬崎浅間神社
 
    
 
                      冨士塚
 
    
 
               重さを刻んだ力石が5つ残されている
                昔はこれで力比べをしたのだろう
        最大は53貫、1貫は3.75kgだから53貫は198.75kg
 
         
 
                     火あぶり地蔵尊
      伝説によると、富豪の家で働く孝行娘が母の看病のため休暇を願い出る。
      しかし願いは叶わず、追い詰められた娘は屋敷に火を付けてしまう。
  幸いボヤで済むが、娘は火あぶりにされ哀れに感じた村人が地蔵尊を安置したという。
 
           
 
              街道沿いに草加せんべいの店が多い
 
           
 
    
 
                    Y字路を左に
 
    
 
                     草加市役所
              市役所の前に浅古家の地蔵尊がある
 
           
 
                      駅前通り
 
    
 
                    東武線草加駅
  
 
 
       草加せんべいを作る人         草加せんべいを食べる人