Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

山岳映画「春を背負って」は良い映画でした。

2014年06月17日 | 映画・コンサート

 6月17日(火)

 山岳映画を得意とする木村大作監督の第2作目「春を背負って」を観てきた。前作の「剣岳・点の記」は評判の割にはクライマックスの初登頂シーンがあまりにもあっけなくて肩すかしを喰ったような気分だったが、さて今回はどうであろうか。

 物語は、外資系カンパニーでトレーダーとして働く亨(松山ケンイチ)だが、立山で小さな山小屋を営む父親(小林 薫)が遭難の巻添えで突然亡くなり急遽故郷の富山へ戻る。

 亨は会社を辞めて父の山小屋を引き継ぐ事を決意する。慣れぬ山小屋経営に苦労するが、片腕となって一緒に働く愛ちゃん(蒼井 優)やゴロさん(豊川悦司)の助けを借りて少しづつ山に馴染んでいく。

 様々なアクシデントを乗越え山に暮らす自信と希望を深めた亨が、愛ちゃんに告白するシーンでジ・エンドとなるが、立山の大自然と山に生きる人々が違和感無くリアルに描かれ、観ていてとても心温まる気持ちの良い内容だった。

 主役の松山ケンイチや蒼井優、豊川悦司等俳優陣の自然な演技も好感が持てたし、名カメラマンでもある木村監督が実写に拘り撮った立山の山々も迫力の山岳美で映し出されていた。

 登山者的視線で観ると幾つか首を傾げたくなるシーンもあったが、映画はフィクションの世界だし、面白く楽しく観る事ができればOKでしょう。撮影地の立山は去年も行って馴染の場所だが、この映画を観たら又行きたくなった。手に汗握るドラマチックな場面は少ないけれど、観終えた後にほのぼのと明るい気持ちになれる好印象の映画でした。

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