6月10日(火)
先日予告編映画で「ポンペイ」を観て、「まるで雲仙普賢岳噴火の再現だ。」と興味を持ち、封切されたのでさっそく観に行った。題名の如くこれはイタリアの古代都市ポンペイを舞台にした映画だ。
映画の目玉の一つはポンペイを滅ぼすベスビオ火山の大噴火シーン、CG映像を駆使してそこまでやるかという凄惨さで、感覚的に言えば雲仙岳噴火の火砕流と東北大震災の大津波を1千倍以上誇張した場面が続く。あんまり大袈裟過ぎて逆にリアリティーが減じてしまうほどだ。
主人公のマイロはローマ帝国に殲滅されたケルト民族の末裔で、奴隷の剣闘士となり殺し合いの日々を過ごす身、ふとした事で高貴な娘カッシアと恋仲になる。そしてポンペイ滅亡の日、マイロは彼の両親を殺し、恋仲のカッシアを連れ去ろうとするローマ帝国の高官コルヴスを倒し、彼女と二人馬を走らせ火砕流の魔手から逃れようとする。しかしそれは叶わず抱き合ったまま火砕流の中に飲み込まれていく。
何しろアレモコレモと詰め込んだ映画だから、ストーリーには相当な無理がある。イチイチ気にしてたら白けるので、楽しみたいなら大噴火の迫力シーンと正義が悪を倒す痛快さと悲恋の物語を単純に酔いしれた方が良いでしょう。クライマックスはけっこうアドレナリンが噴出しましたよ。